スーパーGT300クラスに参戦するLM corsaが10日、大阪オートメッセの会場で2017年のスーパーGT参戦体制を発表し、新たに投入するレクサスRC F GT3で挑む新シーズンに向けての意気込みを語った。
大阪トヨペットグループを母体とするOTGモータースポーツは、2014年からLM corsaとしてスーパーGTに参戦。15年からは、スーパーフォーミュラでもお馴染みのINGING MOTORSPORTとジョイントしている。17年シーズンはTOYOTA GAZOO Racingの発表のとおり、2台ともにレクサスRC F GT3の17年仕様で参戦することとなった。
OTGモータースポーツがメンテナンスを担当する60号車は、飯田章と吉本大樹というベテランふたりで挑む。飯田と吉本は、ホモロゲーション取得前のRC F GT3を15年シーズンからドライブしており、実戦の場でマシンの開発を務めてきた。
そんなふたりが、晴れてホモロゲーションを取得しFIA-GT3車両として改めてデビューするRC F GTのポテンシャルの高さと、今シーズンにかける意気込みを語った。
RC F GT3の開発ドライバーを務め、先日もマレーシアのセパンサーキットでテストを行った飯田は「セパンテストをトラブルフリーで終えることができ、開幕に向けクルマは仕上がってきています。17年は面白いシーズンになるはずですよ。1月に行われたデイトナ24時間でも完走していることからも、RC Fの信頼性の高さを確認できました」と語る。
スーパーGTだけでなく、ニュルブルクリンクで開催されるVLNにもRC Fで参戦した経験をもつ吉本は「トラブルや不運が多かった16年シーズンは、思うようなレースができなかった。17年はドライバーだけでなく、チーム全員でライバルと戦うための勝負勘を取り戻して、開幕戦からガッツリと戦えるようにしたいですね」と意気込む。
吉本は「レース経験がまったくないメンバーもいた大阪トヨペットのディーラメカニックたちも、着実に経験を重ねて、17年はいよいよ日本一を目指す準備が整ったと思っています。モチベーションを高めて、全員が同じ目標に向かい全力で戦うチーム作りをするつもりです」と続けた。