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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.01.05 18:28
更新日: 2022.01.05 18:31

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.20 牧野任祐さん

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スーパーGT | スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.20 牧野任祐さん

 ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回はTEAM KUNIMITSUの山本尚貴選手から、初のチームメイト同士となる牧野任祐選手に繋がりました。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークがこの企画です。これまでの連載は、まとめページを作りましたのでぜひご参照ください。

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキングの連載まとめページです。
まとめページは画像をクリックorタップ!

 山本尚貴選手ご指名のお悩み相談相手が既出で、悩んだあげく初のチームメイト同士のリレーとなり取材したのが牧野任祐選手。2021年スーパーGT第8戦の金曜日に取材にうかがいました。

* * * * *

■尚貴さん、あれは止めてください。

──そんなこんなで、最終戦でお忙しいなかすみません。いまオートスポーツwebで『スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング』という連載をしているのですが、ご覧になったことはあります?
牧野任祐さん(以下牧野さん):はい。あります。

──お。ありがとうございます。んで、その企画で山本尚貴さんから牧野さんが指名されまして。なので、山本さんのお悩み相談に乗ってあげてください。
牧野さん:え〜と。ちょっと待ってください(笑)。僕が尚貴さんのお悩みに答えるんですか? だいたい逆で、僕がいつも悩みを聞いてもらっていると思うんですけど、そっちですか?

──そこを踏まえて、“あえて”ご指名です。
牧野さん:……なるほど。

──山本尚貴さんのお悩みとしては、まだ今後もレーシングドライバーを続けていきたいという希望のうえで『昨年から一緒に組んできて、“山本尚貴”という男はどう見られていて、何を求められているのか、直してほしいところなどを若い世代から聞いてみたい』ということでした。
牧野さん:!? それを僕に聞くんですか?

──そうっす。まず、直してほしいところは何かあります?
牧野さん:別にないですよ。

──まったくなし?
牧野さん:別にないですねぇ。ちょっと待ってください。何かあるかなぁ……。

──レースに関してはそんなにないと思うんですよ。あとは、例えばサーキットへの行き帰りとか?
牧野さん:あ、オートポリスや岡山国際サーキットに行くために飛行機を使うときに、僕たちはよくJALを使っているんですけど、尚貴さんはたぶん『JALグローバルクラブ』でいいステータスなんです。でも、僕はまだ“平民”なんです。

──へえ。意外だねぇ(編注:海外渡航が多いレーシングドライバーや関係者は、JAL/ANAの高めのステータスをもっていることが多いのです)。
牧野さん:僕はANAを持っているんですけどJALはなくて、入場するときの音が違うんですよ。入場するたびにちょっと笑ってこっちを見てくるんですよね(笑)。なので僕も『JALのステータスを絶対とってやる』と思っているんですけど、今年は無理そうです。

──でも、それは本人が修行するしかないねぇ。
牧野さん:そうですね。海外戦が増えてくれたら速攻とれるんですけどね。

山本尚貴と牧野任祐
山本尚貴と牧野任祐

■“オーラ”を出せているドライバー

──なるほど。では今後、『山本尚貴』に何を求めます? 若手から見て『僕はどう見えているか』を聞いてみたいらしいので。
牧野さん:それは逆に、僕よりも違う人に聞いた方が良かったんじゃないですか?

──たとえば?
牧野さん:僕は一緒にコンビを組んでいるから、たぶんいちばん身近で尚貴さんを見ています。それこそ他メーカーのドライバーさんとか、別にホンダ内でもいいですけど、本当にハタから見た尚貴さんというのを。そう言われると誰がいいかはよく分からないんですけどね。

 僕から見た尚貴さんは、もういろいろなところで言ってますけど、やっぱり本当にすごい先輩だなと思います。もともとコンビを組むとなったときは、尚貴さんも『年下のドライバーと組んだことがない』と言っていたので、それは僕も言われてから『そういえばそうなんだな』と思いました。

 本当にいろいろと気を使ってくれていますし、普通にレースのことだけじゃなく、プライベートのこともいろいろと相談できます。別にレースだけの先輩ではなく、なんというか、一般社会で見ても、すごく良くしてくれる先輩だなと思います。

──頼れる上司みたいな感じですかね。
牧野さん:例えで言うとそんな感じです。それが合ってるか分からないですけど、そんな感じです。けっこうプライベートなことも話しますよ。

──差し支えない範囲で、プライベートのことは何を話すの?
牧野さん:まあいろいろですね。……ってか質問の内容が難しくないですか? この企画、他の人はもっとユルくないですか?

──まあユルいね。
牧野さん:伊沢さんから尚貴さんへの相談は何だったんですか?

