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スーパーGT ニュース [PR]

投稿日: 2022.12.02 12:00
更新日: 2022.12.09 18:14

木村偉織、冨林勇佑も参戦。国内最高峰eモータースポーツ大会『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE』の急成長の裏側

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スーパーGT | 木村偉織、冨林勇佑も参戦。国内最高峰eモータースポーツ大会『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE』の急成長の裏側

 12月17〜18日、鈴鹿市とNPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会が主催となり、国内最大のeモータースポーツイベント『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』が鈴鹿市庁舎1階市民ロビーにて開催される。イベント期間中にはリアルレーシングシミュレーターへの搭乗体験会が行われることに加え、現役スーパーGTドライバーも参戦するeモータースポーツのプロシリーズ『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE(SeCR)』の第4戦/第5戦も開催されることが明らかとなった。ここでは、『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』の一角を担うSeCRとはどのようなレースシリーズなのかを紐解いていく。

国内最高峰eモータースポーツ大会『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE』
国内最高峰eモータースポーツ大会『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE』

 SeCRはレーシングシミュレーターソフト『iRacing』を使用した国内最高峰のeモータースポーツシリーズとして2022年シーズンより開催。プロシリーズには2022年スーパーGT GT300クラスに参戦した木村偉織(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)、冨林勇佑(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)、ウイリアムズF1のeスポーツチームに所属し国内外の大会で活躍する武藤壮太(Bigholiday eSports Team With 465garage)や、スポット参戦ではFIA F2で今季2勝を挙げた岩佐歩夢、全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGT GT500クラスで今季それぞれ1勝を挙げた松下信治といった、リアルとバーチャルのそれぞれのトップドライバーたちが集結。開催初年度ながらハイレベルな戦いが繰り広げられ、国内最高峰のeモータースポーツシリーズとしての地位を確立している。

 そんなSeCRが、他のeモータースポーツシリーズと一線を画す地位を確立した大きな要素が、JAF公認クラブによってJAF規則に則ったレース運営・審査を実施しているという点だ。大会中の審査やペナルティの公示に『iRacing』の審議システムを使用せず、1964年設立のJAF公認クラブ、プリンスモータリストクラブ・スポーツ(PMC・S)から競技長、副競技長が派遣され、レースディレクターを現役レーシングドライバーの澤圭太氏が務めている。リアルレースと遜色ない運営・審査体制が構築され、レースの公平性・ハイレベルの競技性の確保に取り組んでおり、レースごとに公式通知や大会競技規則が発行される点も、リアルのモータースポーツ大会と変わりはない。

レース中もさまざまな角度からリプレイ映像を確認するSeCRの競技委員会
レース中もさまざまな角度からリプレイ映像を確認するSeCRの競技委員会

 これについて、SeCRのレースディレクターを務める澤氏は「リアルレースと異なり、すぐにリプレイを出すことができ、映像の視点も変えてアクシデントの詳細を確認することができます。これがリアルレースだとレースが終わってからドライバーを呼び、コースカメラの映像を見たりと、時間がかかります。ただ、バーチャルではレース中にほぼオンタイムでリプレイを見てペナルティの内容を決めることができるので、裁定内容をすぐに暫定結果として反映できることはいいところだと思います」と、バーチャルレースの利点を語る。

 また、今後に向けては「現状はレスポンスの良さを重視してるため、選手の事情を聞いてから判定を決めるということはできません。そのため、選手側から不満が出ないように。公平さはリアルと同等か、それ以上のものを追求していかないといけないと思います」と、今後もシリーズの公平性・競技性を高めることに取り組んでいくと語った。

レース終了後、実況席を訪れアクシデントの裁定について説明する澤圭太レースディレクター
レース終了後、実況席を訪れアクシデントの裁定について説明する澤圭太レースディレクター
SeCRを主催するスミガレeモータースポーツクラブはJAF加盟のモータースポーツクラブだ
SeCRを主催するスミガレeモータースポーツクラブはJAF加盟のモータースポーツクラブだ

 記念すべきSeCR第1戦は9月19日にダラーラ・P217(LMP2)を使用して行われ武藤壮太が優勝。10月10日にマクラーレンMP4-30(F1)を使用して行われた第2戦では齊藤祐太(Bigholiday eSports Team with 465garage)が勝利を飾った。続いて11月12日にマツダMX-5を使用して開催された第3戦では武藤が今季2勝目を挙げてシリーズランキングトップをキープしており、SeCR初代シリーズチャンピオンに向け王手をかけている状況だ。

SeCR第2戦を制した齊藤祐太と2位の武藤壮太(Bigholiday eSports Team with 465garage)
SeCR第2戦を制した齊藤祐太と2位の武藤壮太(Bigholiday eSports Team with 465garage)

