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クルマ ニュース

投稿日: 2024.04.16 17:51

アウディ、最高出力333PSに強化された新型『S3』を本国発表。最高峰“RS”譲りの新機構も導入

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クルマ | アウディ、最高出力333PSに強化された新型『S3』を本国発表。最高峰“RS”譲りの新機構も導入

 最高出力333PS、最大トルク420Nmへと性能を強化し、独自のダイナミクスを実現するトルクスプリッターやダイナミックプラスモードなど、最高峰“RS”譲りの機能も追加搭載された新型『アウディS3』が、ドイツ本国で4月9日に発表され、新たなフロントマスクには選択可能なデイタイムランニングライト(DRL)シグネチャーを持つヘッドライトを採用し、スポーティなディフューザーや4本出しパフォーマンスエキゾーストシステムなど数多くの要素が刷新されている。

 世界各国で勢力を拡大するTCR規定ツーリングカーでも、人気車種に君臨する現行世代『RS3 LMS』のベースモデル(レースカーはセダン、量販モデルにはスポーツバックも設定)を頂点に、この『S3』もアウディの誇る定番ハイパフォーマンスモデルとして認知されてきた。

 そのRS3譲りの新機構として、今回の『S3』にもトルクスプリッターが搭載されたのが大きなトピックスに。このテクノロジーは左右のリヤホイールの間で駆動トルクを完全に可変配分し、各ドライブシャフトに搭載した複数のディスククラッチを電子制御することによりコーナー内側と外側のリヤホイール間でトルクを最適化することで敏捷性と安定性を向上させるもの。

 さらに選択したアウディドライブセレクトモードと運転状況に応じて、トルクスプリッターがリヤアクスルおよびコーナー外側のホイールに可能な限り多くの駆動トルクを配分することでオーバーステアの状況を積極的に作り出すなど、伝統の四輪駆動方式であるquattro(クワトロ)ドライブシステムを備えながら、ドリフト走行を楽しむことも可能としている。

 その新しい“ダイナミックプラス”のモードを加えたアウディドライブセレクトは、快適性重視からダイナミックな設定まで幅広い走行特性を実現する6つのモードを設定。スポーツモードではエレクトロニックスタビリゼーションコントロール(ESC)が自動的にアクティブになり、ESCシステムが適度に介入することにより、摩擦係数が異なる路面でもよりエモーショナルなドライビングが楽しめる。

 また、注目の“ダイナミックプラス”ではエンジンとトランスミッションも専用設定となり、アイドリング回転数は200rpm増加して1300rpmに。これによりスタート時のパフォーマンスがさらに向上するうえ、スロットルレスポンスもさらにダイレクトに変化。ギアシフト時間の短縮に加え、自動変速は遅めのシフトアップと早めのシフトダウンにより、より積極的にエンジン性能を引き出すことを可能とする。

スポーティなディフューザーや4本出しパフォーマンスエキゾーストシステムなど数多くの要素が刷新されている

心臓部である直列4気筒直噴ターボの2.0TFSIは出力が23PS、トルクが20Nmアップし、0~100km/h加速は4.7秒に

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