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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.04.12 21:43
更新日: 2020.04.12 21:49

開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:TGR TEAM ZENT CERUMO

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スーパーGT | 開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:TGR TEAM ZENT CERUMO

 新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第13回目は、GT500クラスのTGR TEAM ZENT CERUMOだ。

■TGR TEAM ZENT CERUMO

マシン:ZENT GR Supra
ドライバー:立川祐路/石浦宏明
カーナンバー:38
監督:村田淳一
総監督:立川祐路
タイヤ:ブリヂストン

 1995年、スーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権の2年目からGT500クラスに参戦しているTGR TEAM ZENT CERUMOは、2001年に竹内浩典/立川祐路組が、スーパーGTとなって初年度である2005年に立川/高木虎之介組が、2013年に立川/平手晃平組がチャンピオンを獲得している名門。毎年のように勝利を重ね、ファンも多いトップチームとして今も君臨している。

 そんなTGR TEAM ZENT CERUMOは、1981年に名エンジニアとして知られた“バテさん”こと佐藤正幸氏によって作られた。この『セルモ』という会社名は、佐藤代表が会計事務所からの紹介でロゴデザイン会社を紹介してもらった際に、イタリア語で『堅実的』、『誠実』という意味でつけられたのだという。

 長年トップカテゴリーで活躍しており、全日本F3000には1991年から後にF1もドライブするエディ・アーバインを擁し参戦。フォーミュラ・ニッポン時代の2007年からはCERUMO/INGINGとしてINGINGとともに参戦を続け、2015年・2017年には石浦宏明が、2016年には国本雄資がチャンピオンを獲得している。

 スーパーGTでは、前述のとおりJGTC時代の1995年から参戦を開始した。当時はJGTCの2年目で、前年サードが投入したトヨタ・スープラGTがサードに加えセルモ、トムス、FETと4チームから参戦。セルモは元F1ドライバーのエリック・コマスを起用し速さをみせた。

 1996年からはコマス/光貞秀俊(シーズン途中から竹内浩典)、97年は竹内と金石勝智、98年は竹内と野田英樹というコンビで参戦。99年には現在もチームを支える立川が加入している。また、99年から2002年までは“2台目”がエントリーしていた。

 2015年からは現在の立川と石浦のコンビとなり、2020年は6年目のシーズンとなるが、TGR TEAM ZENT CERUMOといえばやはりカーナンバーは『38』だ。これは、JGTCと同年にスタートしたJTCC全日本ツーリングカー選手権で、トヨタ・コロナを使いワークス体制として参戦した4台のカーナンバーを、トヨタの意向からトムスが36と37を、セルモが38、39としたことに起因する。

 JGTCでも初年度の1995年は38を使ったが、セルモのJGTC/スーパーGTの歴史のうち、チャンピオンの1、2台目以外で唯一別の番号を使ったのが1996年。当時はWRC譲りのカストロールのカラーリングで参戦していたが、同じカストロールカラーのトムスが36で、同カラーのマシンとして37を使った。

 もともと、チームを創設した佐藤代表はそれほどカーナンバーにはこだわりはなかったようだが、現在チームを束ねる村田淳一監督は「いまは38以外は考えられませんね」という。立川も石浦も含め、チーム全員がこだわりをもつカーナンバーとなった。

 2020年は、2005年のカラーリングを現代にアレンジし復活させたZENT GR Supra。TGR TEAM WAKO’S ROOKIEとも情報を共有しながら、ひさびさのチャンピオン獲得に挑む。

2020年は6年目のコンビとなる立川祐路と石浦宏明
2020年は6年目のコンビとなる立川祐路と石浦宏明
2020年のスーパーGTを戦うZENT GR Supra
2020年のスーパーGTを戦うZENT GR Supra
1995年にエリック・コマスが駆ったトヨタ・スープラ
1995年にエリック・コマスが駆ったトヨタ・スープラ
37をつけた1996年のカストロール・セルモ・スープラ
37をつけた1996年のカストロール・セルモ・スープラ
2001年のチャンピオンカー、auセルモ・スープラ。竹内浩典/立川祐路のコンビで王座を獲得。
2001年のチャンピオンカー、auセルモ・スープラ。竹内浩典/立川祐路のコンビで王座を獲得。
2005年スーパーGT鈴鹿 チャンピオンを獲得した立川祐路/高木虎之介組ZENT CERUMO SUPRA
2005年スーパーGT鈴鹿 チャンピオンを獲得した立川祐路/高木虎之介組ZENT CERUMO SUPRA
2013年のチャンピオンカー、ZENT CERUMO SC430。立川祐路/平手晃平がドライブした。
2013年のチャンピオンカー、ZENT CERUMO SC430。立川祐路/平手晃平がドライブした。


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