ハンガリーGPの日曜日。レース前に行われるドライバーズパレードの直前、パドックでちょっと変わった光景が見られた。ドライバーたちが卓球やサッカーゲームに興じていたり、ソファに座って雑談していたのだ。
パドックに卓球台などの遊具が用意されたのは木曜日で、土曜日まではパドックにいる者が自由に使用していた。そのため、当初これはサーキット側が余興として置いていたと思われていた。だが、日曜日になると、遊具施設一帯がロープで囲われ、ドライバー以外、立ち入り禁止となった。なぜなら、これを準備したのは、国際映像を管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)だったからだ。
ドライバーズパレードの待機所にすぐ近くにそのエリアが設けられていたこともあり、集合したドライバーたちは、おのおの自分のやり方でドライバーズパレード開始までの10数分間を楽しんでいた。
卓球を楽しんでいたのは、ザウバーの2人とカルロス・サインツJr.。ドイツ人のパスカル・ウェーレインとスウェーデン人のマーカス・エリクソンだが、予想以上に上手だった。それもそのはず、ドイツは男子の国別の世界ランキングで中国、日本に次いで3位。スウェーデンも7位と強豪国で、「日本ほどではないが、スウェーデン国内での卓球人気は高い」(エリクソン)という。
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