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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.02.10 22:25
更新日: 2022.02.10 22:27

チャンピオン関口雄飛が移籍後初テスト。「GRスープラ勢のなかでトップ争いできる」と手ごたえ

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スーパーGT | チャンピオン関口雄飛が移籍後初テスト。「GRスープラ勢のなかでトップ争いできる」と手ごたえ

 2月9〜10日、岡山県の岡山国際サーキットで、ホンダNSX-GT、トヨタGRスープラがそれぞれ5台ずつ参加し、メーカーテストが行われた。今季初テストとなったチームも多かったが、2021年にau TOM’S GR Supraを駆りGT500クラスチャンピオンを獲得した関口雄飛が移籍加入したTGR TEAM SARDもそのひとつだった。そしてそのテストは、関口加入により古豪復活へ向け大きな手ごたえを感じるものとなったようだ。

 すでに2022年のスーパーGT開幕に向け、3メーカーからドライバーラインアップが発表されているGT500クラス。そのなかでも大きな驚きをもって迎えられたのが、2021年に坪井翔とともにチャンピオンを獲得した関口のTGR TEAM SARDへの移籍だ。かつて2014〜15年にドライバーとしてコンビを組んだ脇阪寿一監督のもと、中山雄一とともにチームの浮上を目指すことになる。

 そんな新たな体制で、最初のテストとなったのが2月9〜10日の岡山でのメーカーテスト。2022年に向けては空力開発が許されているが、まだチームには新しいエアロは届いておらず、DENSO KOBELCO SARD GR Supra自体は2021年仕様のまま。カラーリングもそのまま(今後変更される)で、唯一サイドウインドウ上部に『Y.SEKIGUCHI』の名前が加えられた。

 このテストでは、当然各車でこなしている内容はまったく異なり、タイムはほとんど参考にならない。「タイムを気にするのは公式テストから」というのが多くのチームの考え方だが、岡山でのメーカーテストではタイム差は僅差。そのなかで、初日午後には関口がトップタイムをマークするなど、DENSO KOBELCO SARD GR Supraは好調な走りをみせた。

 初日終了後、関口は「それほど違和感なく最初のテストに臨めましたし、クルマも昨年の仕様ですからね。チームも含めて問題なく溶け込めています」と振り返った。元チームメイトの脇阪監督、そして中山とも初仕事だったが「寿一さんと組んでいた頃も監督みたいな感じで指導されていましたからね(笑)。違和感はないです。中山選手とも問題なくやれています。順調そのものです」と語った。

 このテストでみせていた速さについて、関口は「もちろんもっと詰めるところもありますが、好調です」という。そして、2022年の開幕に向けた手ごたえも口にした。「今回GRスープラ勢が上位でしたが、ホンダも、鈴鹿のときのニッサンも、まだ本当の手の内は明かしていないと思うんです」と断りつつ、GRスープラ勢のトップチームになれる手ごたえがTGR TEAM SARDにはあるという。

「2021年、チームはGRスープラ勢のなかでランキング最下位の13位だったと聞きましたが、今年については絶対にそんなことはないです。TOYOTA GAZOO Racing勢のなかでトップ争いできると思います」と力強く関口は語った。

「あとはライバルメーカーとの位置関係なので、それは分かりませんが、それを実感できたテストでしたね」

 関口との初テストについては、チームメイトの中山も驚きを隠さなかった。「2021年のチャンピオンですし、僕たちTGR TEAM SARDが目標としていた36号車をドライブしていた関口選手なので、そのコメントを踏襲したクルマにするのは、エンジニアはじめみんなが疑いなくやることができました」と今回セッティングについて、関口の意見を採り入れたことを明かした。

 しかし、その関口のコメントを踏まえセッティングされたDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、「いざ乗ってみると、ぜんぜんクルマが違いました」と驚いたと中山は言う。2021年もその方向は試したことがあるというが、さまざまな事情もあり「まるっきりコピーはしていなかった」のだという。

「最初は少しおっかなビックリな感じで限界を探り、トライ&エラーをしながらドライブしましたが、初日午後の途中からかなり慣れてきて、タイムも良いレベルで出せたと思います。ロングランでは、逆に僕のスタイルに合っている印象だったので、すごくポジティブな印象を得ました」

「ドライバーとしての要求も多いですが、難しさを乗り越えれば、確実に良い方向にいく助言をもらえているので、早く自分のモノにしたいですね」

 関口が叩き出すタイム、そして中山の好感触と、新生TGR TEAM SARDのピットには“関口効果”で明るい雰囲気が漂いはじめていた。もちろんこの後空力も変わり、気温等さまざまな変化で戦力図は変わっていくはずだが、2021年までのTGR TEAM SARDではない……という印象を感じ取ることができた。

関口雄飛がドライブするDENSO KOBELCO SARD GR Supra
関口雄飛がドライブするDENSO KOBELCO SARD GR Supra
岡山メーカーテストでの中山雄一
岡山メーカーテストでの中山雄一
岡山メーカーテストでのDENSO KOBELCO SARD GR Supraには『Y.SEKIGUCHI』の名が入れられた。
岡山メーカーテストでのDENSO KOBELCO SARD GR Supraには『Y.SEKIGUCHI』の名が入れられた。
岡山メーカーテストでDENSO KOBELCO SARD GR Supraを初ドライブした関口雄飛
岡山メーカーテストでDENSO KOBELCO SARD GR Supraを初ドライブした関口雄飛


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