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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.01.14 16:45
更新日: 2021.01.14 16:46

【2021年国内ストーブリーグ前編】トヨタのチャンピオンコンビ復活か。あのエンジニアにも動き

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スーパーGT | 【2021年国内ストーブリーグ前編】トヨタのチャンピオンコンビ復活か。あのエンジニアにも動き

 2021年に向けたシート争いは、いよいよ大詰めを迎えつつある。1月15日(金)発売号のauto sport No.1545では、スーパーGT GT500とスーパーフォーミュラのストーブリーグ情報を掲載している。ここでは本誌発売日の同日に体制が明らかになるホンダのほか、トヨタ、ニッサン陣営の最新ストーブリーグを前編/後編に分けてお届けしよう。
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■ホンダ陣営は昨年のラインアップをほぼ継続

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、昨年のレーススケジュールは当初の予定から大幅に遅れた。そのあおりを受け、今季に向けたGT500のシート争いは、過去に例を見ないほど不透明な状況が続いていた。しかし、年が明けて各陣営のドライバーラインアップはおおむね固まってきた模様だ。

 ホンダ陣営は1月15日(金)に『2021年4輪モータースポーツ参戦体制発表会』を行うことをアナウンスしている。本稿執筆時点の情報では、おおむね昨年のラインアップが継続され、唯一、変化があるのは16号車だけとなりそうだ。

 武藤英紀に変わって抜擢されるのは、昨年のスーパーフォーミュラ(SF)で初優勝を遂げた大湯都史樹が濃厚。笹原右京は継続となる可能性が高く、もし、このコンビが実現すれば24歳の笹原、22歳の大湯というフレッシュな顔ぶれとなる。

 ふたりは奇しくも2016年SRS-F(鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ)の同期。ちなみに、同年のSRS-Fで最終選考会に残ったのは笹原と大湯のほか名取鉄平、そしてスクーデリア・アルファタウリ・ホンダからF1デビューが決まっている角田裕毅の4名だった。この4人のなかから大湯は首席、笹原は次席という成績をおさめた。そんなふたりが今季のGT500でコンビを組むみ、いったいどのようなレースを見せてくれるのか。

2020年スーパーGT第7戦もてぎ Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)
2020年スーパーGT第7戦もてぎ Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿
第6戦鈴鹿でSF初優勝を飾った大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

■トヨタ陣営最大の焦点は2019年王者の山下健太

 ニック・キャシディの離脱にともない、ドライバーラインアップの再考を余儀なくされたトヨタ陣営。一時はキャシディに変わって新たな外国人ドライバーを招聘するとの噂もあったが、いまだ国内外で猛威をふるう新型コロナの状況を鑑みて、2021年シーズンは日本人ドライバーを中心に陣営内の体制を固めざるをえなくなった。

 同時に昨年のWEC/ル・マン24時間で世界にその実力を示した山下健太も、今季は海外への渡航リスクを避け、活動の軸足を国内に置くと思われる。トヨタ陣営の今季最大の焦点は、その山下がどのチームで走るかであろう。

 昨年のラスト2戦、キャシディの代役として披露した山下のパフォーマンスは秀逸で、当然、平川亮/山下というコンビも考えられる。しかし、トヨタ陣営内でいまもっとも勢いに乗る若手ふたりを、果たして1台に集約させて良いものか? 陣営全体の底上げを狙うことを目的に、トヨタは山下を“あえてトムス以外のチーム”で走らせる可能性が高い。

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