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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.06 12:23
更新日: 2019.11.06 20:58

最終戦でエンジン3基にトラブル発生。MOTUL GT-R&ニッサン陣営にとって悔しい最終戦&シーズンに

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スーパーGT | 最終戦でエンジン3基にトラブル発生。MOTUL GT-R&ニッサン陣営にとって悔しい最終戦&シーズンに

 ランキング3位から逆転チャンピオンを狙ったMOTUL AUTECH GT-Rだったが、予選ではわずかコンマ2秒差でポールを逃して3番手となり、ここでタイトル獲得の可能性が消えた。翌日の決勝レースではスタート直後に順位を上げたものの、その後はペースが上がらず後続に抜かれ、結局8位フィニッシュ。シーズンランキング3位で終えることになり、レース後のニッサン陣営に笑顔はなかった。この最終戦では3基のエンジンにトラブルが起きるなど、苦しいシーズンを象徴するような内容になってしまった。 
 
「今回はポールを獲らなければいけなく、予選重視のタイヤで挑んでいたのでレースの最後はタイヤがちょっと苦しくなりました。予想以上に保たなかったですね。フロントが特にキツかった。今日の路温が予想よりも上がりすぎたというのがあります。路温が低かったら、もう少し良かったと思います」と、決勝レースを振り返る後半スティントを担当したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生。

 今回は予選でのポール獲得を狙ったため、タイヤは耐久性よりも一発のパフォーマンスを重視した選択になった。次生は予選Q1でトップタイムを奪ったものの、予選Q2ではロニー・クインタレッリが1コーナーのブレーキングでタイヤをロックさせてしまうなどのタイムロスがあり3番手。しかし、2番手を獲得したWAKO’S 4CR LC500の山下健太もミスをしながらのタイムだったため、クインタレッリが万全のアタックができたとしても、パッケージとして今回はポールを獲得したau TOM’S LC500関口雄飛をはじめ、レクサスLC500+ブリヂストン勢に分があったと推測される。

 決勝で前半スティントを担当したクインタレッリも、悔しい展開となった最終戦、そして今年のシーズンを振り返る。

「予想していた部分もあったけど、レースはその予想以上にキツかったですね。今シーズンは勝てなくて、久しぶりに勝利なしのシーズンになって終わってしまいました。それが一番悔しいです。富士などでは速い時もあったけど、トータルの面でライバルに足りない部分があった。今はコンマ何秒の差で、周りのレベルがすごく高いですよね。よくランキング3位になれたなと思うシーズンでした。4回表彰台に上がってランキング3位になれたのは今シーズン、唯一よかったことですね」と、クインタレッリ。

 次生も、ランキング3位とは言え、その表情は明るくない。

「優勝できなかったシーズンは2009年以来になるのかな。ポールは3回、表彰台は4回獲れて、ランキングは去年の8位から今年は3位に上がったという意味ではよかったんですけど、ランキング3位なら普通ならば喜ばなきゃいけないんですけど、今回はチャンピオンを獲りに来て、それが叶わなかったのでね……。ちょっと、レクサスが強すぎるので、なんとかクルマ、タイヤ含めて全部見直さないと来年もマズイなと思います。来年、またチームと一緒に頑張っていきたいなと思います」と次生。

 ニッサン陣営としてパフォーマンスとともに気になるのが、最終戦で起きたエンジン関連の3度のトラブルだ。12号車カルソニック IMPUL GT-Rは他の3チームより前倒してシーズン2基目のエンジンを投入していたが、土曜日の予選前にトラブルが発生。新しく乗せ換えたエンジンも決勝レース中にトラブルが起きてしまった。また、前回の第7戦SUGOで優勝を果たした3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rにも決勝前にエンジントラブルが発生し、グリッドに着くことなく今シーズンを終えることになってしまった。

 GT500のGT-Rの開発を務めるニスモの石川裕造氏が振り返る。

■ニッサンGT-R陣営、まさかの1レース3基に起きたエンジントラブル。2020年に向けての巻き返し


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