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投稿日: 2022.09.12 17:14
更新日: 2022.09.15 18:54

カルソニックZは3リスダウン。スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO サクセスウエイト一覧


スーパーGT | カルソニックZは3リスダウン。スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO サクセスウエイト一覧

 9月17〜18日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』。スーパーGTのチャンピオン争いを語る上で欠かせないのが、シリーズで獲得したポイント数に応じて課せられるサクセスウエイトだが、第6戦SUGOはシーズンで最も重くなるレース。特にGT500クラスは50kgを越えた場合、燃料流量リストリクター径の調整を併用するため分かりづらい部分もあるので、第6戦のサクセスウエイト一覧をご紹介しておこう。

 スーパーGTではひとり勝ちを防ぐため、サクセスウエイトというシステムが採用されている。前身であるJGTC全日本GT選手権のころから形を変えながら存在している仕組みで、獲得したポイント数に応じて重りを積まなければならない。前半戦に大量得点を重ねてしまうと、シーズン中盤戦で苦戦を強いられてしまったりする一方、序盤苦しんだチームも中盤戦以降の巻き返しがあったりと、シーズンを盛り上げるファクターのひとつになっている。

 近年では、GT500ではシリーズのうち第2〜6戦は獲得ポイントに応じて1ポイントあたり2kg、参戦7戦目は1ポイント1kg、参戦8戦目はゼロになる。一方GT300では、第2〜6戦は1ポイントあたり3kg、参戦7戦目は1ポイントあたり1.5kg、参戦8戦目はゼロになるというシステムが採用されている(なおサクセスウエイトは100kgが上限だが、数値上の累計は行われる)。今回の第6戦は、シリーズで最もウエイトが重くなるレースだ。

 GT500クラスでは、積載ウエイト50kgを越えた場合、安全上などの理由により、燃料流量リストリクター径の調整が併用される。実質的にエンジンの出力が下がることになり、径が小さくなればなるほどパワーが下がると考えていいだろう。具体的には下記の数値となる。

サクセスウエイト:0-50kg
車載ウエイト0-50kg/燃料流量リストリクター95.0kg/h

サクセスウエイト:51-67kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター92.6kg/h(1リスダウン)

サクセスウエイト:68-84kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター90.2kg/h(2リスダウン)

サクセスウエイト:85-100kg
車載ウエイト35-50kg/燃料流量リストリクター88.0kg/h(3リスダウン)

 チームやドライバーなどのコメントでしばしば聞かれるのは、上記の『1〜3リスダウン』や『燃リス調整』という言葉。「今回は2リスダウンなのでストレートが厳しい……」といったコメントがドライバーなどから聞かれることも多い。下記に表で記したので、今回はどのチームが“我慢”のレースとなりそうなのか、事前情報として把握しておくと分かりやすいだろう。逆に、2リスダウン以上で素晴らしいスピードをみせた場合、ドライバーの力やセットアップ、タイヤ等で補っているということだ。なお今回は、第5戦鈴鹿で優勝し、ランキング首位となったカルソニックIMPUL Zが3リスダウンとなっている。

 GT300クラスの場合、1ポイントあたり3kgが課せられるため、今回はかなり重いウエイトを積んでいるチームが多い。GT300は燃料流量リストリクターの調整のようなものはないので、実際の重量に反映されることになるが、これをタイヤやセットアップで補うことができるのもスーパーGTの面白さだ。

 スーパーGT第6戦SUGOを現地、テレビで観戦される方はぜひ参考にしていただければ幸いだ。

2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT500)

No Team SW@SUGO 搭載SW 燃リス
3 NDDP RACING 68 34 90.2kg/h(↓2)
8 ARTA 42 42 95.0kg/h
12 TEAM IMPUL 89 39 88.0kg/h(↓3)
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 60 43 92.6kg/h(↓1)
16 TEAM Red Bull MUGEN 11 11 95.0kg/h
17 Astemo REAL RACING 68 34 90.2kg/h(↓2)
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 35 35 95.0kg/h
23 NISMO 44 44 95.0kg/h
24 KONDO RACING 37 37 95.0kg/h
36 TGR TEAM au TOM’S 47 47 95.0kg/h
37 TGR TEAM KeePer TOM’S 68 34 90.2kg/h(↓2)
38 TGR TEAM ZENT CERUMO 16 16 95.0kg/h
39 TGR TEAM SARD 54 37 92.6kg/h(↓1)
64 Modulo Nakajima Racing 0 0 95.0kg/h
100 TEAM KUNIMITSU 46 46 95.0kg/h

※『SW@SUGO』は第6戦SUGOでの数値上の累計重量。『搭載SW』は実際の搭載サクセスウエイト。
(↓1):1リスダウン (↓2):2リスダウン (↓3):3リスダウン

2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT300)

No Team SW@SUGO
2 muta Racing INGING 14
4 GOODSMILE RACING & TeamUKYO 72
5 TEAM MACH 45
6 Team LeMan 36
7 BMW Team Studie x CSL 63
9 PACIFIC CARGUY Racing 24
10 GAINER 93
11 GAINER 60
18 TEAM UPGARAGE 78
20 SHADE RACING 12
22 R’Qs MOTOR SPORTS 0
25 HOPPY team TSUCHIYA 0
30 apr 42
31 apr 0
34 BUSOU Drago CORSE 38
48 NILZZ Racing 0
50 Arnage Racing 12
52 埼玉トヨペット Green Brave 51
55 ARTA 3
56 KONDO RACING 100(114)
60 LM corsa 33
61 R&D SPORT 89
65 K2 R&D LEON RACING 51
87 JLOC 24
88 JLOC 33
96 K-tunes Racing 38
244 Max Racing 0
360 TOMEI SPORTS 5
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 GT500クラスを制したベルトラン・バゲット/星野一義監督/平峰一貴(カルソニック IMPUL Z)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 GT500クラスを制したベルトラン・バゲット/星野一義監督/平峰一貴(カルソニック IMPUL Z)

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