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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.08.22 21:00
更新日: 2021.08.22 21:29

たかのこの湯 GR Supra GT、立ちはだかるライバルをねじ伏せ念願の初優勝を飾る【第3戦鈴鹿GT300決勝】

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スーパーGT | たかのこの湯 GR Supra GT、立ちはだかるライバルをねじ伏せ念願の初優勝を飾る【第3戦鈴鹿GT300決勝】

 8月22日、2021年のスーパーGTの第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが、鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスはたかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)がトップチェッカーを受け、スーパーGT参戦2年目のMax RacingがGT300クラス初優勝を手にした。

 2位にはJLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、3位にはグッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が続いている。

 当初は5月29~30日の開催を予定していた第3戦鈴鹿。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となり、7月の第4戦もてぎ大会を経て今季4戦目のスーパーGT開催となる。

 前日に行われた公式予選でGT300クラスのポールポジションを獲得したのはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)だった。フロントロウにはマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)、2列目にはたかのこの湯 GR Supra GTと、JLOC ランボルギーニ GT3が並んだ。

 今大会も29台がエントリーするGT300クラスだが、スタート進行直前のウォームアップ走行でUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)が130Rで激しいクラッシュに見舞われ、決勝を前にリタイアとなってしまう。そのため、第3戦の決勝は28台で争われることとなった。

 14時48分、気温31度、路面温度43度、南からは雷雲が近しつつあるもドライコンディションで52周の決勝レースはスタートを迎えた。

 ポールポジションスタートのSUBARU BRZ R&D SPORTの山内がホールショットを守るなか、3番手スタートのたかのこの湯 GR Supra GT三宅がスタートダッシュを決めて、マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号をかわし2番手に浮上する。

 その背後では5番手スタートのPACIFIC NAC CARGUY Ferrariのケイ・コッツォリーノが1コーナーで大外刈りを決めて、マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号、そしてJLOC ランボルギーニ GT3の2台をかわして3番手に浮上する。

 首位を走るSUBARU BRZ R&D SPORTが5周目に差し掛かったところで、GT500クラスのModulo NSX-GTが日立Astemoシケインでクラッシュを喫し火災が発生する。

 これにより、レース開始から10分のところでフルコースイエロー(FCY)が導入され、その2分後にはセーフティカー(SC)と変わった。マシンから上がった火は速やかに鎮火されたが、車両の回収とクラッシュバリアの交換のためSCは長時間導入されることに。

 12周目にセーフティカーは解除されレースは再開を迎えたが、トップを走るBRZのペースが上がらず、たかのこの湯 GR Supra GT三宅がSUBARU BRZ R&D SPORT山内を追い立てる展開に。さらには3番手PACIFIC NAC CARGUY Ferrariコッツォリーノも続き、3台は見応えのあるテール・トゥ・ノーズの激しい接近戦を展開する。

 そして13周目のダンロップコーナーで2台が続けてSUBARU BRZ R&D SPORTをオーバーテイクし、たかのこの湯 GR Supra GTがレースをリードするかたちへと変わった。

 レースが3分の1を経過し、22周目に3番手SUBARU BRZ R&D SPORTと4番手マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号が同時ピットイン。ここでマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号はタイヤ交換せず、タイヤ無交換作戦を実施することに。

 一方、首位のたかのこの湯 GR Supra GTは25周目にピットイン。堤優威へのドライバー交代とタイヤ4本交換を行いコースに復帰するも、タイヤ無交換作戦でマージンを築いたマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号に先行を許してしまう。

 全車がドライバー交代を済ませた35周目にはマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号がトップに浮上する。しかし、たかのこの湯 GR Supra GT、そしてJLOC ランボルギーニ GT3が1秒差以内で続くという状況に。トップ3台のバトルが佳境を迎えた35周目には、西方向よりコースに雨が降り始める。

 各車はワイパーを稼働させるなか、38周目のデグナーカーブ立ち上がりでたかのこの湯 GR Supra GT堤がマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号の平木玲次をパス。これで首位に浮上する。

 続くJLOC ランボルギーニ GT3小暮も、39周目のヘアピンでマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号をパスして2番手に浮上した。首位に浮上した堤は2分2秒台のペースで走行を続け、2分3秒台で周回を重ねる小暮に対しギャップを広げにかかる。

 レースも残り6周という43周目、3番手を走行していたマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号の平木玲次がデグナーカーブでスピンを喫してしまう。これでマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号とのギャップを1秒まで縮めていたグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝が3番手に浮上することに。

 首位を走る堤は終盤の47周目にGT500クラスのマシンと接触し、S字コーナーでコースオフする場面もあったが、なんとか首位をキープ。49周目に小暮に対し6.670秒のリードを築いてトップチェッカーを受け、たかのこの湯 GR Supra GTとMax RacingがスーパーGT参戦2年目にしてGT300クラス初優勝を獲得した。

 2位はJLOC ランボルギーニ GT3、3位のグッドスマイル 初音ミク AMGまでが表彰台を獲得。4位はPACIFIC NAC CARGUY Ferrari、5番手にマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号が続いた。

 6位には30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)が、7位にはARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)が続いた。なお、ポールスタートのSUBARU BRZ R&D SPORTは10位でチェッカーを受けている。

 2021年のスーパーGT、次戦となる第5戦『SUGO GT 300km RACE』は9月11〜12日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 スタートの様子
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 スタートの様子
スーパーGT初勝利を喜ぶ三宅淳詞と堤優威(たかのこの湯 GR Supra GT)
スーパーGT初勝利を喜ぶ三宅淳詞と堤優威(たかのこの湯 GR Supra GT)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
ポールスタートのSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は10番手でチェッカーを受けた


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