☆☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選16番手/決勝6位
リヤナーバスな挙動で予選は不発し16番手。そこから決勝のオーバーテイクショーが開演。昨年レッドブルで予選15番手→決勝4位、今年も予選16番手→決勝6位へ。フェイントをかけ逆をついて抜くプレーを随所で展開。「世界一のオーバーテイカー(抜き男)をめざすんだ」と笑うリカルド。
☆☆☆ ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
予選9番手/決勝8位
強気がみなぎるレースだった。今年前半レッドブルではこういう攻撃性が薄れていたが今の彼は違う。具体的には接近戦ですばやくラインをチェンジしつつ揺さぶり、抜けなくても執拗にそれを繰り返す。絶えず攻撃を仕掛けた8位入賞、“完全復調”をアピール。
☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選4番手/決勝3位
全セッションでトップタイムだった昨年にくらべて切れ味がもうひとつ。FP1からボッタスの後塵を拝したまま、ちょっとマイルドなハミルトン(S字エリアやデグナーなど)。V6戴冠へいよいよカウントダウンの鈴鹿、勝利を渇望する意欲がともなわなかったのか。台風で混乱するさなかの金曜、「ヘリで飛んでトーキョー・ナイトを楽しみたい……」と発言していた。3位で終えるレース中に最速ラップにこだわり今季5回目、14年ぶりに鈴鹿コースレコード1分30秒983を樹立。PPと勝利は譲ってもこれだけは取りにいった。
☆☆☆ セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
予選PP/決勝2位
さすがベッテルと思わせるPPスーパーラップ、セクター1から2まで修正ステアが少ない全力疾走。リヤのダウンフォースを弱め、フロントとの“バランス”を合わせこんだセットアップは正解。しかし惜しまれたあのスタート。ふつうに発進していればクリーンエアで独走、全く違うレース展開になっていた。