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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.08 18:52
更新日: 2020.08.08 20:54

ADVICS muta MC86が今季初ポールポジションを獲得【スーパーGT第2戦富士300クラス予選】

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スーパーGT | ADVICS muta MC86が今季初ポールポジションを獲得【スーパーGT第2戦富士300クラス予選】

 スーパーGT2020年シーズン第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』は8月8日(土)の午後に公式予選が行われ、午前中の公式練習から調子の良さを見せていた今季初参戦のADVICS muta MC86がチーム史上初となるポールポジションを獲得した。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開幕戦に引き続き、無観客での開催となった第2戦。予選は前戦を終えた時点のランキング順でA組、B組に割り振られる組み分け方式で行われた。各15台がそれぞれ10分間のQ1セッションに挑み、上位各8台、計16台がQ2へ進出する。

■公式練習に引き続き、シンティアム・アップル・ロータスが好調を維持

【Q1 A組】

 気温28℃と午前中の公式練習から大きな変化はなく、路面温度が39℃とやや上昇したQ1。湿度は40%というコンディションのなかで15台による公式予選Q1 A組がスタートした。

 コースがオープンになると同時にHOPPY Porscheの佐藤公哉を先頭に各車が続々とコースイン。各陣営、タイヤのおいしいところを引き出そうと入念にタイヤのウォームアップを進めていく。

 セッションが7分を経過してころ、各車がアタックを開始した。まず、31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV GTの中山友貴がターゲットタイムとなる1分37秒446を記録しトップに浮上。しかし、すぐにSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が1分37秒011を出して、中山のタイムを上回る。

 残り1分をきったところで、マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号が1分37秒368という好タイムを記録するがトップにはわずかに届かず、セッションは終了。4周目にトップへと躍り出たSUBARU BRZ R&D SPORTの井口がそのまま順位をキープし、Q2への進出を決めた。

 2番手にはマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号、3番手は31号車のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、4番手ARTA NSX GT3、5番手グッドスマイル 初音ミク AMG、6番手は30号車のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、7番手埼玉トヨペット GB GR Supra GT、8番手Hitotsuyama Audi R8 LMSの8台がA組からのQ2進出となった。

【■Q1 B組】

 8分間のインターバルを挟み、B組も15台がタイムアタックを開始。A組同様、丁寧にタイヤへ熱を入れていき、残り4分を切ったところから各車アタックを始める。

 まずトップタイムを記録したのは午前中の公式練習でも好結果を記録したシンティアム・アップル・ロータスの柳田真孝。1分36秒775で上々の滑り出しを見せる。

 柳田のタイムを上回るべくLEON PYRAMID AMGの菅波冬悟やリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗がアタックをかけるものの、誰ひとりとして届かず。B組で唯一1分36秒台を記録したシンティアム・アップル・ロータスがトップでQ2進出を決めた。

 2番手には開幕戦でポールポジションを獲得したLEON PYRAMID AMGが入り、以下、3番手リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、4番手ADVICS muta MC86、5番手Modulo KENWOOD NSX GT3、6番手PACIFIC NAC D’station、7番手RUNUP RIVAUX GT-Rの8台がQ2へ進出した。

 なお、8番手はUPGARAGE NSX GT3がタイムを記録していたがセッション終了後、4輪脱輪のためベストタイムが抹消され、代わりに9番手タイムを出していた、たかのこの湯 RC F GT3がQ2進出を果たした。

■スーパーGTデビューイヤーのルーキー小高が速さを魅せた

【Q2】

 15時23分にセッション開始となった予選Q2。真っ先にコースインしたのは直前でQ2進出が決まった、たかのこの湯 RC F GT3。Q2を担当する久保凜太郎は計測1周目で1分48秒674を記録し、タイヤのウォームアップに専念していく。

 セッション開始6分、予選Q1、B組をトップで通過したシンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規が、計測3周目で1分36秒634という好タイムを記録。トップへと名乗りを上げる。

 そんななか、嵯峨宏紀がステアリングを握る31号車のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV GTが1コーナーでブレーキをロックさせコースオフを喫してしまう。残り時間もわずかとなり、各車が最後のアタックラップに入っていくが、なかなかシンティアム・アップル・ロータス加藤のタイムを塗り替えるマシンが現れない。

 しかし、セッション残り2分のところでADVICS muta MC86の小高一斗が1分36秒270を記録し、トップへ浮上。続いて、SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分36秒503で2番手にポジションを上げる。

 ここでまたしても、31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV GTが、1コーナーでブレーキをロックさせてしまい、コースオフ。2周続けてアタックの機会を失った嵯峨は最後までアタックを続けたが、残念ながら更新することはできず、1分38秒219で16番手に終わった。

 最後にセッション残り30秒のところでARTA NSX GT3の大湯都史樹が1分36秒378を記録するも、小高一斗のタイムに0.108秒及ばず2番手に終わる。

 今年から新たにスーパーGTへ参戦するADVICS muta Racing INGINGのADVICS muta MC86が2020年シーズン初めてとなるポールポジションを獲得。チームにとっても、そして今季スーパーGTデビューイヤーの小高一斗にとってもうれしい結果となった。

 フロントロウには昨年のGT300チャンピオンチームのARTA NSX GT3が並び、午前中とQ1 B組でトップタイムを記録していたシンティアム・アップル・ロータスの加藤が5周目に自己ベストの1分36秒419を出して3番手グリッドを獲得。

 開幕戦ではトップ5にJAF-GT、マザーシャシー勢が3台入るもポールポジションはGT3が獲得していたGT300クラス。第2戦はその雪辱をと言わんばかりの元気の良さを見せたマザーシャシーがトップを奪取した。

 明日行われるスーパーGT2020年シーズン第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝レースでのGT300クラスはタイヤの4本交換が義務付けられ、これまでと異なる様相のレースが見られるはずだ。明日、8月9日(日)午後13時から66周の決勝レースが幕を開ける。

2020年スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)
2020年スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)
2020年スーパーGT第2戦富士 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)
2020年スーパーGT第2戦富士 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)
2020年スーパーGT第2戦富士 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
2020年スーパーGT第2戦富士 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
2020年スーパーGT第2戦富士 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
2020年スーパーGT第2戦富士 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)


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