【タイム結果】スーパーGT第3戦鈴鹿公式練習。MOTUL GT-RとSUBARU BRZが最速タイムを記録

　2021年シーズンのスーパーGT第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』が鈴鹿サーキットで開幕した。8月21日9時から行われた公式練習、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が、GT300クラスでは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が最速タイムを記録している。

　当初は5月29～30日の開催を予定していた第3戦鈴鹿。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となり、7月に開催された第4戦もてぎを経て今季4戦目のスーパーGT開催となった。シーズンも折り返しを迎える一戦だが、レースウイークを通じて雨が予報されている。昨日から続いた雨は止み、9時から開始された公式練習は分厚い雲が鈴鹿サーキットを覆う中、気温26度、路面温度28度、湿度82%、路面はドライというコンディションのでスタートを迎えた。

　GT500クラスではダンロップタイヤを履く16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯都史樹が10周目には1分46秒149を記録してトップにおどり出て、走りだしから好調をみせる。GT300ではこちらもダンロップタイヤを履く61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が8周目に1分58秒127を記録してトップに浮上した。

　セッション開始から39分が経過したところで50号車ARNAGE AMG GT3の加納政樹が逆バンクコーナーでスピンを喫し、グラベルにはまってストップしたことから赤旗が提示され一時セッションは中断されるも、9時45分に再開を迎えた。中盤は各車周回を重ねる。

　セッションも後半に差し掛かると、10時7分ごろから南から徐々に雨が降り始めた。その直後には22号車アールキューズ AMG GT3の和田久が日立Astemoシケインでスピンを喫する。スプーンカーブで複数台がコースオフ場面もあったが、その後は雨足も上がり、引き続きドライコンディションのまま10時30分にGT500／GT300クラスの混走が終了を迎えた。

　GT300クラスの10分間の占有走行が開始されると、各車午後の予選を想定したアタックを開始する。GT300のターゲットタイムは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が8周目に記録した1分58秒127となる。

　しかし、占有走行中に再び雨粒が降ったこともあり、各車は2分0秒〜2秒というペースに。その結果、占有時間帯にも井口のタイムを上回るマシンは現れず、GT300クラスの公式練習トップタイムは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTとなった。2番手には10号車GAINER TANAX GT-R、3番手には56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが続いた。

　10時40分からの開始となったGT500クラスの占有走行では12号車カルソニック IMPUL GT-Rの平峰一貴が計測34周目に自己ベストとなる1分46秒543を記録するなど、コンディションもわずかに改善する。

　そんななか、残り1分を切ったところでサクセスウエイト（SW）が2kgと軽い64号車Modulo NSX-GTの大津弘樹が1分45秒997を記録。64号車がトップ浮上かと思われた直後、SWが4kgとこちらも軽い23号車MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が1分45秒819を記録して最速タイムを更新しトップに浮上した。2番手には64号車Modulo NSX-GTが、3番手には24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが続いた。

　スーパーGT第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の公式予選は14時30分から行われる。

■2021スーパーGT第3戦鈴鹿 GT500公式練習結果（編集部計）

■2021スーパーGT第3戦鈴鹿 GT300公式練習結果（編集部計）