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投稿日: 2022.05.14 21:41
更新日: 2022.05.14 21:42

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.27 加藤寛規さん


スーパーGT | スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.27 加藤寛規さん

 ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回はGOODSMILE RACING & Team UKYOの谷口信輝選手から、割と同世代の先輩である加藤寛規選手に繋がりました。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークがこの企画です。これまでの連載は、まとめページを作りましたのでぜひご参照ください。

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキングの連載まとめページです。
まとめページは画像をクリックorタップ!

 Vol.25で中山雄一選手から出たスープラを買おうかという悩みに、ズバリと答えてくれた谷口信輝選手。ちなみに中山選手には先日スーパー耐久テストの際に聞いたところ「まだ踏ん切りがつきません」という弱々しい返事をいただきました。

 あまり悩みもなさそうな谷口選手でしたが、今回は同世代でもある加藤寛規選手に、「トレーニングや目のケア、加齢臭はどうしていますか」という悩みをもらいました。どんな回答が出るのか、さっそくいってみましょう。

* * * * *

■自分なりの“理想のレーシングドライバー像”に沿ってます

──そんなこんなでよろしくお願いします。現在オートスポーツwebで『スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング』という企画を連載中でございまして。
加藤寛規(以下、加藤さん):すみません、あまりはっきりと見たことはないです(苦笑)。

──いえいえ全然大丈夫ですよ。そんなもんです。このコーナーではあるドライバーから悩みをいただき、次のドライバーに解決してもらおうという、『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』的なコーナーです。
加藤さん:はいはい。僕には谷口から回ってきたんでしたっけ?

──そうです。
加藤さん:彼は悩みなんてあるんですかね(笑)?

──ご想像どおり、悩みはあまりないみたいです。
加藤さん:ですよねぇ? この間も『きゃべつ畑』(※編注:横浜市青葉区にある谷口信輝選手行きつけの広島お好み焼きのお店)で一緒に食事したけど、そんな話は何もなかったですもん。

──なので、無理矢理お悩みを作っていただきました。その食事のときは、加藤さんと谷口さん、それと青木(孝行)さんも一緒に居たんですよね? それを私がSNSで見たので『相談する相手としてどうですか?』と聞いたのでこうなりました。ちなみに谷口さんいわく『加藤さんは全日本タヌキ選手権のトップ争いにいるから本心を言わないからな〜』とのことでした。
加藤さん:なんですかそれ(爆笑)。

──とりあえずお悩みとして、『お体や目がいろいろと大変だと思いますが、トレーニングや目のケア、加齢臭はどう対策していますか』ということを聞いて欲しいということでした。
加藤さん:そんな話をその時にしたんですけどねぇ(笑)。でもこれは、別に今だからやっているわけではなく、僕は僕の“理想のレーシングドライバー像”、“理想の生き方”というのがあって、それに沿ってやっています。

 当然、若いドライバーたちを教えたりもしているし、そういった意味では『自分でもやる必要がある』と思っているので、トレーニングはしっかりしています。自分はちゃんと体にお金をかけていますよ。

2005年スーパーGT第7戦オートポリス ウェッズスポーツセリカで3位表彰台を獲得した加藤寛規/谷口信輝
2005年スーパーGT第7戦オートポリス ウェッズスポーツセリカで3位表彰台を獲得した加藤寛規/谷口信輝

──それは例えば、ジムに通う……等ですか?
加藤さん:そうです。ジムやトレーナーさんをつけてトレーニングをしたりしています。老眼は正直自分では分からない。ただ、動体視力は科学的にも年齢でどんどんと落ちていくので、そういったことは意外としっかりやっています。

──目はどういったトレーニングをしているのですか?
加藤さん:最近はビジョントレーニングをやりましたが、実際には視力を落とさないようにしています。なのでスマートフォンをあまり見たりはしないですし、遠くと近くを見るトレーニングもちょこちょこ待ち時間などでしています。なのでSNSもやっていないのですが、そこはゴメンなさい!

──実際のところ、効果はありますか?
加藤さん:あるんじゃないですかね。この間も同年代との話のなかで、その人は『カレンダーの文字がギリギリ』とか言っていて、『ウソ〜!?』と思いました。

──同年代に比べると良い部類だと。
加藤さん:そうですね。あとはスーパーGTで一緒に組んでいた高橋(一穂)さんも、目に関しては僕よりも良いくらいでした。なので高橋さんと組んでいるときは『ヤバい!』と思っていました。

──それはすごい。高橋さんもやはりトレーニングはしているんですか?
加藤さん:あの人は意外と隠れてトレーニングをしています(笑)。すごい努力家ですよ。忙しいからこそ、自分で時間をきっちりと決めて、時間を作ってトレーニングしていると思います。僕もそれに近いと思いますし、『努力は裏切らない』と言いますか、こういったことで自分にかけた時間はきっちりと自分に返ってくるので、それを信じてやっています。

