2月24日、ルノー・ジャポンは、国内導入がアナウンスされていた新型『ルノー・カングー』を発表し、全国のルノー正規販売店で3月2日(木)から販売することを明らかにした。
新型カングーは『LUDOSPACE(ルドスパス)』という従来のコンセプトはそのままに、この3代目で“もっと遊べる空間”へ大きな進化を遂げることとなった。ルドスパスとは、ラテン語の『LUDOS(=遊び)』と、フランス語の『ESPACE(=空間)』を組み合わせて『遊びの空間』を意味する造語だ。
広い室内空間と高い機能性を併せ持つカングーは、欧州でこのルドスパスと呼ばれ親しまれてきた。日本国内でも初代カングーのデビュー以来、趣味や仕事の相棒として多くのファンの間で人気を博し、カングーが主役のファンミーティングなども開催されている。
フルモデルチェンジを受けた新型カングーは、ルドスパスのコンセプトを維持しながら、“もっと遊べる空間”へと進化。従来よりも210mm伸びた全長はそれを代表するものであり、室内空間の拡大にともない荷物をより多く積めるようになっただけでなく、使い方の幅も大きく広がっている。また、従来モデル比+115リットルの775リットルとなった荷室の床面の地上高は594mmと低く、重い荷物でも積み下ろしがしやすくなっているほか、荷室は出っ張りがほぼない四角い形状となり、デッドスペースが生まれにくい設計であることも特長だ。
こうした荷室をより使い勝手の良いものにしているのが、歴代カングーから引き続き採用され、カングーのアイコニックな装備となっているダブルバックドアだ。ドアの開閉スペースがコンパクトに抑えられ、狭い場所でも容易に開閉が可能なだけでなく、最大で約180°まで開けることが可能となっているが、約90°で一度ロックが掛かるなど安全面への配慮も抜かりない。
機能面のみならず、外観上の特徴でもあるダブルバックドアは、リヤビューにおける“カングーらしさ”にも貢献している。
そんなダブルバックドアと並んで、もうひとつのエクステリアデザイン上の特徴となるバンパーは、ボディ同色のものに加えて人気の高いブラックバンパーも用意される。ダブルバックドア+ブラックバンパーの仕様は、日本に向けて特別に作られるモデルとして、カタログモデルの“クレアティフ”に設定された。
今回発売される新型カングーには、ガソリン車とディーゼル車のそれぞれに“インテンス”、“クレアティフ”の2グレードが用意されるほか、ガソリン車のみのグレードとして受注生産車の“ゼン”も用意される。
エンジンは1.3リットル直噴ガソリンターボエンジン(131PS/240Nm)と1.5リットル・ディーゼルターボエンジン(116PS/270Nm)の2種類がラインアップされ、トランスミッションは全車共通。電子制御7速AT『7EDC』の組み合わせとなる。