5月19日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、6月3〜4日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される第3戦から、GT300クラスへの導入を予定していたカーボンニュートラルフューエル（CNF）について、各種の対応に時間を要していることから、第3戦鈴鹿からの導入を見送ることにしたと発表した。
スーパーGTでは、2030年にシリーズ全体のCO2排出量50パーセント削減を目指す環境対応ロードマップ『スーパーGTグリーンプロジェクト2030』を2022年に発表し、その先駆けとしてハルターマン・カーレス社製のカーボンニュートラルフューエル『GTA R100』を2023年シーズンよりGT500、GT300の両クラスでの導入を目指してきた。GT500クラスでは第1戦岡山から実戦に導入されたが、GT300クラスに関しては「製造者・車種・エンジン型式等が多岐にわたり、対応に時間を要しているため、導入に向けた準備期間を延長」した上で、6月3〜4日に開催される第3戦鈴鹿からの導入を目指していた。
この準備として、5月8〜9日には21台のGT300車両が参加し、鈴鹿でGTエントラント協会の主催によるテストも行われ、ここでCNFを使用したチームも多くみられたが、結果的に第3戦鈴鹿からの導入が見送られることになった。
5月19日にGTアソシエイションは、「第3戦鈴鹿大会からGT300クラスへのカーボンニュートラル燃料導入を目指し準備を進めて参りましたが、各種対応に時間を要しているため、第3戦からの導入を見送ることにいたしました」と発表した。今後の導入計画については、引き続き関係各社と協議を進めていくとしている。
