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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.08 22:10
更新日: 2020.08.09 17:50

第2戦の予選で躍動したふたりのルーキー。平峰「今はただ、みんなと戦いたい」阪口「自分の守備範囲にマシンがいた」

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スーパーGT | 第2戦の予選で躍動したふたりのルーキー。平峰「今はただ、みんなと戦いたい」阪口「自分の守備範囲にマシンがいた」

 今年のスーパーGT GT500クラスはルーキーが豊富だ。そのなかでも今回の予選で特に光ったのが、『GT500の初決勝レースを経験する』ふたりのドライバーである。

 ひとりめは今シーズン、GT500へステップアップを果たし、闘将・星野一義監督の期待も高い平峰一貴だ。7月の第3週に行われた開幕戦では決勝レースのオープニングラップで、他車と接触してクラッシュ。カルソニック IMPUL GT-Rはリヤ周りを大破してしまい、1周もしないままレースが終わってしまった。

 このときステアリングを握っていたのはチームメイトの佐々木大樹であり、平峰は決勝でライバルたちと直接対決をすることなく、開幕戦富士を後にしている。

「前回(開幕戦)はマシン自体にトラブルがあり、公式練習からあまり周回を重ねることができませんでした。セッティングを詰めることもできず、予選Q1を任せてもらいましたが、今まで履いたことのないタイヤでのぶっつけ本番。その結果、予選の順位が沈んでしまいました。開幕戦が終わったあとは、いろんな人に『GT500デビューするドライバーのなかでレース走ってないのオマエだけやん』って言われましたね(苦笑)。だからできれば今回、ちゃんとデビューしたいです」

 チームも平峰を走らせてあげられなかったことは悔しかったはずだ。この3週間のインターバルでチームはセットアップを見直したマシンを用意。午前中に行われた公式練習ではあえて平峰をメインにし、「チームの底上げをする機会」を与えた。そこには佐々木のアドバイスとチームの支えももちろんあったが、マシンのセットアップを順調に詰めていけたカルソニック IMPUL GT-Rは、高速コーナーが良くなり、セクター3ではMOTUL AUTECH GT-Rよりも速いタイムを刻めるマシンへと進化した。

2020年スーパーGT第2戦富士 カルソニック IMPUL GT-Rをドライブする平峰一貴
2020年スーパーGT第2戦富士 カルソニック IMPUL GT-Rをドライブする平峰一貴

 そして、平峰の「早くデビューしたい」という気持ちは結果として現れる。予選Q1担当した平峰は3番手でバトンをつなぐ。Q2でも佐々木が奮起し、ニッサンGT-R勢のエースカーでもあるMOTUL AUTECH GT-Rを抑えて4番グリッドを獲得した。

「とりあえずホッとしています。Q1を突破できたことが本当によかったです。(トヨタGR)スープラ勢とホンダ(NSX-GT)勢が僕らに比べてウエイトを積んでいようと、僕らがQ1を突破できる力があるかは正直、分からなかった。チームと大樹には感謝です。今はただ、みんなと戦いたい。それに尽きますね」

 明日の決勝レースで、カルソニックIMPUL GT-Rは開幕戦と異なり、上位を争えるチャンスを手にし、マシンは確実にパフォーマンスが上がっている。平峰がレースで躍動する姿にも注目したい。

今季、GT500にステップアップし、佐々木大樹とコンビを組む平峰一貴
今季、GT500にステップアップし、佐々木大樹とコンビを組む平峰一貴

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