 SeCRの最終ラウンドとなる第4戦/第5戦は、鈴鹿市庁舎1階市民ロビーにて『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』の一角を担うコンテンツとして開催される。第4戦はポルシェ992カップカー、第5戦はダラーラiR-01(フォーミュラカー)で開催され、武藤壮太、木村偉織、冨林勇佑といった注目ドライバーも現地からの参戦を予定している。リアルとバーチャルの最前線で戦う、それぞれのドライバーのステアリングさばきやフットワークを間近で目にするチャンスだ。

『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』は入場無料。鈴鹿発のモータースポーツの魅力を存分に体感できるブースのほか、ゼンカイレーシングなどの国内大手レーシングシミュレータービルダーによる実機の展示がされるほか、国内からも注目を集めるMOZA Racing、ASETEKなど海外の有名メーカーによる最新のシミュレーターデバイスも展示。無料の搭乗体験会も行われ、イベントには30台近くの多種多様の最新レーシングシミュレーターが一堂に集結する予定だ。

ゼンカイレーシングのレーシングシミュレーター『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』にはさまざまなメーカーが出展する
ゼンカイレーシングのレーシングシミュレーター『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』にはさまざまなメーカーが出展する
独自の油圧式ブレーキシリンダーを備える『ASETEK』のレーシングペダル
独自の油圧式ブレーキシリンダーを備える『ASETEK』のレーシングペダル

 なお、本イベントは当初『eMotorsports EXPO』という名称で計画されていたが、『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』へと名称を改めて開催に至ることになった。これについて、出展事業者でありエントラントとしてSeCRにも参戦するゼンカイレーシングの林寛樹代表は「eモータースポーツ事業者によるお披露目の場(EXPO)ではなく、eスポーツレースの生の現場、ドライバーの様子、使用機材の体験など、人にフォーカスし、ユーザー体験(Experience)に重きを置いたイベントになればいいねと、鈴鹿市や関係各社と話しました。ぜひ、ひとりでも多くの方に日本のeスポーツの最高峰の現場を肌で感じてほしいですね」とその想いを語った。

 かつてない規模で開催される国内最大のeモータースポーツイベント『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』。成長著しいレーシングシミュレーターとeモータースポーツの最先端に触れることができる貴重な機会に違いない。

SeCR第3戦に参戦する冨林勇佑(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)
SeCR第3戦に参戦する冨林勇佑(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)
リアルレースでは直接目にすることはできないアクセルワークはバーチャルレースの魅力のひとつ。
リアルレースでは直接目にすることはできないアクセルワークはバーチャルレースの魅力のひとつ。

■開催概要

日時:2022年12月17日(土)〜18日(日)
場所:鈴鹿市市庁舎1階市民ロビー
主催:鈴鹿市/NPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会

■協力事業者

ゼンカイレーシング
長谷川工業(DRAPOJI)
三重トヨペット
DRiVe-X×KDDI
KMR Racing
VERSUS
Pista
VeritàTecnologia
Assoluto Racing
ケーブルネット鈴鹿
※協力事業者は追加の可能性有り

■実施内容

・リアルレーシングシミュレーターへの搭乗体験会
協力事業者が出展するシミュレーターに無料で搭乗できる。

・SUZUKA FUN×FUN PLACE
鈴鹿発『モータースポーツ』の魅力を存分に体感できる新しいスタイルのPRブースを設置。
チャリティーステッカーなどの販売を予定。

■SeCR 第4戦/第5戦の開催

Rd.4:12月17日(土)17時00分〜20時00分
Rd.5:12月18日(日)13時00分〜16時00分
・SeCRオフィシャルサイト:https://www.racing-hero.com/secr2022/
・レース配信/スミガレYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@sumigare

■出場予定選手

武藤壮太(Bigholiday eSports Team With 465garage)
木村偉織(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)
冨林勇佑(ZENKAIRACING e-Sports TEAM)
浅賀颯太(DRAPOJI Sim Sports Racing)
石水優夢(VERSUS e-sports team)
藤田和樹(VERSUS e-sports team)
※内容には変更の可能性が有る

SeCRは毎戦YouTubeでレースの模様をライブ配信。eモータースポーツ中継に精通した映像チームが集う
SeCRは毎戦YouTubeでレースの模様をライブ配信。eモータースポーツ中継に精通した映像チームが集う
鈴鹿市制施行80周年・鈴鹿サーキット開場60周年を記念して、9月24日にイスのサンケイホール鈴鹿(市民会館)で行われた『世界のSUZUKA 鈴鹿のF1』のイベントの様子
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