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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.09.29 15:31
更新日: 2021.09.29 16:01

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.13 織戸学さん

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スーパーGT | スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.13 織戸学さん

 2021年も、ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回はNISMOの松田次生選手からの真剣なお悩み(?)をaprの織戸学選手に聞いてみます。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークのようなものができないか……? という企画が編集部内で出てきたのが2月。第1回の石浦宏明さんから阪口晴南さん、新田守男さん、高木真一さん、さらに片岡龍也さん、柳田真孝さん、星野一樹さん、本山哲さん、吉田広樹さん、蒲生尚弥さん、大嶋和也さん、松田次生さんと繋がっています。

 かなり台数が増えてしまった、ファン垂涎のカーコレクションを置けるガレージが欲しいけど、費用やら条件やらで非常に悩ましい状態という松田次生さん。そんなお悩みを、クルマでさまざまな提案を行っているaprの織戸学選手にぶつけてみました。

* * * * *

■「自分が遊んでいる環境をもっと仕事にすればいいんだよ」

──そんなこんなでお忙しいなかありがとうございます。現在、オートスポーツwebで『スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング』なる連載をしておりまして。
織戸学さん(以下織戸さん):ま〜たくだらないことやってるんでしょ(笑)。

──ええまあ、おかげさまで(笑)。このコーナーは、『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』みたいな感じで、まずドライバーのお悩みを聞いて次のドライバーを紹介してもらい、そのドライバーにお悩みを解決してもらうという企画です。
織戸さん:解決!? じゃあ誰かから悩みが来たってこと?

──そうなんですよ。松田次生さんから悩みが来ました。
織戸さん:松田次生から!? また濃いのから来たね〜(笑)。

──(笑)。で、その松田次生さんのお悩みというのが『クルマの置き場に困っている』ということでした。GT-Rを含めてクルマを何台も持っているじゃないですか。しかも『青空駐車はイヤ』なんだそうですよ。
織戸さん:分かる分かる(笑)。

──なので『ガレージを作りたいな』と思っているらしいんですよ。三重県(松田さんの地元)にするか都内近郊にするか、でも都内近郊だと高いから三重で空き工場を探したのですが、結構高くて非常に悩んでいるようでして。
織戸さん:簡単でしょ。お金持っているんだから、使っちゃえばいいんですよ(笑)。

──ん〜。ま、そうですよね(笑)。
織戸さん:そういうことですよ。そんな悩むことじゃないよ。まああとは、僕もちょっと考えていることがあるんだけど、どうせだったらもっと大きいところを借りるか建てて、そこをクルマ好きが停められるような賃貸にしちゃえばいいんだよね。結構それは需要があると思うんですよ。

──ほほう。松田さん的には15台は入れたいらしいのですが、じゃあ逆に30台分くらいにして、余ったスペースを貸すという感じですか?
織戸さん:そうそう。セキュリティをしっかりして、逆に自分のクルマ15台とプラスアルファで15台分の家賃をとって、身分もしっかりと分かる人を選べば、それはちょっとビジネスになると思うんですよ。利益は出ないにしてもメリットはあると思いますよ。

──なるほど!
織戸さん:僕も最初はそういうことを考えていたんだけど、いざ自分でガレージをやると、あっという間に物がいっぱいになっちゃた。でも最初は『クルマ留め置きサービス』的なこともちょっと考えていたんですよ。洗車をしたりバッテリーの充電をしたりとかして、都内より横浜のほうがちょっと安いでしょ、というのも考えていたけど、結局僕は今のガレージを仕事場として使い始めちゃって。それでも僕もクルマが十何台あって、家に4台停めてるけど。

──あそこに4台も停められますか?(実は筆者は織戸さんとご近所さんなのです)
織戸さん:家の下に2台と、家の横に縦に2台。それと、隣の月極駐車場を2台借りていて、あと近隣の地下駐車場も1台借りてる。あとはお店の近所の月極駐車場に2台借りているのでハンパないよ(笑)。ただ横浜もぜんぜん駐車場がなくて、このあたりの関東でオススメなのは大井松田とか、あのあたりを探せば大きいガレージがあるかもしれない。でも次生の場合だと、三重にガレージ作っちゃったほうが良い気はするけどね。

──なるほど。織戸さんの『130R YOKOHAMA』はシミュレーター+仕事場という感じですか?
織戸さん:基本は自分の事務所、作業場、ガレージだね。

──松田次生さんがそういうのを作るのはどう思いますか?
織戸さん:結局生産性がないとね。ただクルマを停めるだけだと単に家賃がかかってしまう。ウチは仕事場兼ガレージ兼テスト工場兼、普通のお客さんの仕事もちょっとやるからお金を生んでいる。もし次生がスタッフを雇ってクルマ関係の仕事をちょっとでもできるようにするのであれば、それはそれで面白いと思う。
 次生はもったいないと思うよ。自分が遊んでいる環境をもっと仕事にすればいいんだよ。持っているクルマをコレクションで楽しむだけじゃなくて、その楽しんでいることを仕事にできることを考えれば、その場所を作るなり借りても、たぶんメリットは出てくると思う。自分が全部をやる必要はないけどね。

