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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.04.04 03:44
更新日: 2017.04.04 03:45

86/BRZ開幕戦:王者・佐々木が連覇へ向け好発進。クラブマンは小野田が逆転勝利

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国内レース他 | 86/BRZ開幕戦:王者・佐々木が連覇へ向け好発進。クラブマンは小野田が逆転勝利

 GAZOO Racing 86/BRZ Raceの開幕戦がツインリンクもてぎを舞台に、4月1~2日に行われ、プロフェッショナルシリーズではディフェンディングチャンピオンの佐々木雅弘(小倉クラッチREVO 86 BS)が、ポール・トゥ・ウインを達成。クラブマンシリーズでは小野田貴俊(ネッツ東埼玉ワコーズED 86)が逆転優勝を果たしている。

 今年は全10戦で争われることとなったGAZOO Racing 86/BRZ Race。プロフェッショナルシリーズは、昨年マイナーチェンジされた「後期型」のみ使用が許され、また予選開始時に新品タイヤを装着しなくてはいけなくなった。

 開幕戦のエントリーはクラブマンシリーズが59台と昨年とそう変わらないが、プロフェッショナルシリーズが27台と減ってしまっているのは、後期型のデリバリーが間に合わなかったエントラントもいるからだ。ちなみに前期型との混走になるクラブマンシリーズの後期型は、4割程度といったところ。

 プロフェッショナルシリーズの予選では、ひとり驚速タイムを叩き出すドライバーが。多くのドライバーがワンアタックで決めてくる中、前半のトップは2分18秒338をマークした井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)。しかし、セッション折り返しのあたりからアタックした佐々木は、なんとレコードタイムさえ更新する2分17秒061を記録したのだ!

 最後の最後に近藤翼(神奈川トヨタ☆DTEC 86R)も井口のタイムを上回るが、2分18秒149に留まり、佐々木に1秒近く離されてしまう。

「昨日の専有走行でもトップだったけど、実は完璧ではなくてミスもしているんです。なので、こことことを直して……と思っていたんですが、それがしっかりできた。『もう、これ以上ない』って走りができたので、何番でもいいやと思っていたけど、ポールが獲れて良かった」と佐々木。ライバルの多くは「あのタイムは見えない」と嘆いていた。

86/BRZプロフェッショナルシリーズ/スタート
86/BRZプロフェッショナルシリーズ/スタート

 決勝でもスタートを決めライバルたちはなす術なし。早々に佐々木は独走態勢に持ち込んでいった。一方、オープニングラップのうちに井口と順位を入れ替えて、3番手に上がっていたのが青木孝行(ケーエムエスフェニックス86)。

 序盤は近藤を先頭に、激しく2番手を3人で争っていた。間もなく近藤が単独でリードし、中盤から青木と井口に詰め寄ってきたのが、予選7番手だった山田英二(CUSCO BS 86)だ。9周目には井口をかわして山田は4番手に浮上、これに続こうと久保凛太郎(CG ROBOT BRZ BS)も井口に迫ったものの、さすがにチームメイトとあって無理はできなかったよう。

青木孝行を追いかける井口卓人
青木孝行を追いかける井口卓人

 そんな後続のバトルを尻目に、難なく逃げ切りを果たした佐々木は終盤にペースを落としたこともあり、近藤に対し記録上は2秒強の差となったが、一時はほぼ5秒の差をつけていた。

表彰台を獲得した佐々木雅弘、近藤翼、青木孝行
表彰台を獲得した佐々木雅弘、近藤翼、青木孝行

「まずスタートが決まって、あと問題あるとすれば自分だけだったけど、大丈夫でした。速さの秘訣? とにかくクルマが決まっている。テストも誰よりしたし、距離もしっかり稼いだ。いいクルマに仕上げてくれたからには、走りで応えなければいけなかったんです」と佐々木。

 2位の近藤も、3位の青木も表彰台には上がったものの、佐々木に完敗とあって表情は浮かず。

「自分としてはベストを尽くしたんですが、速すぎましたね。でも3月から作り始めたクルマなので、まだやることはあるし、見えない差では決してない」と近藤が語れば、青木も「クルマもタイヤも去年と違うから、同じ走りをすると制御がかかったり。まだ走り方でなんとかなる部分はある」と、ともにリベンジは誓ってくれたが果たして……。


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