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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.06.23 11:57

記録から紐解く、スーパーGTの“サーキット別マイスター”は誰だ。【岡山国際サーキット編】

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スーパーGT | 記録から紐解く、スーパーGTの“サーキット別マイスター”は誰だ。【岡山国際サーキット編】

 2021年シーズンは国内6ヵ所のサーキットで8戦が開催されるスーパーGT。ここではGT500、GT300両クラスの各ドライバーのポールポジション記録、優勝記録から、サーキット別最多PP獲得ドライバー、最多優勝ドライバーは誰なのかをを紐解いていきたいと思う。

 第1回目となる今回は2021年シーズンの開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットだ。これまでに開催された2005年から2021年までの全16大会の記録から“岡山マイスター”は誰なのかを解き明かしてみよう。

* * * * * * *

 まずは、各大会における最速の称号となるポールポジションの記録だが、GT500、GT300クラスともに最多ポールポジションは2回と突出した回数ではなかった。それぞれのクラスの内訳を見ていこう。

 岡山のGT500クラス最多ポール記録は道上龍、立川祐路、平川亮の2回となっている。なお、道上は2006年、2007年、平川は2016年、2017年と2年連続でポールポジションを獲得している。

 ちなみに、道上は童夢、立川はセルモ、平川はトムスと、3名は2回とも同じチームで記録しており、ドライバーの腕に加え、それぞれのチームの総合力もあっての記録であることが読み解くことができる。

 なお、メーカー別の優勝回数はトヨタ/レクサスとホンダが6回、ニッサンが4回と拮抗している。

■GT500クラス ポールポジション獲得回数ランキング(編集部集計)

Pos. P.P Driver
1 2 道上龍
1 2 立川祐路
1 2 平川亮
2 1 ミハエル・クルム
2 1 ブノワ・トレルイエ
2 1 小暮卓史
2 1 金石年弘
2 1 柳田真孝
2 1 大嶋和也
2 1 小林崇志
2 1 塚越広大
2 1 ロニー・クインタレッリ
2 1 阪口晴南

 GT300クラス最多ポール記録は加藤寛規、新田守男、佐々木孝太、田中哲也が記録した2回だ。なお、GT300クラスでは同じドライバーが2年連続でポールポジションを獲得したことはない。このことからも、毎年30台近いマシンが参戦し、16大会中11大会がノーウエイトで争われる開幕戦予選のコンペティションの激しさがうかがえる。

■GT300クラス ポールポジション獲得回数ランキング(編集部集計)

Pos. P.P Driver
1 2 加藤寛規
1 2 佐々木孝太
1 2 新田守男
1 2 田中哲也
2 1 山西康司
2 1 峰尾恭輔
2 1 千代勝正
2 1 土屋武士
2 1 蒲生尚弥
2 1 マルコ・マペッリ
2 1 福住仁嶺
2 1 平中克幸

 続いて優勝記録を見てみよう。GT500クラスの最多優勝記録は小暮卓史の4回だ。続いて、松田次生、アンドレア・カルダレッリ、平川亮、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの2回となる。なお、オリベイラはGT300クラスでも1勝を記録しており、両クラス通算では3勝をマークしている。

 ただ一人ダントツの優勝回数となった小暮だが、優勝を記録した際は、2006年は道上、2010年はロイック・デュバル、2013年は伊沢拓也、2018年は塚越広大というように毎回チームメイトが異なっている。小暮は2019年から参戦するGT300クラスでの勝利はまだないが、GT500では“岡山マイスター”と言える結果を残しているだけに、GT300クラスでの岡山の勝利にも期待したいところだ。

 メーカー別の優勝回数はホンダ、トヨタ/レクサスが6勝、ニッサンが4勝と、ポールポジション記録と同じ割合となっているが、16大会中ポール・トゥ・ウインに終わったのは6大会と、確率にして37.5%と高くはない。やはり、これまでの68%のレースが開幕戦、ノーウエイトのガチンコの戦いが繰り広げられた結果だろう。

■GT500クラス 優勝獲得回数ランキング(編集部集計)

Pos. Win Driver
1 4 小暮卓史
2 2 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
2 2 松田次生
2 2 カルダレッリ
2 2 平川亮
2 2 伊藤大輔
2 2 伊沢拓也
3 1 大嶋和也
3 1 織戸学
3 1 塚越広大
3 1 野尻智紀
3 1 道上龍
3 1 本山哲
3 1 立川祐路
3 1 ドミニク・シュワガー
3 1 ラルフ・ファーマン
3 1 ブノワ・トレルイエ
3 1 荒聖治
3 1 ロイック・デュバル
3 1 平手晃平
3 1 ロニー・クインタレッリ
3 1 ニック・キャシディ
3 1 山下健太

 GT300クラスの最多優勝記録は谷口信輝と片岡龍也の3回となる。ふたりは2014年、2017年はGOODSMILE RACINGのコンビとして2勝したほか、谷口は2006年に密山祥吾と、片岡は2009年に織戸学とそれぞれ1勝している。

 谷口と片岡に続く優勝回数2位は2勝を記録する平中克幸だ。平中は2勝ともGAINERで記録しているが、2012年はアウディR8 LMS ウルトラ、2013年はメルセデス SLS AMG GT3と、それぞれ違った車両で記録していることも興味深いところだ。ちなみに、平中は2014年こそ優勝に届かなかったものの3位を獲得している。岡山では3年連続で表彰台を獲得していることからも、相性のいいサーキットといえるだろう。

 来シーズンの岡山ラウンドでは、谷口と片岡が最多優勝記録を伸ばすのか、もしくは平中が谷口と片岡の記録に並ぶのか、という点にも注目して見てみたいところだ。

■GT300クラス 優勝獲得回数ランキング(編集部集計)

Pos. Win Driver
1 3 谷口信輝
1 3 片岡龍也
2 2 平中克幸
3 1 木下みつひろ
3 1 密山祥吾
3 1 新田守男
3 1 横溝直輝
3 1 吉本大樹
3 1 田中哲也
3 1 嵯峨宏紀
3 1 大嶋和也
3 1 黒澤治樹
3 1 中山友貴
3 1 織戸学
3 1 藤波清斗
3 1 オリベイラ
3 1 影山正美
3 1 石浦宏明
3 1 高木真一
3 1 阿部翼
3 1 星野一樹
3 1 ビヨン・ビルドハイム
3 1 中山雄一
3 1 蒲生尚弥
3 1 小林崇志
3 1 阪口晴南
2021年スーパーGT第1戦岡山を制したENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
2021年スーパーGT第1戦岡山を制したENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

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