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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.10.06 02:39
更新日: 2019.10.06 02:43

DTM初レース9位でバトンが感じたマシンとの違い「ストレート速度とブレーキ性能はスーパーGTの方が高い」

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スーパーGT | DTM初レース9位でバトンが感じたマシンとの違い「ストレート速度とブレーキ性能はスーパーGTの方が高い」

 DTM最終戦となる第9戦ホッケンハイムのレース1が行われ、レース1の予選6番手を獲得したホンダNSX-GTのジェンソン・バトン(TEAM KUNIMITSU)が、初めてのDTMとスーパーGTのレースで日本勢のトップとなる9位でフィニッシュ。レース1後のバトンはDTMのプレスカンファレンスに出席し、メディアの質問に答えた。

 まずは初めてのDTMをスーパーGTマシンでスタートした感想を聞かれたバトンは、スタンディングスタートの難しさに緊張していたことを明かした。

「もっと脚の筋肉を鍛えなきゃと思ったよ(苦笑)。1速に入りづらい時があるので、スタートでギヤをニュートラルに入れちゃうんじゃないかとすごく心配で、スタートのライトが点灯した時は足がガタガタ震えてた(笑)。ひとつポジションを落としたと思うけど、まあまあのスタートが切れて安心したね」

「それから、最初の3周はみんながDRSを使っていたから大変だったね。僕のマシンの方がストレートスピードは速かったけど、DRSの効果とは違うからね。その後はリズムをつかんで走れた。一番難しかったのは、タイヤのマネージメント。内圧がかなり上がってマシンはコースのどこでもスライドしていたんだ。もっと早めにピットインして新しいタイヤに交換すべきだったね。それから、ピットストップも少し時間がかかったしね」

 ピットストップで遅れたことを指摘されたバトンは、すかさず切り返す。

「ランチを食べて、お茶してたのでね(笑) 」

 バトンのスマートなジョークに、会場は笑いにつつまれた。

「もちろん、冗談だよ。クルーはここでピットストップの練習をする時間が充分ではなかったし、プレッシャーも大きいから、彼らにとってもタフな状況なんだよ。順位を下げてしまったけど、ニュータイヤを履いてプッシュできたから、ピットイン後はすごくエキサイティングだったよ」と、チームをかばうバトン。

 レースで体感したスーパーGTマシンとDTMマシンの特性、パフォーマンスの違いをどのように感じたのか。

「マシンの特性はかなり違う。スーパーGTではDRSを使わないけど、ストレートスピードは速い。ブレーキ性能もスーパーGTの方が高いね。でも、前方向のトラクションはDTMのマシンと戦う上でかなり苦労している。彼らは向きを変えてスロットルを踏むとスッと加速していくけど、僕らはすぐにオーバーステアになる。これはウエットコンディションでも同じだね。だから、長いストレートからターン6(ストレートエンドのヘアピン)に向かうセクションや、高速コーナーでパワーをかけるのが難しい」

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