──信頼できるパートナーになるような人を見つければ……という感じですね。
織戸さん:そういう人を見つけるのはけっこう大変だけどね。

──織戸さんの場合は130R YOKOHAMAの岡田(整)店長?
織戸さん:今はね。アイツがいないともうまったく何もできない(笑)。そういう人と出会えるというのも運命というか、ひとつのテクニックだしね。でも次生は、いま真剣に考えたほうがいいと思うよ。前から悩んでいたもんね。クルマをちゃんと仕事にできるようにして場所を作っちゃえばいいと思う。

■お悩みはないので、悩んでそうな若者をご紹介いただきました。

──いや〜、非常にいい回答を頂きました。ありがとうございます。で、織戸さん最近お悩みはないですか?
織戸さん:悩みは特にないですよ(笑)。クルマ関係だと、それこそ次生とまったく一緒でクルマの置き場所に困ってる(笑)。新たにクルマをまた2台オーダーしちゃってるし。

──今度は何ですか?
織戸さん:GR86とランドクルーザー。2台が来たらクルマをちょっと放出しようと思っているんですけどね。あと人生の悩みと言ったら『老眼がキツイ』ということですね。

──老眼! 来てますか?
織戸さん:老眼はヤバいですね〜。レースで遠くとかは全然見えるんだけど近くが見えない。このコロナ禍で老眼がさらにキツくなっちゃった(苦笑)。ほかの悩みは特にないな〜。人生楽しんでるからね。

──素晴らしいですね。では逆に、悩みが多そうなドライバーを紹介してもらってもいいですか?
織戸さん:悩みが多そうな人!? あんまりレース界に友だちいないからなぁ(笑)。

──なに言っているんですか。そんなことないでしょ(笑)。
織戸さん:ホントだよ。あんまり友だちいないからね〜。悩みじゃないけど星野一樹がいいな。

──このあいだ聞いちゃいましたよ。
織戸さん:あ〜聞いちゃったのか。どうしようかな。

──『この人の悩みを聞いてみたい』というドライバーはいませんか?
織戸さん:まず悩みがない。友だちがいない。どうしよう……。谷口(信輝)くらいしか……。谷口も友だちっていうほどでもなくて、“お知り合い”みたいな感じだからね(笑)。

──そんなことないでしょ(笑)。
織戸さん:だってレース界の人と遊ぶことがまずない。最近だと(篠原)拓朗とかはスーパー耐久のD’station Racingで一緒だから……という感じ。

──拓朗は悩み多そうじゃないですか?
織戸さん:ああ、そうだね。アイツは悩みが多いと思う。けっこうレースと人生を含めて、いま自分の岐路というか、どうやって生きていこうか相当迷っていると思う。

──ですよね。じゃあ拓朗に悩みを聞いてみましょう。
織戸さん:そうしよう。で、拓朗の悩みを誰かに聞いてみるのは面白いかもしれないね。逆に若手のほうが、今後の生き方とかをいろいろと考えていると思う。だって変な話、拓朗なんかまともに仕事していないでしょ?(※いちおう編注:そんなこともないとは思います)どうやって生活しているんだという(笑)。でもなにげに忙しそうなんだよね。

──ではそんな感じでいきましょう!
織戸さん:拓朗は面白いと思いますよ。僕の悩みは『老眼がひどい』くらいですが……。詳しく言うと、レースウイークで初めてレーシングカーに乗ったときにメーターが見えないんですよ。ピットの中は暗いから『あれ?』みたいな感じで。それでだんだん慣れてくると見えてきて、レース中は見えるようになるんだけど。

──ちょっと深刻ですね。
織戸さん:老眼は本当にキツイ。でも夜とかは全然見えていて、走るのはまったく問題ないんだけどね。

──新聞とかもキツイ感じですか?
織戸さん:新聞とかは全然見えなくて、もう眼鏡がないと携帯電話も見られないよ(苦笑)。

* * * * *

 というわけで、次回はHitotsuyama Audi R8 LMSの篠原拓朗選手に繋がりました。織戸さんとは家も近く、スーパー耐久のレースウイークに映画を一緒に観にいったことも取材済み(?)です。若手ドライバーからどんな悩みが聞けるのか……?

 次回お楽しみに!

2021 スーパー耐久第4戦オートポリス ST-Zクラス表彰台
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TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
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