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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.03 18:47
更新日: 2019.11.06 21:00

WAKO’S山下、執念の最終コーナー。KeePer優勝もチームルマンが17年ぶりのチャンピオンに輝く/GT500クラス決勝

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スーパーGT | WAKO’S山下、執念の最終コーナー。KeePer優勝もチームルマンが17年ぶりのチャンピオンに輝く/GT500クラス決勝

 2019年シーズン最終戦となるスーパーGT第8戦が11月3日にツインリンクもてぎで開催され、スーパーGT GT500クラスのチャンピオン争い、そしてレースの優勝争いも2019年シーズンが最後の参戦となるレクサスLC500同士の争いとなった。7ポイント差でランキングトップWAKO’S 4CR LC500とランキング2位のKeePer TOM’S LC500によるタイトル争いの結果、TOM’S、チームルマンともに持てる力を出し尽くした文字どおりの“死闘”を制したWAKO’Sがドライバーズチャンピオンを獲得。レースはセカンドロウから出たKeePer TOM’S LC500が最終戦を勝利で飾っている。
  
 2020年から新たな車両規定“Class1(クラス1)+α”の採用が決まっているGT500クラス。それに伴い、ホンダ陣営は新たにFR仕様としたNSX-GTを新規開発し、ニッサンもR35型GT-Rをアップデート、そしてトヨタはブランドのフラッグシップ、GRスープラでの参戦を表明していることから、レクサス・レーシングとしてのGT500クラス参戦はこれが最後となる。

 その節目のシーズンで最後までタイトル獲得の権利を残したのもレクサス勢で、例年ノーウエイト勝負のもてぎ予選で圧倒的速さを示し、今季は予選ポールポジション獲得が逆転王座の必須条件だったMOTUL AUTECH GT-Rも撃破したau TOM’S LC500がポールを獲得。

 2番手には選手権首位のWAKO’S 4CR LC500がつけ、レクサス勢がフロントロウを占拠し、王座争いのライバルであるKeePer TOM’S LC500がセカンドロウ4番手と、ツインリンクもてぎとLC500の相性を見せつける予選結果となった。

 この日曜も曇り予報ながら雨はなく、ツインリンクもてぎには3万5500人のファンが来場。ウォームアップ走行前には、2020年規定の3車がそろってデモランを披露するなど、会場のボルテージが高まるなか13時30分定刻にパレードラップを迎えた。

 スターティンググリッドではCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rがトラブルでグリッドに着くことができずにリタイアとなり、GT500のマシンは全14台でスタート。

 すると53周レースのオープニングラップからタイトル候補たちのバトルが始まる。au TOM’S中嶋一貴はホールショットを奪ったものの、2番手WAKO’Sの大嶋和也は1コーナーでMOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリにインを刺されて3番手に後退。

 続く3コーナーまでの加速で各車ウィービングを見せてタイヤへの熱入れを意識しながら進むと、4番手KeePerのニック・キャシディがWAKO’Sをロックオン。ディフェンスラインを取る大嶋がブレーキングでわずかに膨らんだ隙を突き3コーナーで前に出ると、加速が鈍ったWAKO’Sは続く4コーナーでKEIHIN NSX-GTにも先行され、5番手に後退する厳しい出だしとなってしまう。

 5周目に入ったところでレース前にシーズン3基目へのエンジン交換を行ったカルソニック IMPUL GT-Rが15秒のピットストップペナルティを消化するのと時を同じくして、コース上では2番手争いが激化。MOTUL GT-Rのテールに張り付いたKeePerのキャシディは、GT300クラスのバックマーカーが絡み始めた6周目のターン3で一気に仕掛け、難なくオーバーテイク。

 ペースに苦しむMOTUL GT-RのクインタレッリはKEIHINの塚越広大にも先行を許すと、翌周にはWAKO’Sの大嶋にも4番手を譲ることに。

 首位を行くTOM’S勢2台は約1秒のギャップを保ったまま逃げ始め、3番手KEIHIN以下、WAKO’SやMOTUL GT-Rがじりじりと離されていく。前を行く塚越を秒差圏内で追い詰め、なんとかライバルを追いたいWAKO’S大嶋だったが、オーバーテイクへの決定打を欠く状況が続く。


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