更新日: 2022.09.15 18:54
カルソニックZは3リスダウン。スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO サクセスウエイト一覧
9月17〜18日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』。スーパーGTのチャンピオン争いを語る上で欠かせないのが、シリーズで獲得したポイント数に応じて課せられるサクセスウエイトだが、第6戦SUGOはシーズンで最も重くなるレース。特にGT500クラスは50kgを越えた場合、燃料流量リストリクター径の調整を併用するため分かりづらい部分もあるので、第6戦のサクセスウエイト一覧をご紹介しておこう。
スーパーGTではひとり勝ちを防ぐため、サクセスウエイトというシステムが採用されている。前身であるJGTC全日本GT選手権のころから形を変えながら存在している仕組みで、獲得したポイント数に応じて重りを積まなければならない。前半戦に大量得点を重ねてしまうと、シーズン中盤戦で苦戦を強いられてしまったりする一方、序盤苦しんだチームも中盤戦以降の巻き返しがあったりと、シーズンを盛り上げるファクターのひとつになっている。
近年では、GT500ではシリーズのうち第2〜6戦は獲得ポイントに応じて1ポイントあたり2kg、参戦7戦目は1ポイント1kg、参戦8戦目はゼロになる。一方GT300では、第2〜6戦は1ポイントあたり3kg、参戦7戦目は1ポイントあたり1.5kg、参戦8戦目はゼロになるというシステムが採用されている(なおサクセスウエイトは100kgが上限だが、数値上の累計は行われる)。今回の第6戦は、シリーズで最もウエイトが重くなるレースだ。
GT500クラスでは、積載ウエイト50kgを越えた場合、安全上などの理由により、燃料流量リストリクター径の調整が併用される。実質的にエンジンの出力が下がることになり、径が小さくなればなるほどパワーが下がると考えていいだろう。具体的には下記の数値となる。
サクセスウエイト:0-50kg
車載ウエイト0-50kg/燃料流量リストリクター95.0kg/h
サクセスウエイト:51-67kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター92.6kg/h(1リスダウン)
サクセスウエイト:68-84kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター90.2kg/h(2リスダウン)
サクセスウエイト:85-100kg
車載ウエイト35-50kg/燃料流量リストリクター88.0kg/h(3リスダウン)
チームやドライバーなどのコメントでしばしば聞かれるのは、上記の『1〜3リスダウン』や『燃リス調整』という言葉。「今回は2リスダウンなのでストレートが厳しい……」といったコメントがドライバーなどから聞かれることも多い。下記に表で記したので、今回はどのチームが“我慢”のレースとなりそうなのか、事前情報として把握しておくと分かりやすいだろう。逆に、2リスダウン以上で素晴らしいスピードをみせた場合、ドライバーの力やセットアップ、タイヤ等で補っているということだ。なお今回は、第5戦鈴鹿で優勝し、ランキング首位となったカルソニックIMPUL Zが3リスダウンとなっている。
GT300クラスの場合、1ポイントあたり3kgが課せられるため、今回はかなり重いウエイトを積んでいるチームが多い。GT300は燃料流量リストリクターの調整のようなものはないので、実際の重量に反映されることになるが、これをタイヤやセットアップで補うことができるのもスーパーGTの面白さだ。
スーパーGT第6戦SUGOを現地、テレビで観戦される方はぜひ参考にしていただければ幸いだ。
2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT500)
No | Team | SW@SUGO | 搭載SW | 燃リス |
---|---|---|---|---|
3 | NDDP RACING | 68 | 34 | 90.2kg/h(↓2) |
8 | ARTA | 42 | 42 | 95.0kg/h |
12 | TEAM IMPUL | 89 | 39 | 88.0kg/h(↓3) |
14 | TGR TEAM ENEOS ROOKIE | 60 | 43 | 92.6kg/h(↓1) |
16 | TEAM Red Bull MUGEN | 11 | 11 | 95.0kg/h |
17 | Astemo REAL RACING | 68 | 34 | 90.2kg/h(↓2) |
19 | TGR TEAM WedsSport BANDOH | 35 | 35 | 95.0kg/h |
23 | NISMO | 44 | 44 | 95.0kg/h |
24 | KONDO RACING | 37 | 37 | 95.0kg/h |
36 | TGR TEAM au TOM’S | 47 | 47 | 95.0kg/h |
37 | TGR TEAM KeePer TOM’S | 68 | 34 | 90.2kg/h(↓2) |
38 | TGR TEAM ZENT CERUMO | 16 | 16 | 95.0kg/h |
39 | TGR TEAM SARD | 54 | 37 | 92.6kg/h(↓1) |
64 | Modulo Nakajima Racing | 0 | 0 | 95.0kg/h |
100 | TEAM KUNIMITSU | 46 | 46 | 95.0kg/h |
※『SW@SUGO』は第6戦SUGOでの数値上の累計重量。『搭載SW』は実際の搭載サクセスウエイト。
(↓1):1リスダウン (↓2):2リスダウン (↓3):3リスダウン
2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT300)
No | Team | SW@SUGO |
---|---|---|
2 | muta Racing INGING | 14 |
4 | GOODSMILE RACING & TeamUKYO | 72 |
5 | TEAM MACH | 45 |
6 | Team LeMan | 36 |
7 | BMW Team Studie x CSL | 63 |
9 | PACIFIC CARGUY Racing | 24 |
10 | GAINER | 93 |
11 | GAINER | 60 |
18 | TEAM UPGARAGE | 78 |
20 | SHADE RACING | 12 |
22 | R’Qs MOTOR SPORTS | 0 |
25 | HOPPY team TSUCHIYA | 0 |
30 | apr | 42 |
31 | apr | 0 |
34 | BUSOU Drago CORSE | 38 |
48 | NILZZ Racing | 0 |
50 | Arnage Racing | 12 |
52 | 埼玉トヨペット Green Brave | 51 |
55 | ARTA | 3 |
56 | KONDO RACING | 100(114) |
60 | LM corsa | 33 |
61 | R&D SPORT | 89 |
65 | K2 R&D LEON RACING | 51 |
87 | JLOC | 24 |
88 | JLOC | 33 |
96 | K-tunes Racing | 38 |
244 | Max Racing | 0 |
360 | TOMEI SPORTS | 5 |