3月11〜12日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されるスーパーGT公式テスト。2023年シーズンの本格的な幕開けとなる重要なテストだが、GT300クラスに参戦するBMW Team Studie x CRSから初のスーパーGTテストに参加するブルーノ・スペングラーが来日し、チームは歓迎パーティを開催した。
スペングラーは2005年からDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦。2012年にBMW陣営に加わると、激戦のDTMでチャンピオンを獲得。その後もBMWワークスドライバーの中核を担うひとりとして2019年までDTMを戦ったほか、世界中のレースで活躍してきた。
そんなスペングラーは、今季荒聖治とコンビを組んでスーパーGTに参戦することになったが、初めての公式テスト参加に向け、3月8日に来日した。午前に到着した後、チームを率いる鈴木康昭代表がスペングラーを空港へ迎えにいき、ホテルに移動。その後、夕刻までゆっくりと過ごした後、鈴木代表はスペングラーに「ゴハンに行こう」と声をかけたという。
しかし、向かった渋谷のレストランで待ち受けていたのは、「ようこそ日本、スーパーGT、Team Studie」と書かれたスペングラーの顔写真が入ったスウェットを着込んだ荒、スペングラーの不在時に代役を務める柳田真孝、そしてBMW Team Studie x CRSのメンバー、BMWジャパンのスタッフ、さらにチームを熱く応援するファン。サプライズで『ブルーノ・スペングラー歓迎パーティ』を開催したのだ。スーパーGTオフィシャルアナウンサーであるピエール北川さんの司会のもと、賑やかな雰囲気でスペングラーの来日を歓迎した。
このパーティ、鈴木代表のある意図があったという。「アウグスト（ファーフス）もヨギー（ヨルグ・ミューラー）もスーパーGTに参戦する前からコミュニケーションをとっていましたが、ブルーノとはこれまで、お互い知ってはいたけど、ちゃんとコミュニケーションをとったことがなかったんです」と鈴木代表。
「最初が肝心かなと（笑）」という鈴木代表、そしてチームの温かい歓迎にスペングラーも大喜びだったという。岡山公式テストを前に、チームの結束とコミュニケーションは大いに高まったはずだ。
