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投稿日: 2024.06.03 22:52
更新日: 2024.06.03 23:37

ホンダ 2024スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート


スーパーGT | ホンダ 2024スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が3位。佐藤はGT500初表彰台

 6月1日(土)、2日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で2024年のスーパーGTシリーズ第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』が開催され、GT500クラスに5台のシビック・タイプR-GT、GT300クラスに1台のNSX GT3が出走しました。第2戦に引き続き、今回のレースも3時間のフォーマットで開催されました。

 1日(土)の鈴鹿サーキットは朝から快晴となり、強い日差しが照りつけました。Hondaのホームコースを走り始めたシビック・タイプR-GTは午前中の公式練習から好調で、上位のタイムを記録して午後の公式予選を迎えました。

 15時33分から10分間で行われた公式予選Q1セッションでは、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)が2番手、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田格之進)が3番手、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)が4番手、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が6番手、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GT(大草りき)が7番手のタイムを記録。CIVIC TYPE R-GT全車が上位に並んで公式予選Q2セッションを迎えました。

 16時29分から、10分間の公式予選Q2セッションが行われました。公式予選Q1セッションで3番手と好調だった17号車ですが、塚越広大がタイムアタック中にスピンし、合計タイムで15番手に終わってしまいます。一方、サクセスウエイトの軽い16号車(大津弘樹)、8号車(野尻智紀)はそれぞれ合計タイムで2番手、4番手に食い込み、上位のグリッドを獲得。100号車(牧野任祐)が10番手、64号車(伊沢拓也)は13番手から決勝に臨むこととなりました。

 2日(日)は午前中から午後にかけて弱い雨が降りましたが、決勝レースがスタートする13時30分には止み、雲間に太陽が見え始めました。コースの一部にウエットパッチが残るコンディションでしたが、全車がドライ路面用のタイヤを装着してスターティンググリッドに着き、レースが始まりました。

 スタートが切られると、2番手スタートの16号車(大津)がポールポジションの37号車 GR Supraの背後につけます。しかし、2周目から徐々に引き離され、5周目に入ると背後から接近してきた14号車 GR Supraの先行を許して3番手へ後退しました。その後、16号車は24周を走ってピットインし、ドライバー交代、給油、タイヤ交換を実施。マシンを引き継いだ佐藤は事実上の3番手を守ってコースに復帰しました。

 4番手につけていた8号車(松下)は、32周を走って野尻に交代。給油とタイヤ交換を行ってコースに復帰しましたが、駆動系にトラブルが発生し44周目にスローダウン。順位を大きく下げてしまいピットへと戻りますが、修復はかなわずリタイアとなりました。

 16号車の佐藤は3番手のポジションを守って周回を重ね、60周目に2回目のピットストップを行って大津に交代します。3番手のままコースに復帰すると、69周目にトップを走っていた14号車にドライブスルーペナルティーが出され、2番手に進出しました。しかし、78周目の日立Astemoシケインで14号車に追いつかれ、オーバーテイクを許してふたたび3番手に戻りました。

 大津は3番手を守ってフィニッシュを目指しますが、残り30分となったころから急激にタイヤの消耗が進んでしまいます。グリップが低下したためペースが落ち、4番手の12号車 Zが背後に接近。しかし、大津は落ち着いて周回を重ね、0.530秒差で抑えきって3位でチェッカーフラッグを受けました。

 その後方では、15番手スタートから大きく順位を上げた17号車の塚越/太田組がポイント圏内の6位でレースを終えました。100号車の山本/牧野組は7位に入り、開幕以来3戦連続でポイントを獲得することになりました。

●佐伯昌浩 HRC SGT Large Project Leader

「予選で上位につけて、ピット戦略で他車に引っかからないようにする戦い方が必要だと痛感させられるレースになりました。今回のレース中、シビック・タイプR-GT勢の中でもっとも速いラップタイムを記録したのは17号車でした。もっと前のポジションからスタートしていれば優勝争いに確実に絡んでいたと思うので残念です。結局はサクセスウエイトの軽い車が上位5台を占める結果となりました。Honda陣営としてはまだ軽いクルマもいますから、次戦は表彰台の真ん中に立てるようしっかり頑張りますので、応援をよろしくお願いいたします」

●大津弘樹 ARTA

「フリー走行からマシンの調子がよかったので、ポテンシャルには自信がありました。ただ、予選ではコンディションが変わってしまい、思ったような走りができず2番手スタートになりました。決勝では前についていくだけのペースがありませんでしたが、なんとか3番手で佐藤選手につなぐことができ、彼はかなりいいペースで走ってくれました。最終スティントでまた私がマシンを引き継いで走りましたが、最後はタイヤの消耗が進んでしまい、3位を守るのがやっとでした」

●佐藤蓮 ARTA

「3位に入賞して表彰台に上がることができました。目指していたのは優勝だったので悔しさもありますが、今の自分たちに足りない部分がはっきり分かったので、得たものは大きかったです。全体的なペースで見ると、やはり1位、2位のマシンには及ばなかったので、そこをどう改善して対抗するかチームでもう一度見直して、次のレースでは優勝を目指して頑張ります」


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