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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.04.16 19:54
更新日: 2022.04.16 22:17

2番手DENSO中山雄一「想像以上に教えてくれました」。関口雄飛の的確な助言で渾身のアタックを完遂

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スーパーGT | 2番手DENSO中山雄一「想像以上に教えてくれました」。関口雄飛の的確な助言で渾身のアタックを完遂

 岡山国際サーキットで開幕した2022年シーズンのスーパーGT。GT500クラスの予選は、トヨタGRスープラ勢がフロントロウを独占し、14号車ENEOS X PRIME GR Supraがポールポジションを獲得した。昨年も優勝した実績を持つ大嶋和也と山下健太が、2年続けて岡山でライバルを圧倒する速さをみせたが、そこに食らいつく勢いで2番グリッドを獲得したのが、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraだ。

 今年は中山雄一の新しい相方として、2021年のGT500シリーズチャンピオンである関口雄飛が加わったDENSO KOBELCO SARD GR Supra。新コンビで迎えた初戦で、今後に向けても大きな手応えを掴む予選結果を得た。

 開幕前に富士スピードウェイで行われた第2回公式テストでは、唯一ドライコンディションで行われたセッション4でトップタイムを記録するなど、調子の良さをみせていたDENSO KOBELCO SARD GR Supraだが、朝の公式練習では10番手に沈み、マシンの感触も良くなかったという。

 しかし関口は、調子が良くない時のリカバリーを早めに済ませるということを2022年シーズンの課題として掲げており、午後の公式予選では、しっかりとパフォーマンスを取り戻した。

「朝の公式練習ではフィーリングと順位が良くなかったのですが、今年は何か起きた時、ハマった時に、いかに速く脱出するかということをテーマにしていました。まずは公式練習の状況から復活できたことが良かったです」

 復調を経て予選Q1に臨んだ関口。アタック中に前を走っていた阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)のスピンの影響を受け、一発でアタックを決めることができなかったが、翌周にはしっかりと4番手タイムを記録した。

「問題なくアタックができていれば、トップとほぼ同じタイムを出せていたと思います。でも、Q1を突破することが重要なので、そこは達成できて良かったですし、Q2の中山選手に対して変にプレッシャーをかけることもなかったと思うので、そこは良かったかなと思います」

 関口からバトンを受け取ってQ2アタックへと向かった中山。重要な場面を託されたとあって緊張していたというが、関口からの的確なアドバイスのおかげで、自信を持ってアタックができたと語る。

「今日は走り始めてみたら、あまりクルマが調子良くなく『うーん……』という感じだったのですが、今年は関口選手が入ってくれて、セットアップも含め、本当に細かいことにも着目して変更を行いました。チームの引き出しがものすごく増え、そのなかのどれを使うかという感じにまでになってきています。今回もみんなで話し合って決めたことを、Q1で関口選手が4番手につけたことで、しっかり繋げることができました。

「やる気と緊張感が混在したアタックでしたが、Q1でどんな症状が起きていたかを、想像していた以上に関口選手が僕に教えてくれました。それがコーナーに入った時に、言っていたことがすべて起こるので、それを事前に感知して走ることができました。大きなミスなく、クルマの限界ギリギリで走れたのかなと思います」

 そう語った中山。渾身のQ2のアタックに関しては、関口も高く評価していた。

「中山選手も良いアタックをしてくれました。初戦のQ2アタックで、彼も絶対に緊張していたと思うのですが、そこでプレッシャーに負けずにタイヤをロックアップさせたり、無難にブレーキを早めたりすることなくアタックしてくれました」

「最終的にポールポジションは獲れなかったですが、それができたというのはすごく自信になったと思います。逆に今日コケていたら明日は絶対に失敗できなくて消極的になって、悪循環になってしまう。だけど、自分で殻を破っていってくれました。明日もそうですし、残り7戦がすごく明るいですね。そこがすごくうれしいです」

「あとは、オフの間からテストで自分がコメントしたことを、チームが信じて、そのとおりに動いてくれたことが、うれしかったです。こうして自分がリクエストした方向性で結果が出たことで、信頼も得られるので、本当にすごく良い一日でした」

 今回の予選でTGR TEAM SARDが結果以上に、良い手応えを得られたことは確かなようだ。関口もいつになく笑顔で語っていたのが、印象的だった。

 とはいえ、0.136秒差の2番手に終わってしまったことに対し悔しがる中山。昨年もトヨタGRスープラ勢が独占した表彰台争いに敗れ、4位に終わったこともあり、そのリベンジを果たしたいと、決勝に向けて意気込んでいる。

「岡山では昨年GRスープラが良い争いをして、それを後ろからみていて悔しい思いをしました。そこに今回は加わることができそうですし、昨年の悔しかった思いも全部ぶつけて、今までにない攻めた走りをしたいと思います。しっかりと優勝して、今年シリーズタイトルを獲るための良い流れを作りたいです」

 シーズン開幕戦ということもあり、明日のレース展開はさまざまなことが起こることが予想されるが、確実に1年前とは違う流れを掴みつつあるTGR TEAM SARD。決勝ではスタートから要注目な存在となりそうだ。


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