新型コロナウイルス禍において、国内レースの開幕が遅れている。そんな中、国内のトップドライバーたちはどのように“おうち時間”を過ごしているのか。普段の生活の様子やトレーニング事情、そして来たる開幕戦に向けての意気込みについてリモート取材を行った。
第4回は今シーズン、チームクニミツへ移籍しスーパーGTのチャンピオン獲得へ燃えている牧野任祐だ。今シーズンはスーパーGTとスーパーフォーミュラ、ともにフル参戦2年目を迎える。
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Q:3月24、25日に富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラのテスト以降、どのような生活をしていましたか?
牧野任祐(以下:牧野):普段は東京に住んでいますが、3月末に予定していたスーパーGTの富士テストが中止になってしまったので、大阪の実家に帰ってきました。やることといえばゲームですね。僕はそこまでゲーム好きではないと思っていたのですが、この生活が始まってから「実はすごいゲーム好きなんやな」って気が付きました(笑)。
Q:1日にどのくらい行うのですか?
牧野:日によりますが、やり始めたら止まらないのでだいたい5〜6時間はやっていると思います。僕自身、もともとアウトドア派でこれまでは外で遊ぶことが多かったのですが、今回を機に集中してやる時間が増えました。「やる気になればこんなにいっぱいできるんやな」と、インドアも悪くないと感じています。いつも(福住)仁嶺や(阪口)晴南、(大湯)都史樹たちとやっていますよ。
Q:YouTubeなどの動画コンテンツは見ますか?
牧野: YouTubeもNetflixも見ています。なかでも『鬼滅の刃』にはハマりました。以前から面白いとは聞いていましたが、心のどこかで「そうは言ってもどうせ面白くないやろ」と思って見たことがなかった。でもいざ見始めたら止まらなくなってしまって……気づいたらハマっていましたね(笑)。
Q:日々のトレーニングはどのように行っていましたか?
牧野:家でできることを模索しながら、体幹トレーニングとかは器具がなくてもできるのでやることが多いです。あと、もともと走ることが嫌いなのですが、最近はよく走りに行っています。
Q:走るのが嫌いというのは意外ですね。
牧野:昔から走るのは大嫌いですね。僕はトレーニング自体あまりやりません。走る距離も測っていないので、正直、自分が何km走っているのか分からない(苦笑)。でも自宅から大阪城までがちょうどいい距離なのでそこを走っています。おそらく6kmぐらいだと思います。
i racing始めました?♂️
めちゃくちゃ難しいんやけど、そんなもん? pic.twitter.com/x7zdpnKrIa— Tadasuke Makino・牧野任祐 (@tadasuke0628) April 12, 2020
Q:グランツーリスモSPORT以外のシミュレーターも取り入れていますか?
牧野:iRacingをやってます。グランツーリスモSPORTは今回初めてやりました。ちょうど2〜3週間前にハンドルコントローラーを買って、やっと環境が整ってきました。グランツーリスモSPORTと実車では違いを感じる部分もありますが、ゲーム上とはいえ、ドライバー同士で集まってできるのは楽しいですね。
Q:iRacingの方が実車に近いとよく聞きます。
牧野:iRacingの方がフィードバックとかマシンの挙動がリアルに近いので面白いですね。GT500やスーパーフォーミュラのマシンは登録されていないので普段はF3で走ることが多いです。ただ、絵としてはグランツーリスモSPORTの方が圧倒的にいいと思います。