更新日: 2020.11.30 11:07
スーパーGT第5戦『たかのこのホテル FUJI GT300km RACE』10月2日の様子
10月3日(土)から、静岡県の富士スピードウェイでスーパーGT第5戦富士『たかのこのホテル FUJI GT300km RACE』が開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響でスケジュールが大きく変更され、7月19日の第1戦を皮切りに富士、鈴鹿、もてぎで前半4戦が行われたが、引き続き各チームとも感染拡大防止策を採りながら、今季初めて観客を動員するレースとして開催される第5戦富士に向け、10月2日に準備を進めた。
2020年のスーパーGTは、スタッフ等の移動を最小限に留めるため、富士、鈴鹿、もてぎの3コースでの開催となる。後半戦のスタートとなる第5戦富士は、今季初めての有観客レース。すでに第4戦もてぎの後、パドックに入る関係者はすべてPCR検査を受けており、パドックとその他を分ける感染対策が採られている。
迎えた10月2日の搬入日は、時折雲があるものの、日中は半袖でも過ごせる程度の暖かさのなか作業が行われた。GT500クラスは中盤戦を迎えウエイトハンデが厳しくなっているチームも多いなかで、ハンデが軽いカルソニックIMPUL GT-R、ARTA NSX-GT、またWedsSport ADVAN GR Supraやリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rなどがどんな成績を収めるかに注目が集まる。
また、一方でランキング上位につけるKEIHIN NSX-GTやau TOM’S GR Supra、KeePer TOM’S GR Supraなどがハンデが苦しいなかでどれほど“取りこぼし”をせずにフィニッシュできるかという争いも今回のレースの焦点と言える。
GT300クラスもウエイトハンデが大きなファクターだが、タイヤ、車両規定などによって状況が異なり、どんなレースになるか予想もつかない。一方で、チームによってはタイヤ無交換作戦を検討しているチームもかなり多そうで、レース展開にも注目だろう。
各チームとも夕刻には作業を終えていたが、そんな折に飛び込んだホンダの2021年シーズン限りでのF1活動終了の報は、スーパーGT関係者にも大きな衝撃となっている。あちこちでその話題を話し込むシーンも見られた。
スーパーGT第5戦富士は10月3日(土)9時15分から公式練習が、14時から公式予選が行われ、10月4日(日)は13時30分から決勝レースが行われる。また今回からFIA-F4も開幕ラウンドを迎えることになる。10月2日の富士スピードウェイの様子を、写真でお届けしよう。