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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.26 20:54
更新日: 2022.08.28 01:23

「4戦連続PP確率は50パーセント」「ウソだろ!?」「石浦にもお守り買った」「行くしかない」【GT第5戦鈴鹿 金曜 Mix Voices】

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スーパーGT | 「4戦連続PP確率は50パーセント」「ウソだろ!?」「石浦にもお守り買った」「行くしかない」【GT第5戦鈴鹿 金曜 Mix Voices】

 いろいろ見どころの多いスーパーGT第5戦鈴鹿戦。そのなかでもGT500で気になるポイントを搬入日のチーム首脳/ドライバーに聞いた。まずは今回のスーパーGT第5戦鈴鹿で、まず注目されるのが3戦連続でポールポジションを獲得中の、19号車WedsSport ADVAN GRスープラの予選だ。WedsSportの坂東正敬監督に4戦連続ポール獲得の可能性について聞く。

●ポール獲得確率は「50パーセント」坂東正敬監督/#19 WedsSport ADVAN GRスープラ

「もちろん、タイヤの開発で積み重ねてきた結果を残すというのが一番ですし、決勝のことを考えたらもちろん一番前からスタートしたいですのでポールポジションを目指しますけど、正直、ニッサン勢が昨年の鈴鹿でワン・ツー・スリーと表彰台独占を達成している。今年の第3戦鈴鹿も3号車(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が勝ったことを考えると、TGRチームとしてGRスープラが鈴鹿が得意とは言えないところがあるので、まずはTGR、トヨタチームとしてなんとかしたいと思います。その中でウチはポールを狙って、みなさんを楽しませられるようなかたちにしたいと思っています。決勝は決勝でまた、天候とコンディションになりますが、それなりに活躍できるはずのタイヤを準備したつもりでいます。予選も50パーセントの確率でポール獲れると思っています」

2022年スーパーGT第5戦鈴鹿搬入日
4戦連続ポールポジションがかかるWedsSport ADVAN GRスープラ

●「伊勢神宮に行って、石浦の分もお守りを買いました」立川祐路/#38 ZENT GRスープラ

 第3戦の鈴鹿で2度のエンジントラブル、そして2回目のエンジン交換で臨んだ第4戦富士では決勝でアクセル/スロットルのセンサー故障でリタイアと、開幕戦以来、トラブルやアクシデント続きの38号車ZENT。前回の富士ではレース中のトラブル直後にサーキットを離れた立川祐路。その後はしばらく音信不通になったとウワサが立つほど、珍しく感情的になっていたようだ。

「いや(苦笑)、まあ、やり場のない怒りというか、まさかレースで止まるとは思っていなかったので。僕が走っていたときは淡々とひとりで、いいペースで走っていて石浦(宏明)に代わって、急に(トラブルの)無線が入った時はもう……『ウソだろ!?』と。まさかね、そんなにトラブルが続いて起きるのかって、やり場のない怒りというか、まあ怒り……ですね」と、前回のレース後を振り変える立川。

「正直、自分がこれまでレースをやってきて、こんなにトラブルが続くのは初めてのことですし、他を見てもここまではないと思いますし。しかも前回のトラブルも何かのミスというよりも、たまたまウチに起こってしまったトラブルで……手さすがに今回は伊勢神宮で参拝してからサーキットに来ました。普段、神頼みとかはしないのですが、やれることはやろうと。僕だけで行きまして、石浦の分もお守りを買ってきました」

 今回はサクセスウエイト的にランキング13位で16kgと好条件なのに加え、前回の富士でのニューエンジン&ニューモノコックでのパフォーマンスが良かったことからも、鈴鹿では大本命の1台に挙げられる。立川もパフォーマンスについては大きな自信を持っているようだ。

