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国内レース他 ニュース

投稿日: 2016.08.29 19:42
更新日: 2016.11.18 17:18

FIA-F4鈴鹿:第11戦はSRS所属の大滝独走。第12戦はエヴァ2号機の大湯が制す

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国内レース他 | FIA-F4鈴鹿:第11戦はSRS所属の大滝独走。第12戦はエヴァ2号機の大湯が制す

 第11戦の決勝は、鈴鹿1000kmのサポートレースらしく、厳しい暑さのなかでの戦いとなった。「実は今年デビューしてから、一度もスタートで順位を落としたことがないんです」という大滝は絶妙のダッシュを遂げて、1コーナーへのホールショットに成功。

FIA-F4鈴鹿ラウンド 第11戦スタート
FIA-F4鈴鹿ラウンド 第11戦スタート

 2番手スタートの澤田が出遅れ、順位を落としたのとは対照的に、高橋は早い段階から動き出した印象もあり、4番手阪口も釣られたように動き出したように見られた。

 川端伸太朗(SCCEED SPORTS F110)と澤田を含めたバトルから抜け出したのは、高橋と阪口。一方、澤田はシケインでの攻防中、フロントウイングにダメージを負ってしまう。

 1周終えたところで、大滝は後続のバトルを尻目にコンマ9秒の差をつけ、スタンド前に戻ってくる。そして2周目には続いていた高橋、阪口が単独走行となっていたこともあり、いよいよ大滝追撃モードに入るかと思いきや、やはりフライングスタートの裁定が下り、ふたりにはドライビングスルーを命じる旗が提示されて万事休す。大滝は、これでより大量のリードを確保する。

FIA-F4鈴鹿ラウンド 第11戦 澤田真治(B-MAX RACING F110)と角田裕毅(AUTOBACS SUTEKINA F110)によるバトル
FIA-F4鈴鹿ラウンド 第11戦 澤田真治(B-MAX RACING F110)と角田裕毅(AUTOBACS SUTEKINA F110)によるバトル

 2番手に浮上した澤田も、一時は単独走行になるかと思われたが、間もなく迫ってきたのが角田だった。角田は川端、宮田、そして大湯を退け、7周目には3番手に浮上すると、次の周の1コーナーで、澤田を躊躇なくぶった切った。

 その後は角田が単独走行となり、フロントウイングを痛めた澤田は、アンダーステアに苦しみながらも、なんとか大湯を抑えて3位でフィニッシュ。

 最後は12秒差の圧勝となった大滝は、もちろん初優勝。「後ろでごちゃごちゃやってくれているのをミラーで見つつ(笑)、僕は落ち着いて最後まで走ることができました。SRS-Fで学んだことを振り返りつつ、ロガーでこことここをこういうふうにつなげば、きっといいタイムが出ると、今まで以上に分析していたのがすごく効いたみたいです」と大滝。国立山形大学の現役生であるだけに、そのあたりの学習能力はずば抜けていたようだ。

 そしてFIA-F4初レースを2位で終えた角田は、「とにかく当たることだけは避けつつ、でも思いっきり行こうと。すごいバトルになりましたが、楽しかったです(笑)」と戦いを振り返った。


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