投稿日: 2016.04.30 11:29
更新日: 2016.05.01 01:41
更新日: 2016.05.01 01:41
今宮純の金曜インプレッション:ハミルトン初日“PP”で復活か、ウイリアムズも要注意
Text : Jun Imamiya
バーレーンと中国では2位にも届かず、ハーフスピンやオーバーランが目立っていたチャンピオンのルイス・ハミルトン。フリー走行2回目のベストタイム1分37秒583は、2位セバスチャン・ベッテルを0.652秒、3位ニコ・ロズベルグを0.867秒リード。そのあとのラップで、さらにセクター1・2と短縮していたがセクター3でロス。1分37秒台の前半も見えていた。
第3回ロシアGPは春のソチ、午後には気温16度、青空が広がり、路面温度も39度まで上がった。タイヤへの熱入れが難しく微妙なコースに、やや攻撃的に行ったハミルトン。本来の突っ込みスタイルで何度かブレーキングでラインを外れても、彼にすれば想定内で即座にリアクション。一見派手でもギクシャクせず、ちらからない。これがハミルトンのリズムで独特のアグレッシブさ。一度4コーナーで前輪タイヤをロックアップ、逆の見方をすれば、これで限界域を把握したと言える。フリー走行中に、どこかでこういうプレーを試みる。36点ビハインドで追う王者が、いよいよ<攻めモード>にスイッチオン。
ソチは低中速コーナーが多く、アップ&ダウンがないようでいてアンジュレーション(うねり)があり、逆バンク風のブラインドカーブが続く。ビッグ・ブレーキング・ポイントは少ないが、旋回姿勢のまま減速するエリアでマシンのリヤが踊りだす。フリー走行1回目で、まるでウエットレースみたいなスピンが見られたのは、そのせいだ。しかし徐々にライン上にタイヤ・ラバーが付着、グリップレベルが刻々と変わっていくのをハミルトンは感じとっていた。
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