──伊沢さんの願いとしては、チャンピオンを何度も獲っているから、そういったトップドライバーであり続ける秘訣は何かあるのかというのを山本尚貴さんから後輩のドライバーたちに話させたいということでした。山本さんに聞いた時には、『例えば伊沢さんのような先輩を見て、自分もああしないといけないなという理想があったんだけど、その理想が牧野さんが見て合っているのか』というのが不安だと。
牧野さん:ああ、そういうことですか! でも、これは尚貴さんとも話していたんですけど、僕は本山(哲)さんがめちゃくちゃカッコいいと思っていて、やっぱり本山さんの雰囲気にすごく憧れていたんです。という話をしたら、尚貴さんにもそれはあったみたいです。レーシングスーツを着た本山さんにしか出せないオーラがあるじゃないですか。やっぱりそういうのに憧れる部分はあると思うし、それをいま僕が『出せてるか』と言われたら、間違いなくまだ出せていないと思います。

 でも、僕はそのオーラというのを尚貴さんは絶対出せていると思うんです。やっぱり『山本尚貴』という人間、ひとりのレーシングドライバー、同じレーシングドライバーとして、僕はまだそこに全然届いていないと思います。

 なので、一緒にコンビを組んで、チームをまとめる点もそうですが、そういうことをいま僕ができるかと言われたら限界があるというか、ひとつひとつ言うことに対してもやっぱり説得力がまだ自分はないです。尚貴さんの言うことはやっぱり説得力が違うと思います。……この話は着地点が難しいですね(笑)。

──今後もそういった先輩でいてほしいという感じ?
牧野さん:本当に『見習いたいな』と思う先輩です。でもそれは、尚貴さんは伊沢さんと組んでいるなかで、いろいろとやっていたことを自分でも感じて……ということをしていたと思います。なので、それは今の僕も一緒ですね。

──なるほど。じゃあ山本尚貴さんは『そのままで』ということでいいかな?
牧野さん:はい! まとめるとそういうことです。でも、空港のピッてするところだけ、こっち見ないで早く行ってくださいという感じです(笑)。

山本尚貴と牧野任祐
山本尚貴と牧野任祐

■欲しいモノがありすぎて

──じゃあ山本さんのお悩みは解決ということで。
牧野さん:でも、以前本山さんの話になったときに、やっぱり本山さんにしか出せないオーラがあって『そういうことをできるようなドライバーにならないといけないよね』という話を一度しました。

──たしかに、いまだに本山さんにはオーラがあるよね。
牧野さん:すごいですよね。それこそ本山さんが2021年にドライバーとして復帰したわけじゃないですか。レーシングスーツを着て立っている姿を見ると、やっぱり本山さんにしか出せないものがあると思うんです。

──こちらの話をして恐縮だけど、本山さんが2020年にスーパーフォーミュラ・ライツにスポット参戦したでしょ? やっぱり自分もその“世代”なので、『やっぱり本山さんはこれだよ!』と感動した記憶が。
牧野さん:本当にカッコいいですよね。そんなドライバーになりたいと思います。

──……というわけで牧野さん、話題は変わりまして、何かお悩みはありますか?
牧野さん:今のところ特に悩みはないんです。この取材があるのが分かっていたので『悩みあるかな?』と考えていたんですよ。でも別にないんですよね。

──なんでもいいんですよ。以前は『引っ越しどうしようかな』という話もありましたよ。
牧野さん:引っ越しをするかしないかで悩むということですか? 僕はもう引っ越しました。

──解決済みだった(笑)。
牧野さん:少し前だったらそれで悩んでましたね。物件とかを見るのが好きなんです。それで言うと、最近ずっと家電を見ています。

──最近欲しい家電はある?
牧野さん:めちゃくちゃあります。“欲しいもの”はもう、いつもいっぱいあります。それこそ靴もそうですし、服もそうですしアクセサリーもそうですし。それに今はプラスアルファで家電が乗っかってきて、家電を見るのがちょっと楽しいですね。

──またこちらの話で恐縮だけど、昨年引っ越したからその気持ちはすごくよく分かる。
牧野さん:家電は本当に楽しくて、YouTubeでも最近家電の動画を見ています。パナソニックのドラム式洗濯機がすごくいい……という話を今日尚貴さんとしていたら、尚貴さんがそれを使っていました。さすがっす。

──ドラム式洗濯機はいいよ。ウチも1年ちょいくらい洗濯物を外に干したことない。
牧野さん:みんなそう言いますね。それこそ縮んでしまうのだけ浴室乾燥とかで全然いけるんですよね。いや、そうなんですよ!

