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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.10 09:03
更新日: 2020.08.10 09:44

加藤&柳田の“ベテラン”コンビの経験と技が導いたロータスの勝利。チームの勢いは今後も続く!?《第2戦GT300決勝あと読み》

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スーパーGT | 加藤&柳田の“ベテラン”コンビの経験と技が導いたロータスの勝利。チームの勢いは今後も続く!?《第2戦GT300決勝あと読み》

「めちゃくちゃ嬉しいですよ」

 スーパーGT第2戦富士のGT300クラスを制したシンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規は、ふだんから柔和なコメントを残してくれるドライバーだが、レース後、ふだん以上の笑顔を弾けさせた。加藤にとっては、2013年にエヴァRT初号機アップルMP4-12CでJAF Grand Prixを制してはいるが、なんと10年ぶりのシリーズ戦でのGT300優勝。もちろんチームにとっても同様だ。パートナーの柳田真孝にとってもひさびさの勝利となったが、その勝利に繋がったのは、その苦闘した年月で積み重ねられたベテランならではの技と言えた。

 2019年最終戦もてぎ。オーナーとしてチームを率い、長年ドライバーとして戦ってきた高橋一穂が、GT300を退く決断を下した。「いい、悪いではなく、僕たちが紫電で戦っていた頃のGT300は、まだプロとアマチュアが組むレースだった。でもプロ化が進んで、コンペティションレベルが上がってしまった」と渡邊信太郎チーフエンジニアが語るとおり、いくらモータースポーツを、走ることをこよなく愛する高橋と言えど、GT300はハードルが高いレースになっていた。

 長年パートナーとして戦ってきた加藤は、高橋と2020年に向けてどんな体制を構築するのか相談に入った。そこで目をつけたのが、ともにカートでトレーニングをこなす間柄でもあった柳田だった。GT500で二度、GT300で二度のチャンピオンを獲得した経験をもつ柳田は、GT300マザーシャシーであるシンティアム・アップル・ロータスの開発を担う立場としても、そして速さの面でもうってつけの存在だった。2020年1月、柳田のチーム加入が正式に発表される。

 そんな柳田加入だったが、2回の公式テスト、鈴鹿でのメーカーテストと、開幕までに走ることができる回数は限られていた。加えて新型コロナウイルスの影響で長いインターバルも生まれていた。

 しかし、そこは柳田の経験が活きる。「ニュータイヤに慣れてもらうことも、かなり早いタイミングで習熟してくれた」と渡邉エンジニアが柳田を評すれば、加藤も「タイヤマネージメントもできるし、話も早いから楽ですよね。今年はテストもできていないし、データは取れていない部分もあるけれど、経験がいい方向で作用しています」と柳田の経験が加藤の経験と相乗効果を生み、「どんどんアイデアが出る。本当に助かってますよ(加藤)」と7月の第1戦をいいかたちで迎えていた。

 そんな第1戦では、公式練習から速さをみせたシンティアム・アップル・ロータス。予選3番手からレースを戦ったが、渡邉エンジニアによれば「前回の方が勝てるイメージはありました」というレースだった。ただ、ホイールナットがゆるむトラブルが起きてしまい後退を喫してしまっていた。

■「2戦目で恩返しできた」柳田真孝が結果を残す


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