レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.06.24 11:59
更新日: 2020.06.24 12:06

【国内トップドライバーオフインタビュー山本尚貴】レースから“距離を置いた”2カ月間。再開へ抱く「絶やしてはいけない」思い

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 【国内トップドライバーオフインタビュー山本尚貴】レースから“距離を置いた”2カ月間。再開へ抱く「絶やしてはいけない」思い

 先日、スーパーGTおよびスーパーフォーミュラのレース再開がアナウンスされ、国内レースがいよいよ動き始める。約2カ月間におよぶ“おうち時間”を国内のトップドライバーたちはどのように過ごしていたのか。普段の生活の様子やトレーニング事情、そして来月に控えた開幕戦に向けての意気込みについてリモート取材を行った。

 第9回は、2018年にスーパーGTとスーパーフォーミュラのダブルタイトルを獲得し、ホンダのエースドライバーとして活躍している山本尚貴だ。

※ ※ ※

Q:3月に行われたスーパーフォーミュラの富士テスト以降の約2カ月間、どのような生活をされていましたか?
山本尚貴(以下、山本):
基本的には家にいて家族と過ごしていました。趣味もあまりなく、新しく始めたことなどもないですね(苦笑)。

Q:自宅にいる時間が多いとYouTubeなどの動画コンテンツを見る機会もあったと思います。
山本:
YouTubeは見ますね。これまでネットで検索していたことをYouTubeで検索したりしています。自分が知りたい情報を文章ではなく映像で見るほうが分かりやすかったりするので便利ですね。

Q:ジムなども行けなかったと思いますが、山本選手の自宅でのトレーニング事情を教えてください。
山本:
ジョギング程度は行っていました。ただ天候にも左右されますからね。当初は外に出ないようにエアロバイクを購入しました。逆に言うとそれくらいしかできなかったという感じです。

Q:これまで自宅でトレーニングを重ねるという経験もなかったのでは?
山本:
そうですね。人それぞれだと思いますが、今回のことに関しては正解はないと思っています。何かをしたから正しい、正しくないという明確な基準はない。個人的には、オンとオフはしっかりつけたいと常々思っています。正直、エアロバイクを購入するのも気が進まなかった部分もありました。

Q:山本選手はトレーニングを最低限に留めていたのですか?
山本:
そうですね。不安もありましたが、レースやトレーニングからは一度離れた生活をし、シーズンに向けて充電させてもらっていたという感じです。これまでレースのことばかりを考えていて、かえって視野が狭くなっていた部分もあった。気持ちを一度切るくらいレースから離れて気づいたこともあったので、個人的にはこういう時間も大事だと思える期間でした。

Q:なるほど。これまでのキャリアでこんなに長い期間レーシングカーから離れることはなかったと思います。
山本:
誰も経験したことがないですよね。レーシングカーに乗らないことで感覚が鈍ってしまう人もいるでしょうし、何も影響がない人もいると思います。でもいざ乗ってしまえば、久しぶりの感覚に戸惑うことはあっても、ドライバーは2〜3周も走れば普通の感覚に戻ってくると思っています。

Q:感覚を鈍らせないためにシミュレーターを導入するドライバーも多くいましたが、山本選手はシミュレーターは取り入れましたか?
山本:
導入を考えたことはありますが、やり始めたら時間を掛けないとシミュレーターはうまくなれないと思っています。あとは“目”に対する懸念がありました。

Q:“目”に対する懸念とは視力の低下などですか?
山本:
僕はレーシングドライバーという職業にとって“目”が大事だと常々思っています。年齢が若くても目を酷使していると、それこそ本番のときに速く走れなくなるのではないかと。サーキットで長時間練習をするのとシミュレーターとでは、目の使い方などはまったく異なります。

Q:たしかに“目”はとても大事ですよね。
山本:
いまはスマートフォンも普及しているので、僕も見ないことはないですが、極力見る時間は短く済ませたり、ブルーライトカットのメガネを使用したりとすごく気を遣っています。もちろんシミュレーターを導入する効果もあると思いますが、それ以上に少なからず目に影響を及ぼすかもしれないと思うとそれが怖かったですね。

2020年のスーパーGTに挑むRAYBRIG NSX-GT。公式テストまでは『PHASE01』カラーを纏っていた。
2020年のスーパーGTに挑むRAYBRIG NSX-GT。公式テストまでは『PHASE01』カラーを纏っていた。

■フロントエンジンの新型NSX-GTはミッドシップとの差が気付かないレベル


関連のニュース

本日のレースクイーン

Mobil1レーシングサポーターズ2024
小湊美月(こみなとみづき)

スーパーGT Photo Ranking

フォトランキング