2022スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT
2022スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT

■カート用のハイグリップタイヤが悩み

──なるほど。ありがとうございます! そんなこんなでですね、このコーナーは加藤さんのお悩みを次の人にぶつけて欲しいのですが……。
加藤さん:誰がいいんだろう。

──加藤さん、あんまり悩みなさそうですねぇ。
加藤さん:あるんですけど……。ちょっといろいろ忙しいですし、物事には優先順位もあるじゃないですか。悩みのなかにも優先順位があるので、そういった意味では……。何がいいんだろう。

 トレーニングもいろいろとしていくなかで、最近はカートに乗ったりもしていますが、トレーニングで補えないくらい今のカートは速くて体に効くんですよ。その悩みをぶつけるのは誰がいいんだろう。

──候補のドライバーをちょっと言ってみてください。
加藤さん:例えばロニー(クインタレッリ)、あと交友関係で言ったら、ちょこちょこS2000で一緒に走っている大湯(都史樹)、まだまだナゾだけど速い新人の相方くんである堤(優威)くんとかかな。でもまだ若すぎる。僕の年齢を半分にしても達さないくらい(笑)。

──若いという意味では大湯くんもそうですよね。
加藤さん:大湯もそうです。新人類(笑)がいいのか……。よく会うドライバーはそのあたりかな。野尻(智紀)はもう出てしまったし、佐藤蓮は今年はスーパーGTに参戦していないしなぁ。あと、ぶつける悩みはその人によって個々にありますよ。

──なるほど。では編集部都合で、最近ニッサンにいってないので、ロニーさんにしましょうか。
加藤さん:ロニーだったら、昔からカートですごい活躍をしていたじゃないですか。僕は全日本選手権や世界選手権には出ていないけれど、ロニーはカートをやっていた人なら誰でも知っているくらいのビッグネームで、今もカートに乗り続けている。『上手に乗るな〜』と思っているので、『もっとカートにうまく乗るコツ』を教えてくださいということで……。

──なんだかザックリとした質問ですねぇ。
加藤さん:というかですね、今のカート用のハイグリップタイヤがスゴいことになっていて、それをうまく使うことができないんですよ。

──ロニーさんはもちろん使えていると。
加藤さん:ロニーはタイヤ開発もしているくらいなので使えています。

──『ハイグリップタイヤをうまく使うコツを教えて下さい』と。
加藤さん:そうそう。ホンダレーシングスクール鈴鹿(編注:加藤さんは講師を務めている)にも、全日本カートに出場して勝っているドライバーもいるんですけど、彼らが使っているのがスペシャルタイヤすぎて、話を聞いていてもよく分からない(苦笑)。

──最近のカートタイヤはそこまで進化しているのですか?
加藤さん:もうスゴいですよ。あばら骨が折れるんじゃないかってくらい。面白いけどすごくキツいです。

──加藤さんは若手を育てる立場だと思いますが、ハイグリップタイヤというのはどう思いますか?
加藤さん:それはその領域でやっていればいいけれど、トレーニングの一環としてはグリップが低いタイヤも経験しておいた方が絶対に良いとは思います。

──ところで、ロニーさんとはかなり長い付き合いなのですか?
加藤さん:そうですね。ロニーが日本で走るときに、INGING MOTORSPORTで最初に会ったのが初めてです。そのころから何が変わったかというと、今はぜんぶ日本語で返してくる。言ってしまえば、ちょっとエラそうにしている日本人よりも、よっぽど日本人らしく接してくれます(笑)。

──2002〜2003年くらいですかね。今はご自宅も近いですよね?
加藤さん:そのくらいですね。実は家族ぐるみで食事をしたりもしています。ただ、そうなるといつも子どもの話になってしまうから、なかなかカートの話はできないんです(笑)。でもカートコースだと、自分のその日のコンディションに合わせてカートをイジることが精一杯で、『今日はめっちゃアンダーだな』『今日はぜんぜんリヤに荷重がかからなくて前に出ないな』という悩みになっちゃいます(苦笑)。

──ではロニーさんにその悩みをぶつけてみましょう。
加藤さん:さっきもロニーから『カート行きましょうね』というメッセージが来ました(笑)。千代(勝正)とか平手(晃平)とかもいるんですけど、本当に親しいドライバーと言ったらロニーになりますからね。

──そんなこんなでユルい取材でしたが、ありがとうございました。
加藤さん:いえいえ(笑)。

* * * * *

というわけで次回は、GT500で四度のチャンピオンを誇るロニー・クインタレッリ選手が登場です! すでに取材済みなのですが、加藤選手のお悩みにズバッと回答いただきました。お楽しみに!

2003年、加藤寛規さんがテストで出会い、INGINGのシートを獲得して全日本F3に参戦したロニー・クインタレッリ
2003年、加藤寛規さんがテストで出会い、INGINGのシートを獲得して全日本F3に参戦したロニー・クインタレッリ


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