更新日: 2019.10.03 00:14
3台のGT500マシンがホッケンハイムに上陸! 週末のDTM第9戦に向け準備を進める
10月4〜6日、ドイツのホッケンハイムで開催されるDTMドイツ・ツーリングカー選手権第9戦。長年に渡った技術規定統一に向けた交渉を経て、いよいよこのレースにはスーパーGT GT500クラスの3メーカーのマシンがゲスト参戦することになるが、週末のレースに向けてGT500マシンがホッケンハイムに到着。チームは10月3日(木)の走行開始に向けて準備を進めている。
2009年以来、長年技術規定統一に向けた話し合いを続けてきたスーパーGT GT500クラスとDTMドイツ・ツーリングカー選手権。2012年からはDTMが、2014年からはGT500クラスが規定を採用し、お互いに歩み寄りを進めてきたが、2019年からはいよいよDTMが2リッター直4直噴ターボエンジンを使用し、2020年からのGT500規定で『クラス1』と名付けられた規定はほぼ統一される。
そんな両者の交流としては、2017年にニッサンGT-RニスモGT500とレクサスLC500がホッケンハイムでデモランしたほか、DTMの3メーカーのマシンがスーパーGT最終戦のツインリンクもてぎでデモランをみせていたが、2019年にいよいよ両者が実戦の場でともに戦う夢のレースが実現する。
その第一弾とも言えるレースが、10月4日にスタートするDTM第9戦。シリーズ公式戦の場に、レクサスLC500、ホンダNSX-GT、そしてニッサンGT-RニスモGT500という3台がゲスト参戦するのだ。その後11月には富士スピードウェイでDTMマシン7台が参加してのスーパーGT×DTM特別交流戦が行われる。
そんなDTM第9戦に向けては、10月3日にGT500マシンがホッケンハイムを走行し両シリーズの車両の間の性能調整を行うが、走行開始に向けて10月1日から、ホッケンハイムで準備が行われている。
10月2日の時点で、ホッケンハイムのパドックにはまだアウディ、BMW、アストンマーティンともほとんどマシンも着いていない状態だが、最終コーナー側の2〜6番ピットには、NISMO、LEXUS TEAM KeePer TOM’S、TEAM KUNIMITSUの3チームが陣取り、準備が行われている。
各チームとも10月1〜2日にホッケンハイム入りしているが、スーパーフォーミュラ第6戦岡山を終えたばかりで渡独したスタッフも多く、多忙なスケジュールのなかでの準備だ。またピットはパーティションやタイヤ交換用のブームは現地で用意されたものを使うが、機材等は日本から輸送されたものを使っている。
マシンカラーリングは各チームともこのホッケンハイム戦オリジナルのものだが、TEAM KUNIMITSUはZFのロゴが大きく打ち出されたものになっている。また、カーナンバーやスポンサーロゴなども、DTMのものに合わせられており新鮮な印象だ。また、DTM車両がデクラ/DTMのロゴが入っているのに対し、GT500車両の3車はゼッケンベースにデクラと東レのロゴが入る。
ドライバーたちも2日にはドイツ入り。準備を進めている。日本チームにとっては慣れない環境ではあるが、DTMマシンたちのなかでいったいどんな戦いをみせてくれるのか。ドイツ国内からも高い注目を集めている一戦が大いに楽しみなところだ。