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投稿日: 2021.01.05 18:04
更新日: 2021.01.05 18:11

2021年の外国人ドライバーの日本への新規参戦は依然厳しい状況か。水際対策再強化が悪影響


スーパーGT | 2021年の外国人ドライバーの日本への新規参戦は依然厳しい状況か。水際対策再強化が悪影響

 国内のモータースポーツシーズンは、スーパー耐久が2020年の最終戦を残しているものの、2021年に向けてストーブリーグ真っ只中という状況だ。2020年は新型コロナウイルスの影響により大幅にカレンダーが変更されたものの、2021年は例年どおりのスケジュールが予定されている。そんな状況下だが、1月8日からは1都3県で緊急事態宣言の発令が検討されるなど、コロナ禍はなかなか収まる様子がない。さらにこれに加え、2020年12月末には、新たな水際対策強化が発表されるなど、外国人ドライバーが2021年に日本で走るためには、まだ大きな壁が存在するようだ。

 2020年は、本格的なモータースポーツシーズン開幕前に日本国内をはじめ、世界中で新型コロナウイルスの影響が出はじめ、なんとかシーズンが開幕した後も、日本人ドライバーが海外で戦うことはできたものの、外国人ドライバーが日本で戦うためには、14日間の隔離をはじめさまざまな障壁があり、スーパーGTやスーパーフォーミュラ等、さまざまなレースで日本での活動を希望していたドライバーの来日が叶わない状況が続いていた。

 そんななか、2020年はシーズン途中から少しずつ外国人ドライバーの来日も実現し、スーパーフォーミュラ第3戦SUGOでは、F1テストドライバーのセルジオ・セッテ・カマラが初参戦初ポールポジションを獲得するなど、新鮮な驚きをもたらしてくれていた。

 そういった状況をはじめ、今のスーパーフォーミュラ、スーパーフォーミュラ・ライツ、さらにスーパーGT GT500クラスなど日本のレースは、ハイダウンフォース、ハイグリップタイヤ等、昨今の海外のシリーズでは得られない経験を得ることができることから、外国人ドライバーにとって非常に人気が高い。事実、このオフにコロナ禍が明けることを期待していたのかは不明だが、欧州フォーミュラやDTM等で戦っていた若手外国人ドライバーからの問い合わせが数多く日本のトップチームに届いていたという。

 ただ、ヨーロッパをはじめ新型コロナウイルスは感染再拡大が続いており、日本も規模こそ違えど、再拡大が続いている。12月末には新たな水際対策強化が発表され新規の外国人入国が停止されたほか、一部地域からのビジネストラックでの入国も停止されそうな気配がある。

 日本でのレースにおいて、これまで外国人ドライバーの参戦をサポートしていた複数の関係者に話を聞いたが、この状況はやはりかなり好ましくないようだ。現段階では、「1月末までは待つしかない状況ですね」という声も聞かれた。

 当然、外国人ドライバーからの打診はあれど、“受け入れる側”である日本のチームにとっても、いざ契約したとしても入国できない状況も考えられ、リスクが大きい。2020年のように毎戦のようにドライバーが交代するような状況は、できればチームとしても避けたいところだろう。

 すでに日本に拠点を置いている外国人ドライバーは2021年も継続して参戦が可能で、12月にスーパーフォーミュラのテストに参加したエナム・アーメドも、日本でのキャリアを目指してすでに日本に住んでいるという。さらにすでにビザを取得しているタチアナ・カルデロンのようなドライバーはまだ状況としてはベターだ。ただし待機期間等は2021年もリスクとして存在してしまうかもしれない。ちなみに、緊急事態宣言が出た場合、出国が難しくなる可能性も検討し、海外のレースで戦う予定の日本人ドライバーは出国を急いでいるという。

 現状では、「新たに日本に外国人ドライバーを呼ぶのは難しい状況」だと関係者は口をそろえる。特にフォーミュラでは、外国人ドライバーが“持ち込み”をすることで台数が増えていた状況もあり、現段階ではストーブリーグにも悪影響を与えてしまうかもしれない。東京オリンピックはもちろん、海外渡航が制限されている状況はすべてのスポーツにおいて望ましくない。願わくば、状況が一刻も早く好転してくれることを願うばかりだ。


本日のレースクイーン


村上楓(むらかみかえで)

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