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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.24 18:08
更新日: 2019.11.24 22:40

こんなGT交流戦が見たかった! 壮絶スプリント日独バトルのなかModulo NSXのカーティケヤンが初優勝:レース2

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スーパーGT | こんなGT交流戦が見たかった! 壮絶スプリント日独バトルのなかModulo NSXのカーティケヤンが初優勝:レース2

 日本のスーパーGTとドイツのDTMドイツ・ツーリングカー選手権競演の“DREAM RACE”、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』の決勝レース2が11月24日(日)に富士スピードウェイで開催され、フロントロウからスタートしたModulo Epson NSX-GTのナレイン・カーティケヤンが、自身のキャリアでも初となる“ハコ車”での勝利を挙げ、迎え撃つGT500クラスがDTM勢を撃破して連勝を飾る結果となった。レース終盤にはホンダNSX-GT同士、レクサスLC500勢同士による多重クラッシュも発生した。

 2019年シーズンを終えたDTMから4台のAudi RS5 DTM、3台のBMW M4 DTMが上陸し、ついに実現した日独交流戦。今回、DTMが使用するコンロールタイヤのハンコックを装着したGT500クラス15台と合わせ、総勢22台による55分+1ラップのDTMフォーマット戦での勝負となった。

 前日土曜とまったく同じ流れで、24日午前にはレース2に出場するドライバーたちによる20分間の予選が繰り広げられ、ウエットコンディションのなかMOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐が最速タイムを記録。金曜大クラッシュから見事なカムバックを果たすも、車両交換による5グリッド降格ペナルティにより6番グリッドスタートに。

 これにより、2番手タイムを刻んで前日のミステイクを挽回する機会を得たロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS5 DTM)がポールポジションを確保し、3番手タイムに飛び込んできたModulo NSXのカーティケヤンが並び、2日連続で両クラスが最前列を分け合う結果となった。

 また、DTM勢と同じく2日連続のレース参加となったRAYBRIG NSX-GT山本尚貴、KEIHIN NSX-GT塚越広大もそれぞれ3番手、5番手につけ、4番グリッドのDTM王者レネ・ラストのAudi Sport RS5 DTMを間にはさみ、土曜の経験値を活かしたい好調ホンダNSX-GT勢が、ともにレース1で上った表彰台の再現を狙う構図となった。

 13時37分、昨日同様の時刻に開始されたレコノサンスラップは大きなアクシデントもなく進み、22台全車がグリッドへ。そして14時26分にはポールのデュバルを先頭にフォーメーションラップが始まると、スタート進行中から上空の雲が厚さを増して日が陰り、気温、路面温度ともに21度のコンディションのなか、DTMが採用するマシン密集のインディスタートでレースが開始された。

 ボディがぶつかりそうなほど密着したまま1コーナーへとなだれ込んだ22台は、混乱なくクリーンに立ち上がり、まずはデュバルがホールショット。その背後では、「これがレーシングドライバーとしてラストレースになる」と発表した大祐が、先行する塚越をかわして5番手へ進出する。

 するとここから、ストレートスピードの差を見せつけるNSX-GTがアウディ勢に襲い掛かり、まずは2番手カーティケヤンが首位デュバルのスリップストリームから抜け、2周目の1コーナーで首位を奪うと、後方でも大祐、塚越が立て続けにDTM王者ラストを仕留めて4番手、5番手へと浮上。

 3周目にはRAYBRIG山本もデュバルをオーバーテイクし、4周目にはカーティケヤン、山本、中嶋、塚越と、ホンダNSX-GT勢がワン・ツー・スリー・フォー体制を築き上げる。

 トップスピードを290km/h台中盤まで伸ばすNSX勢に対し、その後方でデュバル、ラストのアウディとBMW M4 DTMのマルコ・ウィットマンは290km/h台到達がやっとの状況で粘ると、レース序盤の7周目、5番手デュバルの左リヤタイヤが突如悲鳴を上げ、ダンロップコーナーをオーバーシュート。コントロールを失わずランオフに逃げたデュバルだが、バーストにより早々のピットインを余儀なくされる。

 タイヤ交換を終えたデュバルが最後尾でコースへと復帰したところ、タイヤバーストの余波でダメージを負っていたか、デュバルのアウディRS5 DTMのリヤカウルの破片が脱落。そのデブリ除去のため9周目に2日連続でセーフティカー(SC)導入となった。


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