予選2回目は混戦。MOTUL NSX中嶋大祐が最速もポールはDTMデュバルの手に【順位結果】特別交流戦 公式予選2

　11月24日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』のレース2に向けた公式予選2が行われ、20分間のアタック合戦の末、MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐がトップタイムを記録した。しかし、MOTUL NSXは5グリッド降格ペナルティが確定しているため、実質的なポールポジションは2番手タイムを刻んだロイック・デュバル（BMC Airfilter Audi RS5 DTM）が獲得している。

　気温18度、路面温度17度、小雨の降るなかウエットコンディションで行われた予選2。開始とともに全車ウエットタイヤでコースインしていき、少し水しぶきを上げながら多くのマシンが1分50秒台で周回を重ねた。

　計測2周目に、RAYBRIG NSX-GTをドライブする山本尚貴が記録した1分47秒690がトップタイムとなり、ZENT CERUMO LC500の石浦宏明が1分47秒829で2番手。DTM勢ではBMC Airfilter Audi RS5 DTMのデュバルが1分48秒894をマークし2番手につけた。

　山本は連続で周回し、1分47秒118とさらにタイムを更新しトップを維持。直後に、BMW M4 DTMを駆るマルコ・ウィットマンが1分48秒621で4番手に浮上し、Akrapovic Audi RS5 DTMのマイク・ロッケンフェラーが1分47秒692で2番手にジャンプアップすると、Audi Sport RS5 DTMのレネ・ラストが1分47秒586を叩き出し2番手のタイムを塗り替えるなど、DTM勢の躍進も目立った。

　セッション開始から約12分が経過すると2回目のアタックに備え、各車が1度ピットへ。その後タイヤに熱を入れ、セッション残り2分となったところで最後のアタックを迎えた。

　セッション終盤のアタック合戦で暫定トップだった山本のタイムを塗り替えたのがMOTUL NSXの中嶋大祐。1分47秒003で暫定トップに浮上する。

　DTM勢も負けじとアタックに入ると、Akrapovic Audi RS5のロッケンフェラーが4番手、Audi Sport RS5 DTMのラストが3番手へ。すると直後、デュバルがただひとり1分46秒台に突入する1分46秒940を刻んでトップの座を奪ってみせた。

　しかし、そのデュバルの後ろでアタックに入っていたMOTUL NSXの大祐は、デュバルのタイムを0.3秒ほど塗り替える1分46秒696をマークしてトップを奪還。そのままチェッカーとなった。

　チェッカー掲示後のラストアタックではModulo Epson NSX-GTのナレイン・カーティケヤンがセクター2で全体ベストを塗り替えるアタックをみせるがトップには及ばず。それでも3番手へのジャンプアップをみせている。

　この結果、予選2ではMOTUL NSXの大祐がトップタイム。2番手にBMC Audi RS5のデュバル、3番手にEpson NSXのカーティケヤン、4番手にはRAYBRIG NSXの山本、5番手にAudi Sport RS5のラストとスーパーGT、DTMのマシンが交互につける形となった。

　しかし、トップのMOTUL NSXは金曜練習走行で大クラッシュを起こしており、レース出走に向けては車両交換の嘆願を提出している。

　協議会審査委員会はこの嘆願を認める条件をレース1、レース2で決勝スタートポジションの5グリッド降格としているため、MOTUL NSXは6番手スタートとなる見込み。そのため実施的なポールポジションはデュバルの手に渡ることになる。

　スーパーGT×DTM特別交流戦の最終レースとなるレース2は、このあと14時26分にスタートを迎える。

スーパーGT×DTM特別交流戦
公式予選1　結果

天候：雨　路面：ウエット