スーパーGT富士公式テストは3月28日、走行2日目を迎え9時30分から105分間のセッション3が実施された。濡れた路面が徐々に乾くという難しいコンディションのなか、Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが終盤にトップタイムをマーク。2番手にMOTUL AUTECH GT-Rが、3番手にAstemo NSX-GTが続いた。GT300クラスでは埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトップタイムを記録している。
気温11.9度、路面温度13度、湿度74.2%というコンディションとなった28日9時の富士スピードウェイ。前日とうって変わって曇天が覆い、時折雨粒が落ちるウエットコンディションのなかセッション3はスタートを迎えた。
開始とともにGT500クラスは全車がコースイン。しかし、セッション開始から10分のところでカルソニック IMPUL GT-Rがダンロップコーナーで一時マシンをストップさせたため、赤旗が掲示されセッションは中断された。カルソニック IMPUL GT-Rはその後リスタートに成功し、自走でピットへ戻り、セッション再開後は順調に周回を重ね、快走をみせている。
後半に差し掛かると日差しが強まったことも相まって、徐々にレコードラインが乾き始める。これにより、各車ドライタイヤに履き替え、終盤には両クラスともに続々とタイムアップ合戦が繰り広げられることとなった。
セッション終了が迫るなか、GT500クラスは、MOTUL AUTECH GT-Rが計測48周目に記録した1分29秒033がトップタイムとなっており、そのままセッション終了かと思われた。しかし、終了直前にRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯都史樹が1分28秒834をマークしてトップに浮上。その結果、2番手にMOTUL AUTECH GT-Rが、3番手に1分29秒246を記録したAstemo NSX-GTが続くかたちでセッション3は終了となった。
4番手にはWedsSport ADVAN GR Supra、5番手にENEOS X PRIME GR Supraがつける結果に。6番手にKeePer TOM’S GR Supraが続いたが、37号車はセッション終了直後にパナソニックコーナーでマシンを止めている。
GT300クラスは埼玉トヨペットGB GR Supra GTが1分37秒266のトップタイムをマーク。2番手にはFIA-GT3勢トップのHitotsuyama Audi R8 LMSが、3番手にはマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号が続いた。4番手はSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT、5番手はLEON PYRAMID AMGとなった。
また、セッション3では公式テストではセーフティカー訓練が15分間実施された。なお、セッション終了後の11時55分から予定されていた15分間のスタート練習セッションは、ウエットコンディションのため中止が発表されている。
2021年シーズンの開幕を前にした最後の走行セッションとなるセッション4は、このあと28日14時から60分間で行われる。
