2月15日、Yogiboを展開する株式会社ウェブシャークはプレスリリースを発行し、2021年のスーパーGT GT300クラスに『Yogibo Drago CORSE』としてホンダNSX GT3、ヨコハマのパッケージで参戦すると発表した。チーム代表でもある道上龍と、ひさびさのスーパーGT参戦となる密山祥吾のコンビとなった。
道上率いるDrago CORSEは、2018年からホンダNSX GT3でスーパーGT GT300クラスに参戦を開始。大津弘樹をパートナーに、表彰台を獲得するなど活躍をみせてきた。2020年は新たにジェイク・パーソンズを迎え戦ってきたが、2021年に向けては、1月15日に発表されたホンダのモータースポーツ体制発表のなかでNSX GT3使用チームとして名前が記されなかった。
そんななか、道上は2021年の参戦に向けて模索を行っていたが、ついにその体制が発表された。新たに、Yogiboブランドを取り扱う株式会社ウェブシャークのマーケティング統括責任者である芳賀美里監督を迎え、チーム名も『Yogibo Drago CORSE』となった。
Yogiboは、テレビでもCMを展開するなど、近年日本でも多くの店舗が出店しているアメリカ東海岸発祥のビーズソファ＆ファニチャーのブランド。2014年11月に日本初上陸を果たすと同時に、インターネットをはじめ各種メディアで話題となり、2021年2月現在で全国約75店舗を展開する。ひとつでベッド、ソファ、リクライニングチェアなど、用途に合わせて形状を自由に変化させることができ、デザイン性も高い最先端のインテリアとして、自宅やホテル、温泉旅館、キャンプやグランピング施設、オフィスでのビジネスシーンなどさまざまな場所で活用されている。
被災地への支援活動など、社会への貢献を通して“ストレスのない社会を実現する”ことを目指し活動しているほか各種イベントへの協賛を行っており、格闘技のRIZINもスポンサード。車両のイメージ案にはRIZINのロゴもついている。これにともない、ブラックとレッドが主体だったカラーリングも一新された。芳賀新監督は、2008年にGT300チャンピオンを獲得したMOLA レオパレス Zの監督も務めていた人物だ。
ステアリングを握るのは、チーム代表でもある道上、そして2017年の鈴鹿で埼玉トヨペットGreen Braveの第3ドライバーを努めて以来の参戦となる密山がコンビを組む。優勝経験、タイトル争いを展開した経験もあるドライバーだ。
Yogiboでは「昨今、新型コロナウイルス感染拡大により世界中で緊迫した状況が続いております。同時に経済にも大きな影響を与えていますが幸運にもYogiboは巣ごもり需要により成長できております。我々はこの環境下に大きな苦戦を強いられている文化や興行に対し、それを支援する責務があると考えスーパーGTへの参戦を決めました」と参戦への理由を述べている。
「YogiboがスーパーGTに参戦することによりシーズンがさらに盛り上がり、ファンの皆さまに元気と勇気を与えることができましたら幸いです。Yogiboは三カ年計画で2023年シリーズチャンピオンを目指します」
また、復帰となる芳賀監督は「私がモータースポーツから離れて13年経ちます。まさかまた戻って来ると思いませんでしたが、13年振りに復帰することになりました。2005年にディレクシブ・モータースポーツを発足させ代表兼チーム監督となり、2006年ポイントランキングを独走してチャンピオン間近でスポンサー撤退によりチームを解散させてしまった辛い経験があります。ですが、その後もあたたかい皆さまのご支援やチャンスをいただき、結果的には撤退させてから2年後の2008年にはスーパーGTでシリーズチャンピオンに輝くことができました」とコメントした。
「それをひとつの区切りとして、しばらくモータースポーツ界から離れておりましたが、この度、 Yogiboを運営する株式会社ウェブシャーク様との出会いがきっかけで、34号車『Yogibo NSX GT3』、ドライバー道上龍、密山祥吾と監督 芳賀美里、メインスポンサーにウェブシャーク／Yogiboという体制でスーパーGT界に復帰させて頂くこととなりました。13年ぶりの復帰となりますが、新しいレギュレーションや進化についていけるように、そして3年後にはシリーズチャンピオンを獲得できるように目指してまいります」
チーム体制は下記のとおりだ。
エントラント名：Yogibo Drago CORSE
車両名：Yogibo NSX GT3
カーナンバー：34
チーム監督：芳賀美里
ドライバー：道上龍／密山祥吾
エンジニア：チョン・ヨンフン
使用マシン：ホンダNSX GT3
使用タイヤメーカー：ヨコハマタイヤ
メインスポンサー：Yogibo（株式会社ウェブシャーク）
