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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.04.21 13:46

細部にこだわる関口雄飛、4年目の経験が活きる中山雄一【GT500新コンビのファーストインプレッション/39号車DENSO GR Supra】

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スーパーGT | 細部にこだわる関口雄飛、4年目の経験が活きる中山雄一【GT500新コンビのファーストインプレッション/39号車DENSO GR Supra】

 毎年、スーパーGTのGT500クラスでは各陣営ともにドライバーの入れ替えなど体制変更を行うチームが多く、2022年もGT500クラス15台のうち8台でペアが変更となった。コンビが変わると、セッティングの方向性やドライビンススタイルなど“相性”の部分も気になってくるもの。

 近ごろのスーパーGTはタイム差が非常に拮抗しており、ほんのわずかな差で順位が決まってしまうため、コンビネーションの良さも勝つためには欠かすことができない要素となる。そこで、今シーズン新たなぺアを結成ドライバーたちに、パートナーの印象や相性などを聞いていく。

 今回は脇阪寿一監督率いるDENSO KOBELCO SARD GR Supraだ。2022年シーズンは前年のGT500王者である関口雄飛が加入し、中山雄一とペアを組んで戦う。

 39号車のドライバーとして4シーズン目を迎える中山は、2021年シーズンまでヘイキ・コバライネンとコンビを組んでおり、GT500クラスでは初めてのペア変更を経験することになった。関口の細かいところにまでこだわる姿勢に、最初はついていくのが精一杯だったという。

「関口選手はクルマのフィードバックがめちゃめちゃ細かいです。まずは、僕がその水準まで上げなければいけませんでしたし、伝え方を間違えて叱られたりすることもありました。徐々に関口選手が感じている部分はどんなところなのかな? と、想像できるようになってきました」

「岡山テストの時にコースサイドに観に行っていたのですけど、(関口選手は)すごく強い走りをしていて、他車に対して敵意むき出しという感じがありました。それがライバルであると厄介ですけど、今年は味方ですので、そういう関口選手のエッセンスももらって、強いドライバーになりたいなと思います」

 2022年の39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、関口が中心となってマシンのセットアップを進め、それを中山が乗りこなすという流れになっているという。中山は、これまでコバライネンとともにやってきた経験があるからこそ、関口が好む方向性のクルマにも対応できていると話す。

「仮に僕がGT500初年度に関口選手と組んでいたら、彼が言っていることを理解できなかったと思います。ただ、3シーズンにわたってヘイキ選手と一緒にやって、英語で何を言っているのかわからない状態から始まりましたが、それを理解しようとして頑張ってきた経験が今活きているのかなと思います」

「(関口選手は)ヘイキ選手と比べて、コーナーに入っていくクルマの角度もまったく違うので、それを理解して自分のものにするのに最初は違和感がありましたけど、実際に開幕戦の予選を振り返れば、そういったセッティングでもちゃんとタイムが出せることがわかったので、自信になりました」

 一方の関口はどういうファーストインプレッションだったのだろうか。テストの間では意見が食い違うこともあったそうだが、開幕戦では新パートナーの頑張りをかなり評価している姿が印象的だった。

「(セッティングについての話は)テストの時に多少話が食い違ったことあって、ヒートアップしたこともありました。でも、そういうことも経て、今はお互い何でも言える仲になっています。最初こそ、少し衝突しましたが今は良い方向に進んでいると思います」

「(中山選手は)ずっと言っていることだったのですが、少しメンタルが弱いところがありました。たとえば僕の場合だったら、Q1を4位で通過していたらQ2でライバルを上回っていく勢いで攻めていくのですが、それが今まではあまりなかったです」

「ですが、開幕戦の予選Q2では恐れず、ミスらず、ちゃんと結果を出して帰ってきたことは、すごく評価しています。『予想以上にやるな』と思いました」

 39号車のメンバーとして1年目である関口だが、GT500クラスのキャリアで言えば、中山よりも長いため、中山に助言する機会も多いという。その中で、相手にプレッシャーをかけすぎないことを常に念頭に置きながら話していると、関口は語る。

「自分も今はレーシングカートを子供たちを教えていて、彼らがどうしたら緊張しないか、どうしたらパフォーマンスを出せるかと気をつけてやっています。中山選手に対しても同じで、変にプレッシャーを与えないように気を使っていました」

 開幕戦の予選Q2では2番手タイムをたたき出す走りをみせた中山。これを関口は特に高く評価しており、残りのシーズンが非常に楽しみだと、笑顔を見せていた。

「めちゃめちゃ楽しみですね。実戦で中山選手がメンタル強いところを見せてくれましたし、頼もしい存在だと思います。理想とするチームメイト像にしっかりと当て込んできてくれたので、すごく嬉しいですね」

 開幕戦岡山の決勝ではポジションを落とし8位でのフィニッシュとなった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraだが、今後の走りが楽しみなコンビであることは間違いない。

2022スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)


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