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F1 ニュース

投稿日: 2020.12.29 17:15
更新日: 2020.12.29 17:08

ホンダF1甘口コラム総集編(1):2015年の初参戦から5年。大きく信頼性が向上したパワーユニット

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F1 | ホンダF1甘口コラム総集編(1):2015年の初参戦から5年。大きく信頼性が向上したパワーユニット

 これに対し、ライバル勢はシーズン終盤に相次いで年間使用基数を超えるコンポーネントを投入していった。メルセデス製パワーユニットはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が上回り、フェラーリ製パワーユニットはケビン・マグヌッセン(ハース)が最終戦で超過。ルノー製パワーユニットはランド・ノリス(マクラーレン)がICEとTCに4基目を投入した。

 また交換するまでには至らなかったが、メルセデス製パワーユニットはシーズン終盤にMGU-Kに原因不明のトラブルが相次いだため、最終戦ではメルセデス製パワーユニットを搭載する全車に対して、出力を抑えて使用していた。これに対して、ホンダはそのような対処を講じることなく、通常通り使用していた。

 2020年にタイトル争いはできなかったホンダだが、タイトル争いを行うためには年間使用基数内で乗り切ることは必須条件となる。その条件を少なくとも2020年にホンダは達成していた。

 この結果をホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「2020年は22戦から17戦に減ったので手放しで喜べない」と自戒しつつも、次のように評価した。

「ただわれわれとしては、22戦でもいけると思っています。それは、これまで何度もお話ししてるように、ベンチテストや実走で経験した様々なトラブルから学び、熟成を図ってきて、その結果が現在の信頼性に結びついたとおもうからです」

 そして、ライバル勢より早めにシンガポールGPコンポーネントを投入したことについては次のように分析した。

「2020年はシーズン中の性能を向上させる目的でのアップデートが認められていなかったので、新コンポーネントを入れるタイミングは自由だった。我々は信頼性の向上に手応えを感じていたこともあって、早めのタイミングで新コンポーネントを入れて、状況に合わせて使い回していく方法を取りました。それが予想通り、うまく行きました」(田辺TD)

 この高い信頼性に対して、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこう言って、ホンダを称賛した。

「ホンダは今年、唯一、一度もペナルティを受けなかったエンジンメーカーだった」

※ホンダF1甘口コラム総集編(2)に続く

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
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