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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.11.27 16:54
更新日: 2020.11.27 16:57

ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦もてぎ レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦もてぎ レースレポート

チャンピオン鶴賀義幸
地元での凱旋レースは悔しい3位表彰台

開催場所:ツインリンクもてぎ
開催日:2020年11月21日(土)~2020年11月22日(日)

 すでに前戦岡山大会でシリーズチャンピオンが#56鶴賀義幸選手(ブリヂストン)に決定していたエキスパートクラス。今回のもてぎ大会は、チームにとっても、自分自身にとっても、地元栃木県での凱旋レースとなる。それだけに負けられない戦いでもあった。
 
 今季開幕前から鶴賀選手の前評判は高く、チャンピオンの最有力候補となっていた。それは速さだけでなく、高い安定感も身につけていたからだ。この凱旋レースもポール・トゥ・ウィンという絵に描いたようなストーリーを想像させていた。

クラブマンシリーズ・エキスパートクラスで3位表彰台に立った鶴賀義幸(栃木トヨタBSED/T2F86)
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスで3位表彰台に立った鶴賀義幸(栃木トヨタBSED/T2F86)

●予選

 このレースに初参戦となる#70伊藤黎明(DL)が、いきなりポールポジションを獲得してみせた。FIA-F4に参戦中の若手ドライバーの勢いが、タイムに現れたといっていいだろう。磐石に思えた鶴賀はタイムアタック中に前走車に詰まってしまい、クリアラップを取ることができず、予選2番手で終えることになった。
 
 今回の予選では、走路外走行の判定を受け、予選タイムが抹消されてしまうケースが9例もあった。前戦岡山大会でヒート1を優勝し波に乗る#703花里祐弥(ブリヂストン)もそのひとりだったのだが、決勝に向けてタイヤを温存するため1アタックしかしておらず、ノータイムとなってしまった。予選結果としては予選落ちとなり、救済措置で最後尾からのスタートとなった。ブリヂストン装着勢は、トップ10に3台が入った。

●決勝

 虎視眈々と狙っていたスタートを決め、2番グリッドの鶴賀が1コーナー手前でトップに立つ。後方では#559呉良亮(ブリヂストン)も好スタートを決め、シリーズランキング2位をキープするための戦いが始まっていた。

 鶴賀は、伊藤を引き離しにかかるが、差はなかなか開かず、逆に伊藤のペースが上回り、3周目にオーバーテイクを許すことに。そして同時に、前戦で復帰した#38神谷裕幸(DL)がベテラン#28松沢隆弘(DL)をオーバーテイクして3番手へと上がってきた。
 
 鶴賀はスタート時に高めのタイヤ内圧設定で、先行逃げ切りを狙っていた。しかし2番手以下に大きなギャップを作ることができず、レース中盤以降、苦しい走りになってしまった。そして5周目、シフトミスをした鶴賀を神谷がオーバーテイク。チャンピオンの凱旋レースは3位までポジションを落とし悔しい結末となった。

 一方の呉は、トップグループを追い5番手を走行していたものの、ブレーキが厳しくなりペースダウン。少しずつポジションを落とすことになり、10位でフィニッシュした。それでもランキング2位をキープすることに成功した。ブリヂストン装着勢は、トップ10に3台が入った。

<クラブマンシリーズ・エキスパートクラスで3位表彰台を獲得した#56鶴賀義幸のコメント>
「予選は2アタックしたのですが、どちらも前車に詰まって、タイムロスしてしまいしました。練習走行からいいタイムを出せていたので、2位という結果も残念ですね」

「決勝レースではスタートでトップに立って、最初は差を拡げることができたんですが、段々ペースが厳しくなってしまいました。そして最終的にはシフトミスをしてしまい、3位になってしまいました」

「ボクがタイヤの内圧の設定を間違えた、というのが正しいと思います。チャンピオンとしての地元での初レースが、自分のミスで3位という結果に終わってしまい、本当に残念です。1年間応援ありがとうございました」

■次のページへ:TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 クラブマンシリーズオープン 第7戦


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