ルノーF1チームは、2月のプレシーズンテスト以来初めてのF1テストを、オーストリアのレッドブル・リンクで実施した。初日の6月16日にはダニエル・リカルドが、2018年型R.S.18のステアリングを握った。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによりF1シーズンが中断されていたが、7月5日のオーストリアGPで開始されることが決定、その準備として、ルノーは6月16日、17日の2日間、同グランプリの舞台であるレッドブル・リンクで走行を行うことを決めた。現行型マシンでのテストには規則で制限がなされており、今回ルノーは2年前のマシンを持ち込み、初日はリカルド、2日目にはエステバン・オコンを走らせる計画を立てた。
約3カ月、F1走行から離れていたドライバーとチームメンバーにとって、今回のテストは感覚を取り戻す機会であり、今年新たに導入される感染防止対策に馴染む助けにもなる。
ルノーは、リカルドが115周、500kmを走行したとして、ブラックに彩られたマシンが走り出す短い動画を公開した。リカルドは、「速く走るってこういう感じだと、今日思い出した。楽しかったしクールだった。問題なし。また会おう」とコメントしている。翌日担当のオコンもすでにサーキットで待機していた。
他にもいくつかのチームが開幕に備えたテストを計画。すでにメルセデスは9日と10日にバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンに同様の機会を与え、イギリス・シルバーストンで走らせた。この後、フェラーリ、レーシングポイント、アルファタウリも旧型車あるいは2020年型マシンでの走行を予定している。