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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.09.27 07:02
更新日: 2022.09.28 10:33

【レースフォーカス】快晴の決勝日に分かれたタイヤ選択。トップ快走のミラーが選んだハードタイヤ/MotoGP第16戦日本GP

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MotoGP | 【レースフォーカス】快晴の決勝日に分かれたタイヤ選択。トップ快走のミラーが選んだハードタイヤ/MotoGP第16戦日本GP

 3年ぶりに開催された日本GPは、天候がライダーを翻弄したレースウイークだった。金曜日は曇り、雨天の土曜日は午後に雨脚が激しくなってフリー走行3回目がキャンセルとなり、予選もディレイ。スケジュールから約1時間遅れで、ウエットコンディションの中で予選が行われた。だが、決勝日の天候は快晴。気持ちのよい秋晴れに恵まれた。

 この週末、ライダーが決勝レースまでにドライコンディションで走行できたのは金曜日と日曜日のウオームアップ走行のみ。今年の日本GPは機材輸送の関係で金曜日午前中にフリー走行が行われず、午後に時間を75分に拡大してフリー走行1回目が行われた。ただ、金曜日は前述のように曇天だったために路面温度が上がらず、28度。対して日曜日は路面温度が38度まで上昇した。3年ぶりの開催、そしてフリー走行から変わったコンディションなど、ライダーにとっては難しいタイヤ選択となった。

 決勝レースでは、フロントタイヤについては全ライダーがハードを選択。ただ、リヤタイヤについてはソフト、ミディアム、ハードで選択が分かれた。ミシュランの情報によれば、決勝レーススタート前に25人のライダー中、13人のライダーがリヤタイヤを変更している。ミラーもそのうちのひとりだった。ミラーは当初、ミディアムをチョイスしていたが、ハードに変更した。2位を獲得したブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)も同様で、表彰台を獲得したライダーのうち、唯一3位のホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)のみがリヤにミディアムを履いた。

 レースでは7番グリッドスタートのミラーが1周目にポールポジションスタートのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、2周目に3番グリッドからスタートしたビンダー、3周目にマルティン、それぞれを全て11コーナーでオーバーテイクしてトップに浮上。9周目にはファステストラップのレコードを更新する1分45秒198を記録し、安定したペースを刻んで後方との差を広げ、優勝を飾った。これはミラーにとって今季初優勝だった。

「正直言って、思ったよりもうまくいったよ。でも僕は、この週末はずっと強さを感じていた。昨日、予選の後はちょっとがっかりしていたけどね。ウエットでもっといい走りができると思っていたんだけど、7番手だった。やっかいだなとは思ったけど、そこからいけるだろうとは思っていた。金曜日のセッションから自分のペースはわかっていたんだ」

「(レース中は)振り返らなかった。最後にバトルにならなくてよかったよ。残り10周くらいで、かなりショートシフトしなければならなかった。ほかのライダーたちもショートシフトをして、ストレートでマネジメントしようとしていたんじゃないかな。このサーキットはストップ・スタートが多く300馬力近いMotoGPマシンがずっとタイヤに負担をかけるので、タイヤのセンターがかなり痛む。だけど序盤から最後までそれをなんとかうまくコントロールできた。素晴らしい日だったし、素晴らしいレースだった……。これ以上言うことはないよ」

 決勝レース後の会見の中で、ミラーはそう喜びを語った。そしてまた、タイヤ選択については「ファビオ(・クアルタラロ)やアレイシ(・エスパルガロ)などが(リヤに)ミディアムを選んでいた(※実際にはアレイシ・エスパルガロはウォームアップラップのあとピットインして、リヤにソフトを履いたマシンに乗り替えている)。僕は金曜日にミディアムでレースディスタンスを走り、そのデータなどがあった」と触れた。ミラーは金曜日の75分間のフリー走行1回目で最後のアタックで1番手タイムを記録した。このとき走った合計28周のうち22周はタイヤを変えることなく走っている。ただその22周の間履いていたタイヤは、前後ミディアムだった。

「(決勝レースのタイヤ選択は)難しい決断ではあったけど、ウォームアップで(ハードタイヤを)使ったときには比較的速く走れたんだ。それで、うまくいけばレースでちょっとよくなるかもしれないと思った」

ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第16戦日本GP
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第16戦日本GP
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第16戦日本GP
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第16戦日本GP

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