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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.07.19 07:00
更新日: 2021.07.18 23:22

前年王者に果敢に挑むも一歩及ばず…悔しさ見せるWedsSport国本&宮田とヨコハマタイヤが得た大きな手応え【GT500決勝あと読み】

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スーパーGT | 前年王者に果敢に挑むも一歩及ばず…悔しさ見せるWedsSport国本&宮田とヨコハマタイヤが得た大きな手応え【GT500決勝あと読み】

 白熱したトップ争いで盛り上がった2021スーパーGT第4戦もてぎのGT500決勝。特に後半スティントでは前年王者のSTANLEY NSX-GTの山本尚貴に対して、果敢に攻めていったWedsSport ADVAN GR Supraの宮田莉朋だが、逆転叶わず2位となった。それでも、着実にトップ争いができるようになってきていることに、さらなる意欲をみせていた。

 2番グリッドからスタートしたWedsSport ADVAN GR Supraは、国本雄資がスタートスティントを担当。序盤の数周はペースが上がらなかったが、GT300との混走が始まるところで、STANLEY NSX-GTの牧野任祐を追い抜くチャンスが生まれた。国本が振り返る。

「意外とタイヤのウォームアップが遅くて、最初の5周くらいは、なかなか(グリップが)ピークに来てくれる感じではありませんでした。ちょうど(1号車が)トラフィックのタイミング(7周目)が一番タイヤのグリップがピークにきているところでした」

 その7周目の4コーナーで牧野と国本はGT300の車両に追いつき、トップの牧野のペースが少し落ちたところを見逃さず、国本は5コーナーのブレーキングで仕掛けてトップに躍り出た。

2021スーパーGT第4戦もてぎ STANLEY NSX-GTとWedsSport ADVAN GR Supraのトップ争い
2021スーパーGT第4戦もてぎ STANLEY NSX-GTとWedsSport ADVAN GR Supraのトップ争い

「GT300に4コーナーで引っかかると、どうしても立ち上がりのアクセルオンが遅くなってしまうのが分かっていたので、手前で少し緩めて全開で行けるように立ち上がりました。ここしかチャンスがないと思って、ブレーキングでもかなり奥まで突っ込んで抜かしたという感じです。あそこで勝負できたのが大きかったですね」

 そこからは、温まったヨコハマタイヤのグリップのピークを利用して、GT300も積極的に追い抜いていった国本。一時は4秒近い差を築いたのだが、これに対しSTANLEY NSX-GTは先にピットストップを行いアンダーカット。WedsSportはピット作業で5秒ほどタイムロスする形になり、1号車STANLEYにトップを奪われてしまうことになった。2番手となったWedsSportは後半スティントを担当した宮田が怒涛の勢いでSTANLEY山本尚貴に追いついていった。宮田が振り返る。

「(1号車の)ブリヂストンの方がタイヤの温まりも良いようでしたし、ピットストップも向こうのほうが給油や作業時間が短くて、アンダーカットされてしまいました」

「ピットに関しては、みんなで解決していくものだと思っているので、僕は誰のせいでもないと思っています。今後これからの課題だと思って、克服していかなければないけないなと思っています」

 宮田がピットアウトした当初は5秒近いギャップがあったが、そこから1周1秒近いペースで山本に追いついていき、35周目には1秒以内に接近。90度コーナーなどで何度か横に並びかけようとしたが、チャンピオンを攻略することはできなかった。

2021スーパーGT第4戦もてぎ STANLEY NSX-GTとWedsSport ADVAN GR Supraのトップ争い
2021スーパーGT第4戦もてぎ STANLEY NSX-GTとWedsSport ADVAN GR Supraのトップ争い

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