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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.23 20:33
更新日: 2020.08.23 21:38

松田次生「最多勝記録を伸ばせてホッとしている」【スーパーGT第3戦鈴鹿 GT500優勝会見】

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スーパーGT | 松田次生「最多勝記録を伸ばせてホッとしている」【スーパーGT第3戦鈴鹿 GT500優勝会見】

 真夏の鈴鹿サーキット決戦となった2020年スーパーGT第3戦で、見事GT500クラスを制したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生とロニー・クインタレッリが、苦戦した開幕2戦を踏まえたタイヤとセットアップの持ち込みが機能した背景や、松田次生はGT最多勝更新の心境を明かすとともに、続く第4戦への展望を語った。

松田次生
「開幕2戦はね、本当はコロナがなければ富士は1回しかない、っていうスケジュールだったと思うんですけど、その辺でも今季はダウンフォース多めのクルマのコンセプトで作って来た部分があるので、富士では少しストレートスピードが厳しい状況だった。ただ鈴鹿に来たら『ひょっとしたら上手くダウンフォース利用して走ればイケるんじゃないか』っていう期待感はあったので、その意味ではそれがドンピシャで当たった。それが僕らの強みである、っていうのは今回走って分かりました」

「今回は比較的、セットアップも、タイヤも、持ち込みが決まってた。でもレースでは300クラスのトラフィックに入ったときにちょっとピックアップが付いたりして、そこをなんとかしなきゃいけないな、っていうのもすごく感じてます。そうこうするうちにセーフティカーも入ってしまって……。前半スティントでもセーフティカー明けでロニー選手が『ピックアップで苦労してる』って話は聞いてたので、とにかく自分のセーフティカーラン中はピックアップを付けないように、上手くタイヤの熱を保つように心がけていました」

「リスタートはとにかく自分を信じてプッシュして。その分だけ最後はちょっと苦しくなってしまいましたが(笑)、でもそのマージンがあったぶん、最後の300との混戦状態でも少し余裕を持って走れた。その意味では、最初のセーフティカー明けの逃げという意味でも、すごく良かったと思います」

「これまでGTで(通算)20勝で、正直(前半スティントの2周目で)ロニーが立川さんに抜かれたときに『ああ、これで勝利数が並ばれるな』って思ったんですけど、そういう意味では逆に僕が21勝で最多勝記録をひとつ伸ばすことができた。ちょっとホッとしてます。同時に、これまでは年間1勝ずつしてきたのに去年は優勝がなかった」

「その意味で『いつ優勝できるんだろう』っていうプレッシャーもありました。その中で今回優勝できたんですごくうれしいです。あとは自分のことなんですけど、知人が先週の月曜日に亡くなって。そういった意味でも、天国で見ててくれたのかなって。そんな展開にできるくらい、今回は本当に良かったので、みんなに感謝したいと思います」

「ここへ来る前は正直『優勝』とは思ってなかったです。周りがウエイト積み始めてから、あと2、3戦待ってからかなと思ってた。それが3戦目で優勝できるとは想定してなかったですね。次はウエイトをかなり積まれるので大変なレースになると思うんですけど、なぜか36号車が毎戦表彰台に乗ってるので(笑)、『なんでかな』っていつも思うんですけど、あれぐらいできるように頑張ります」

2020年第3戦鈴鹿 優勝記者会見
2020年第3戦鈴鹿 優勝記者会見

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