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国内レース他 ニュース

投稿日: 2023.06.16 18:28
更新日: 2023.06.19 18:42

ENDLESS SPORTS ST-4 2023スーパー耐久第2戦富士24時間 レースレポート

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国内レース他 | ENDLESS SPORTS ST-4 2023スーパー耐久第2戦富士24時間 レースレポート

ENEOSスーパー耐久シリーズ2023
第2戦NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース
ENDLESS SPORTS レースレポート

#3 ENDLESS GR86

参戦クラス:ST-4クラス
Aドライバー:坂裕之
Bドライバー:小河諒
Cドライバー:菅波冬悟
Dドライバー:元嶋佑弥
監督:中村良幸

<#3 ENDLESS GR86>
 ST-4クラスに参戦1年目となる#3 ENDLESS GR86。ドライバーは坂裕之、小河諒および菅波冬悟の開幕戦のラインアップに加え、エンドレスでの参戦経験が豊富な元嶋佑弥が24時間耐久レースでの助っ人として参加。4名のドライバーで挑んだ。

 開幕戦では終盤でトップを走行していたが、エンジン制御系のマイナートラブルによって後退。6位でのフィニッシュとなった。その雪辱を果たすべく富士24時間に臨んだ。

<予選>

A:坂裕之 1分58秒729 クラス2番手
B:小河諒 1分58秒401 クラス3番手
C:菅波冬悟 1分58秒243 クラス1番手
D:元嶋佑弥 1分58秒339 クラス1番手
→A+Bドライバー合算による予選結果2位

 26日(金)午後から開始された予選はドライコンディション。今回ハンコックタイヤ工場火災による影響で、ST-4クラスのタイヤはハンコック製スリックからブリヂストンの市販ラジアルタイヤであるPOTENZA RE-12Dに変更。溝つきラジアルタイヤに変更となった。

 しかし、RE-12Dは高いグリップを発揮。練習走行からタイヤに合わせたセッティングをテストして、順調にメニューを消化。坂がクラス2番手、小河がクラス3番手とそれぞれ好タイムを記録し、予選2番手という上位グリッドを獲得。またグリッドには反映されないものの、Cドライバー菅波、Dドライバー元嶋はそれぞれクラストップタイムを記録。決勝に向けてポジティブな印象で予選を終えることができた。

元嶋佑弥/小河諒/菅波冬悟/坂裕之(ENDLESS GR86)
元嶋佑弥/小河諒/菅波冬悟/坂裕之(ENDLESS GR86)

<決勝>

 5月27日15時、ENDLESS GR86は小河 諒選手のドライブにて24時間耐久レースのスタートを切った。順調に走行を重ね、クラス2番手をキープしていく。レース開始から約9時間経過した午前0時過ぎ、チームはFCYとセーフティーカー導入に合わせて10分間のメンテナンスタイムを消化。予定ではスタートから12~13時間後のタイミングを想定していたためやや早めではあったものの、ピットロスを短縮すべく決断に踏み切った。チームはこの時間を使いブレーキパッドとローターを交換。ENDLESSのブレーキシステムを使うマシンにおいて、どちらも残量としては充分であったが念のための交換となった。

 その後も順調に2番手を走行するが、深夜2時すぎ菅波冬悟選手のドライブ中にミッショントラブルが発生。自走で戻ってくることができず、コースオフィシャルに牽引されリペアエリアへ運ばれることに。チーム一丸となった迅速な対処でミッションを交換し、コースに6番手で復帰。順位を取り返すべく走行を重ねた。

 しかし、一難去ってまた一難、新たなトラブルが3号車を襲う。レースは明け方に起きたクラッシュによって1時間以上の赤旗中断。その再開直後に、エンジン制御系のマイナートラブルが発生。ピットインしての修復と走行を繰り返し、原因と対策を模索。そしてようやく午前10時過ぎにふたたびコースに復帰。開幕戦から悩まされたトラブルだったが、ついに原因を特定して修復が完了。その後の約5時間の走行ではトラブルもなくハイペースでラップを重ねることができた。

 最終順位はクラス5位という残念な結果になったが、他チームでも発生している類似したトラブルの原因を特定し、対策できたことは大きな収穫となった。予選・決勝ともに速さは証明できていることから、次戦以降への巻き返しに期待を持って臨む。

ST-4クラスに参戦しているENDLESS GR86
ST-4クラスに参戦しているENDLESS GR86

<ドライバーコメント>

●Aドライバー 坂裕之

「前回から同じエンジン制御系のトラブルに見舞われてしまいましたが、レース中に解消することができました。次戦に向けてこれは大きな材料になると思います。足まわりのセッティングなどクルマとしての完成度も高まって来ているので、次戦は良い走りができると思います。ありがとうございました」

●Bドライバー 小河諒

「開幕戦に続いてトラブルに見舞われてしまいましたが、チームとしてはミスや接触なくノーペナルティで終えることができました。これはミスの少なさというエンドレスとRS中春の強みの現れであると思います。まだまだ長いシーズンでポイントも積み重ねていますので、これからの巻き返しにご期待ください」

●Cドライバー 菅波冬悟

「このGR86では2戦目となるレースが24時間耐久でしたが、トラブルなど厳しいこともありました。悔しい結果になりましたが、それでもそのトラブルの原因を掴めたことと、次戦以降に活かせるノウハウが得られたことが収穫ですので、これからまだまだ続く今シーズンのリザルトに繋げていければと思います」

●Dドライバー 元嶋佑弥

「久しぶりとなる古巣エンドレスからのお誘いを受けて参戦させていただきました、ありがとうございます。チームワークの良さが光るこのチームで、新型のGR86はまだまだ煮詰める部分もありますが素晴らしいクルマに乗れて嬉しく思います。今回はトラブルもありましたがノーミス、ノー接触でゴールまで運べて本当に良かったと思います」


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