翌日午前中に行われたスーパーポール・レースでは、ところどころウエットパッチが残るコンディションとなり、多くのライダーがレインタイヤまたはインターミディエイトタイヤをチョイスした。そんな中、バウティスタは前後スリックタイヤを選択。コンディションの回復とともに、バウティスタが猛烈な勢いで追い上げて終盤にトップを奪い、優勝を飾った。2位はラズガットリオグル、3位はレイ。野左根は17位、長島は19位でゴールしている。
2022年シーズンのラストレースであるレース2は気温15度、路面温度27度のドライコンディションとなった。スーパーポール・レースの結果により、バウティスタがポールポジション、ラズガットリオグルが2番グリッド、レイが3番グリッドに並んだ。
スタート直後はバウティスタがトップに立つも、レイとレディングが3コーナーでバウティスタをパス。トップはレイ、2番手がレディング、3番手がバウティスタ、その後ろにロウズ、ラズガットリオグル、ロカテッリが続く。
5周目になるとバウティスタが2番手、ラズガットリオグルが3番手にポジションアップし、さらにバウティスタはレイの背中にぴたりとつける。バウティスタは7周目にレイをかわし、トップに立った。しかしバウティスタから4番手のロウズまで、ほとんど差がない状況が続く。
レース中盤になると、3番手のラズガットリオグルがバウティスタとレイから遅れ始め、ロウズと接戦の3番手争いを展開する。ロウズは15周目にラズガットリオグルをオーバーテイクし、3番手に浮上した。
一方、トップ争いもバウティスタとレイによる接戦となった。バウティスタの背後をキープするレイ。二人は僅差を保ったまま、レースは終盤に入った。
ところが残り5周、1コーナーで発生したアクシデントにより赤旗が提示される。レースリーダーであるバウティスタが全周回数の3分の2を終えていたことから、レースはこのまま終了。優勝はバウティスタ、2位はレイ、3位はロウズが獲得した。4位はラズガットリオグル、5位はロカテッリだった。長島は9位でポイントを獲得。野左根は16位でSBK参戦2年目のシーズンを終えている。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)のレース1はウエットコンディションで行われ、ヤリ・モンテラ(カワサキ・プチェッティ・レーシング)がWSS初優勝を飾った。2位はニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)、3位はジャン・オンジュ(カワサキ・プチェッティ・レーシング)が獲得している。
レース2ではチャンピオンのエガーターが優勝し、今季17勝目を挙げてシーズンを締めくくった。2位はフェデリコ・カリカスロ(アルテア・レーシング)、3位はランキング2位のロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)が獲得した。