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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.05.04 20:27
更新日: 2021.05.06 20:06

SYNTIUM LMcorsa GRスープラ、サバイバル戦となった500kmバトルを勝ち抜く【第2戦富士GT300決勝】

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スーパーGT | SYNTIUM LMcorsa GRスープラ、サバイバル戦となった500kmバトルを勝ち抜く【第2戦富士GT300決勝】

 5月4日、2021年のスーパーGTの第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』の決勝レースが、富士スピードウェイで行われ、GT300クラスはSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が長距離500キロの激戦を制し、吉本にとっては通算8勝目、そしてスーパーGT参戦2年目の河野は初優勝を飾った。2位にはポールポジションスタートのSUBARU BRZ R&D SPORTが、3位にはARTA NSX GT3が続いている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、昨年は7月に開幕を迎えたスーパーGT。今大会は2019年以来となる2年ぶりのゴールデンウイーク開催、そして2年ぶりの長距離500キロレースとして開催されることもあり、多くのファンが観戦に訪れた。

 前日に行われた公式予選でGT300クラスのポールポジションを獲得したのは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)だった。フロントロウには55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)と、ウエイトを積まない2台並んだ。

 2列目には9kgのサクセスウエイト(SW/旧称ウエイトハンデ)を積む60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)、33kgを積む52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)のGRスープラ勢が続いた。

 14時36分、気温21度、路面温度35度、富士山もくっきりと顔を出す青空のもと、500キロの長い戦いはスタートを迎えた。1コーナーはポールポジションスタートのSUBARU BRZ R&D SPORTの山内が守り、全29台はクリーンなスタートをみせる。そんななか、3番手スタートの60号車の河野が、1周目のADVANコーナー進入でARTA NSX GT3の佐藤を豪快にパスし、早くも2番手に浮上する。

 GT300クラスが3周目に差し掛かるかというタイミングで、GT500クラスのMOTUL AUTECH GT-Rが白煙を上げ、2コーナー外側のグリーンにマシンを止めた。これにより、レース開始早々にセーフティカー(SC)が導入されることに。

 このSCが7周目に解除されると、8番手走行中の2号車muta Racing Lotus MCが真っ先にピットインを敢行。以降、中団勢を中心に続々と1回目のピットのタイミングを迎える。

 トップを守る61号車BRZ山内の背後0.4秒のところに好調を見せる60号車GRスープラの河野が接近。そこから、同じダンロップタイヤを履く2台は、36周目にBRZが1回目のピットインを行うまで1秒以内で一進一退の攻防を繰り広げる。

 上位勢では5番手の埼玉トヨペットGB GR Supra GTが25周目に1回目のピットイン。タイヤは無交換でコースへ復帰した。30周目、ホームストレートでGT500のZENT CERUMO GR Supraの左リヤタイヤが外れるアクシデントが発生し、スーパーGTの公式戦としては初めてのフルコースイエロー(FCY)が導入される。

 レースも1/3を経過したところで、3番手の55号車は35周目に、61号車BRZは36周目に、60号車GRスープラは40周目に1回目のピットインを実施、いずれもタイヤ交換を実施した。上位勢が最初のピットを終えた44周目、最後までピットを引っ張っていた9号車がガス欠か、ダンロップコーナーで一時マシンを止める。これで翌45周目に2回目のFCYが導入されることに。

 タイヤ4本交換を2度目のピット時の1回とする作戦をとった52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTのリードは大きく、48周目時点で2番手とのギャップは8秒まで広がっていた。

 レース開始から1時間30分が経過し、レースも後半に差し掛かると気温は20度、路面温度は28度に下がり、次第に西陽が差し込む時間帯に。

 52号車GRスープラは64周目に2度目のピットインを敢行し、ここで初めてタイヤ交換を実施。スタートから60周以上走行したにもかかわらず、終始1分38秒台のペースで走行を続け、2番手とのギャップは16秒まで広がっていた。

 上位勢が2度目のピットを終えた75周目、トップは埼玉トヨペットGB GR Supra GT、2番手にARTA NSX GT3、3番手にSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT、4番手に61号車BRZというオーダーに。この時点で埼玉トヨペットGBは10秒近いギャップを築いていたが、終盤にかけて2番手争いは熾烈を極める。

 82周目の最終コーナーでSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTがARTA NSX GT3をパスし、2番手に浮上する。これでGRスープラがワンツーとなる。続く84周目には61号車BRZもARTA NSX GT3をパスし、GT300規定のマシンが表彰台を独占かと思われた。

 しかし97周目、18秒のリードを築いて快走を見せていた埼玉トヨペットGB GR Supra GTが突如スローダウン。そのままガレージに戻り、リタイアとなってしまった。

 これで代わりにトップにおどり出たのがSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野。しかし、2番手BRZ山内、3番手ARTA NSX GT3佐藤までが1秒以内のテール・トゥ・ノーズの全く予測のできない優勝争いが終盤に繰り広げられることとなった。

 トップ3台のポジション争いはファイナルラップの最終コーナーまで続いたが、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野が首位を死守。GT300クラスは103周目にチェッカーが振られ、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが2位に0.712秒差、3位に1.286秒秒差という僅差のレースを制した。

 2位はポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORT、3位のARTA NSX GT3までが表彰台を獲得。4位はLEON PYRAMID AMG、5番手にGAINER TANAX with IMPUL GT-Rが続いた。

 6番手にはJLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、7番手には26番グリッドスタートから脅威の追い上げを見せた第1戦岡山の覇者、リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が続いている。

 2021年のスーパーGT、次戦となる第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』は5月29〜30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われる。

2021スーパーGT第2戦富士を制したSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2021スーパーGT第2戦富士を制したSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2021スーパーGT第2戦富士 GT300クラス スタートの様子
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2021スーパーGT第2戦富士 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2021スーパーGT第2戦富士 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2021スーパーGT第2戦富士 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
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2021スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
2021スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
LEON PYRAMID AMGとリアライズ日産自動車大学校 GT-R
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2021スーパーGT第2戦富士 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
2021スーパーGT第2戦富士 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)


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