「条件的にはいろいろ揃っていると思います。目標は……完走です。完走するのって、難しいですよね(苦笑)。正直、ノーミス、ノートラブルで最後まで戦い切るというのが今回の目標です。そうすれば、結果はついてくると思っています。前回、レースでは(ペナルティストップの影響で)淡々とひとりで走っていましたけど、ペースはよかったみたいですし、クルマの手応えも感じています。今年の開幕戦(決勝4位)以降、まったくまともに戦えていないですが、そういう意味では前回、不幸中の幸いというか、前回の鈴鹿でのエンジントラブルで出火してモノコックにダメージを負って交換したことが、いい方向には行って手応えは感じています。今回はペナルティもないことですし、真っ向勝負ができると思っています」

●「鈴鹿はタイヤの相性がいい」笹原右京/#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

 事前テストの情報から、この鈴鹿が勝負どころとなりそうなのがGT500のダンロップ勢だ。特にポール候補にも挙げられるほど、予選でどこまで上位に来るかが注目されている。16号車笹原右京に聞く。

「この鈴鹿では事前テストはしていなくて、SUGO、富士、オートポリスでテストをしたのですが、鈴鹿は5月の第3戦以来になるので、どうなるのかなという感想です(苦笑)。それでも前回の鈴鹿よりは強く戦えるかなという手応えはあります。週末の天気がわからないですが、できれば晴れてくれた方がといいですね。雨よりも晴れ希望です」

 16号車の笹原、そしてチームメイトの大湯都史樹のコンビは前週、スーパーフォーミュラ(SF)のモビリティリゾートもてぎ戦の2戦でも注目を浴びるかたちとなり、結果的にチャンスがありながら不本意なリザルトとなってしまった。

「前回のスーパーフォーミュラでは、2日間とも予選でいろいろありすぎて(1日目はコースインのタイミングを失敗してアタックできず/2日目はスロットルトラブル)、レースはびっくりするぐらい速くて、彼(大湯都史樹)は2日目にポールを獲ったのにレースではうまくいかなくて、ふたりして逆のようなことをして、なんだかよくわからない感じになってしまいました(苦笑)。もてぎでもピットが隣同士だったので、レース後にふたりで話はしていましたね。SFは残りは最終戦の鈴鹿でチャンピオンの可能性はもうないので、全開でポール・トゥ・ウインを狙いにいきたいです」

 今週末のGT鈴鹿への期待も高い。

「ここ最近、予選で前に行けていなくて今季のベストは前回(富士)の4番手なんですよね。GTも予選で前にいないと決勝は厳しいので、できるだけ予選で前に行きたいです。この鈴鹿はコースレイアウトがダンロップと相性がいいので、予選で前に行って、レースはその時のコンディション次第ですけど、今までよりは粘り強く戦えるのではないかなと思っています」

●「今回はチャンス。行くしかない」松田次生/#23 MOTUL AUTECH Z

 38号車ZENTと並んで今回の鈴鹿で大本命の1台に挙げられるのが、現在まさかのランキング11位でサクセスウエイト30kgの23号車MOTUL AUTECH Zだ。松田次生が前回の富士を振り返りつつ、鈴鹿の抱負を話す。

「前回(鈴鹿)のトラブル(リヤまわりの電子制御系のトラブル)も原因はわかっていますので、もう同じようなことは起こらないと思います。僕が走っている時に警告が出て、そのあとはすぐにシフトが効かなくなって、それでピットに入らざるを得なくなってしまった。警告が出てもシフトが動いてくれれば走り続けられたのですけど、シフトが動かなくなってしまったので無理でしたね」

「今回はチャンスですよね。もちろん、38号車ZENTとかサクセスウエイトの軽いクルマもありますけど、もうライバルどうこうよりも、ウチは行くしかないので。やれることは全部やって、それでダメならもう仕方ないです。いいか/悪いかのどちらかしかないと思います」

「クルマの感じも悪くないと思いますし、ここはミシュランが強いですけど、最近はヨコハマも調子がいいですし、鈴鹿はダンロップも相性がいいですし、ブリヂストンも指をくわえて見ているわけではないので、勝つのは大変だと思います。それでも今回はチャンスがあると思います。頑張ります」


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