──家電に詳しいドライバーいないかな(笑)。
牧野さん:『アメトーーク』の家電芸人とかめっちゃ面白いですよね。

牧野任祐にとって大先輩とも言える本山哲
牧野任祐にとって大先輩とも言える本山哲

■靴も服も大好きなんです

──たしかに! ……で、お悩みはないかな?
牧野さん:強いて言うなら、もっと趣味を増やしたいなと思います。ただアバウトすぎてどういう趣味かは分からないんです。でも、たぶん趣味を増やしたら僕は大変なことになるんですよ。ただでさえ今すごい服とか靴が好きで集めているのに、それはそれでめちゃくちゃお金が掛かると思うので。

──ちなみに靴は家に何足くらいあるの?
牧野さん:いっぱいあります。引っ越しを機にちょっと断捨離もしたので……。どれぐらいだろう。でも今はそんなにないですね。

──ざっくりどのくらい?
牧野さん:ざっくり? 50足はあります。

──それは相当だね。箱はとっておく派?
牧野さん:もう売らないと決めたので、最近とっておくのをやめました。売るとなると箱とかがないとやっぱり売れないんですけど、もう売らないと決めたので。例えばコラボものの箱だったら置いといたりしますけど、でも基本はもう捨てることにしました。もう売りはしない。売るんだったらあげます。

──強気に出るね(笑)。
牧野さん:強気に出ました。でも、それでいうと全部で50足もないかもしれません。けっこう断捨離して友だちにあげたんですよ。

──ちなみに好きなブランドは今履いているメーカー?
牧野さん:今履いているのはめちゃくちゃ良いです。これは『Y-3』の『KAIWA(カイワ)』というやつで、歩きやすいですし楽ですよ。

──他に何かお好みのブランドはある?
牧野さん:スニーカーはやっぱりナイキですね。やっぱりデザイン的にいちばんカッコいいです。でも、どのブランドが好きかと言われると、これといったブランドは決まってないです。全般好きですね。

──服で好きなブランドはあるの? それもあんまり決めてない?
牧野さん:いろいろ着ますけど、最近だと一時期『Off-White(オフホワイト)』とかをすごく着ていたんですけど、最近は……言い出すとやっぱりキリがない(笑)。体はひとつしかないんですけど、いろいろ着ます。

私服ではファッションを楽しんでいる牧野任祐
私服ではファッションを楽しんでいる牧野任祐

■『どこかに行ってするような趣味がない』のがお悩みで。次回は……

──では『趣味がない』というのをお悩みにしますかね。
牧野さん:そうですね。本当に趣味がすごい人って、たとえば何だろう?

──高木真一さんだったら釣りが好きとか。
牧野さん:あっ、そんな感じであるじゃないですか。釣りが好きとか、例えばカメラで写真を撮るとかあるじゃないですか。そういった、どこかに行ってするような趣味がないんですよ。

──なるほど。ゴルフとか。
牧野さん:あ~そうですね! 僕はゴルフとか全然やらないので。

──分かりました。ではその悩みを誰にぶつけたいかっていう話なんですが。
牧野さん:……誰にすれば……。

──悩みが多そうな人を紹介してくれてもいいよ。
牧野さん:悩みが多そうな人ですか……? いや、難しいな。

──もしくは、このドライバーに話をさせたいという人でもいいですよ。
牧野さん:別にメーカーとかは問わないんですか? どのメーカーが多いとか? バランスがあれば、それはそれで言ってもらえれば。

──最初はトヨタが多くて、中盤はニッサンで、ホンダが全然回ってなかったんですよ。
牧野さん:じゃあホンダのドライバーで誰か。ちなみにホンダだと誰が回ってないんですか?

──道上龍さんから伊沢さん、そして山本さんから牧野さんという流れです。
牧野さん:なるほど。じゃあ普通に(福住)仁嶺に回せばいいということですね。でもアイツも別に悩みはないと思います。

──なさそうですね~。
牧野さん:なんにも悩みがないんじゃないですかね。

──福住仁嶺さんは趣味とかあるんですかね。ゲームとか?
牧野さん:ゲームは一緒にしていますけどね。でも、奥さんといろいろしているんじゃないですか。それこそどこかに出かけたりとか。

──そういう意味では、最近行動範囲が広がってそうだよね。そのあたりを聞いてみよう。
牧野さん:そうですね。とりあえず回してみましょう。

──分かりました。以上でございます!
牧野さん:……こんなユルユルな取材で良かったんですか(笑)?

* * * * *

 というわけで、次回は福住仁嶺選手に繋がりました。ホンダの若手同士の相談ですが、どんな回答が出るでしょうか? そして、伊沢拓也選手からスタートした「ホンダで回したい」希望はまだ続いています。いったい誰がふたたび他メーカーに投げるかも気になってまいりました(笑)。

 ではまた次回、お楽しみに!

牧野任祐と福住仁嶺
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STANLEY NSX-GT
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