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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.09.07 15:18
更新日: 2021.09.07 20:37

二度のGT300チャンピオン、星野一樹が2021年を最後にスーパーGTを退くことを報告

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スーパーGT | 二度のGT300チャンピオン、星野一樹が2021年を最後にスーパーGTを退くことを報告

 9月7日、スーパーGT GT300クラスでGAINER TANAX with IMPUL GT-Rをドライブする星野一樹が、2021年限りでスーパーGTから退くことを自身のSNSで報告した。TEAM IMPULを率いる闘将・星野一義監督の息子であり、これまでGT500クラスで1勝、GT300クラスで12勝を挙げてきたトップドライバーのひとりが、一線を退くことになった。

 星野一樹は1977年生まれ。“日本一速い男”と呼ばれた星野一義監督の息子ではあるが、レーシングドライバーを志すも父の反対にあい、大学卒業を条件に許しを得るとカートをはじめ、渡英し四輪キャリアをスタート。レーシングドライバーのキャリアを踏み出した。その後はイギリスF3で修行を積み、2003年にTEAM DAISHINでGT300に参戦。当時のJGTC全日本GT選手権に参戦を開始した。

 2005年にはDream Cube’s ADVAN Zを駆り、ツインリンクもてぎでGT300初優勝を遂げると、2006〜2007年は父率いるTEAM IMPULからGT500に挑戦。2006年の鈴鹿1000kmでブノワ・トレルイエ、ジェレミー・デュフォアとともにカルソニック インパル Zを駆り初優勝を遂げた。2008年にはMOLAレオパレスZを駆り安田裕信とともにGT300チャンピオンを獲得し、2010年にも柳田真孝とともにTOMICA Zでチャンピオンを獲得するなど、二度のGT300チャンピオン経験がある。

 その後もA speedのアストンマーティン、さらに2013年からは一貫してニッサンGT-RニスモGT3を駆り、開発をはじめコンビを組んだ多くの若手ドライバーをトップカテゴリーに送り込むなど、良き先輩役として活躍。一方でその速さは衰えを知らず、2019年第4戦タイでも優勝を飾っていた。また、海外でもニュルブルクリンク24時間参戦やGT-Rでの海外レース挑戦なども続けてきた。

 近年はインパルの社員としても活躍し、魅力的なチューニングカーづくり等にも携わるなど多岐に渡って活躍してきた星野一樹だが、9月7日、ファンを驚かせる報告を自身のSNSに掲載した。2021年シーズンを最後にスーパーGTから退くことを発表したのだ。

「今シーズンを最後に、スーパーGTのドライバーを降りることを決断しましたことを、ご報告致します」と一樹は綴った。

「2003年に全日本GT選手権(現スーパーGT)にデビューしてからここまで、19シーズンも戦ってこられたことは、皆さまの応援なくして成し得ませんでした。心より感謝申し上げます」

「自分は『星野一義』にはなれませんでしたが、22歳からカートを始め、皆さまのサポートのおかげでここまで続けてくることができました」

「スーパーGTでは、計13勝(GT500 1勝/GT300 12勝)をすることができ、そしてGT300クラスでは、フェアレディZで2度のシリーズチャンピオンになることができました。GT-R GT3では、初年度から開発ドライバーとして携わらせていただき、スーパーGTのタイヤ開発、それから8度のニュル24時間(GT3では3回)挑戦や、ブランパン ニュル1000km等、数々の海外レースへの挑戦を経験させていただけたことは、すごく良い思い出であり、自分の財産です」

「自分が、これほどまでに幸せなドライバー人生を送れたのは、ここまで育てていただいたニッサン・ニスモをはじめ、スポンサー各位さま、在籍させていただいたすべてのチーム関係者の皆さま、各先輩方、チームメイトの仲間、良きライバルたち、GTA・スーパーGTに関わるすべての関係者の皆さま、そしてファンの皆さまのご支援のおかげです! 改めて、感謝申し上げます」

「さまざまな理由はありますが、ここ数年ずっと考えてきました。シーズンエンドに発表というよりも、こうしてこの決断したタイミングで皆さまにご報告し、これまでの感謝をお伝えして、そしてその感謝の気持ちとともに残りのシーズンを戦いたいと思いました」

「もちろんスーパーGTを降りることに寂しい気持ちもありますが、これが終わりではありません。いちレース人として、ニスモの一員として、またインパルの一員として、大きな挑戦はまだまだ続きます。これからの新しい挑戦を、また見守っていただけたら嬉しいです」

「最後に、今シーズンはまだ残り4戦あります。ここまで厳しい戦いが続いていますが、全身全霊!! すべてを出し切って、とにかく悔いのないシーズンで終わりたいです。GAINERの皆さんと(石川)京侍と必ず表彰台へ! 全力で頑張ります!!」

「応援、宜しくお願いいたします」

GAINER TANAX with IMPUL GT-R
GAINER TANAX with IMPUL GT-R
2019年のスーパーGT第4戦タイ、GT300クラスを制したGAINER TANAX triple a GT-Rの石川京侍(左)と星野一樹(右)
2019年のスーパーGT第4戦タイ、GT300クラスを制したGAINER TANAX triple a GT-Rの石川京侍(左)と星野一樹(右)
星野一樹&柳田真孝といえばこのシーン。2010年はコンビでGT300チャンピオンを獲得した。
星野一樹&柳田真孝といえばこのシーン。2010年はコンビでGT300チャンピオンを獲得した。
2006年、ブノワ・トレルイエと星野一樹と話し込む星野一義監督
2006年、ブノワ・トレルイエと星野一樹と話し込む星野一義監督
星野一樹&ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP GT-R)
2014年スーパーGT第8戦もてぎ 星野一義監督のドライブでパレードに向かう一樹
ブランパン耐久シリーズ最終戦ニュル JRMレーシングのスーツを纏う星野一樹(右)
12スーパーGT第7戦オートポリス 表彰台を喜ぶ吉本大樹と星野一樹


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